30周年のMONOがコント公演に初挑戦

30周年のMONOがコント公演に初挑戦

MONO特別企画vol.7『涙目コント』

今年、結成30周年を迎えたMONOが、特別企画として劇団初の試みとなるコントを上演。『涙目コント』なるタイトルで、ただ笑えるものだけでなく、オチを聞いて思わず涙目になるような作品にするという。

MONOといえば、ある状況の中で見え隠れする人間の滑稽さとともに、徐々に浮かび上がるどうしようもない物悲しさなどを、絶妙なさじ加減のテンポある会話劇で展開。今年3月に上演した新作『はなにら』では、架空の火山島を舞台に、ふたつの疑似家族の奇妙な関係性で“別れ”をテーマにした物語を描き、変わらぬ世界感を見せたばかりだ。今回のコント上演に向けて、代表で脚本・演出の土田英生は「一概にコントといってもさまざまなものがある。自分たちがやるとすると、やはり演劇的な“眺めて笑ってもらう”ものになると思った。さらには全体を通した時にペーソスを感じられる作品にしたい」と意気込む。

また今回は、前川知大(イキウメ/カタルシツ)、横山拓也(iaku)、平塚直隆(オイスターズ)と勢いある劇作家3人からの脚本提供を受け、それら個々のエピソ−ドを土田がひとつの緩やかな物語に仕上げるという。「あくまで真面目な人間ドラマを描きつつ、滑稽さを前面に押し出したものに」と土田。

ベースはこれまでの30年を踏襲しながらも、涙目というキーワードで見せる初のコント。彼らが生み出す新感覚な“笑い”に期待したい。なお、出演は奥村泰彦、金替康博、土田英生と、昨年加入した新メンバーの石丸奈菜美、高橋明日香、立川茜、渡辺啓太。水沼健、尾方宣久は声の出演のみ。

MONO特別企画vol.7『涙目コント』
8月1日(木)〜4日(日)
三鷹市芸術文化センター 星のホール
8月9日(金)〜12日(月・休)
THEATRE E9 KYOTO

文:伊藤由紀子

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