『エルネスト』阪本順治監督、チェ・ゲバラの実子カミーロ・ゲバラ氏と広島平和祈念式典に参列

『エルネスト』阪本順治監督、チェ・ゲバラの実子カミーロ・ゲバラ氏と広島平和祈念式典に参列

『エルネスト』阪本順治監督、チェ・ゲバラの実子カミーロ・ゲバラ氏と広島平和祈念式典に参列の画像

カミーロ氏の父は、革命家のチェ・ゲバラ。チェ・ゲバラは1959年に使節団団長として来日していたが、当時の彼は無名に近く、大きく報じられることはなかった。そんななか彼は広島を訪問、同年7月25日に広島平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に献花し、原爆資料館と原爆病院を訪れた。そこで原爆投下の惨事を目の当たりにしたゲバラは「アメリカにこんなひどい目にあわされて、怒らないのか」と口にしたと言われている。

それから58年が経った今年、広島平和記念式典にチェ・ゲバラの実子、カミーロ・ゲバラ氏が一般参列。カミーロ氏は8月9日よりスタートする写真展「写真家 チェ・ゲバラが見た世界」のコーディネーターとして初来日中で、父の没後50年という節目を迎えるにあたり、式典に参列する運びとなったという。カミーロ氏は今回の参列について、下記のようにコメントしている。

「ここは皆さんが追悼の意を示す場所だと思います。原爆で亡くなった方々が、真の意味で安らかに眠れるのは、世界中からこのような原爆がすべて取り払われてからだと思います。広島に来て献花をするということは、当たり前のことだと思っています。広島はとても綺麗な街で、私は歴史的事実を決して風化をしてはいけない。広島の市民も、リーダー(知事や市長)これからも将来、この遺産を保護して伝えていかなければならない。広島に来て、原爆ドーム、原爆資料館などを訪ねました。資料館を見て、とても辛かった。戦争という犯罪の証拠が広島にはある。たくさんの方々が亡くなった公園に立った時に、2度と同じ過ちをしてはいけない。平和でなければならないという想いを新たに感じました」

また、カミーロ氏とともに参列、献花を実施したのは、チェ・ゲバラにまつわる新作『エルネスト』の公開を控えている阪本順治監督。坂本は、今回の献花について下記のように感想を語る。

「58年前に彼の父親チェ・ゲバラが献花をした時、名簿には6万人強の名前がありましたが、今年は30万人を超えられている。そのことをチェが知ったらどう思うのかなと考えました。彼は医者でもあったので、その当時は資料館を見つつ、後遺症に悩まされる方々に思いを寄せていましたから。また作り手として初めて慰霊祭に参加をさせてもらって、ただ思うだけじゃあダメかなと、考えるだけじゃあダメかなと思いました。今日の経験を、これからの自分の作品の中に今日の経験を反映させていきたい」

チェ・ゲバラからファーストネーム”エルネスト”と名付けられていた日系ボリビア人革命家、フレディ前村を描いた『エルネスト』は、10月6日(金)より全国にて公開。

また、カミーロ・ゲバラ氏がコーディネイターを務める写真展『写真家ゲバラが見た世界』は、8月27日(水)まで恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて開催中。

『エルネスト』