“成長中”のヒーローを描く。主演俳優が語る 『スパイダーマン:ホームカミング』

“成長中”のヒーローを描く。主演俳優が語る 『スパイダーマン:ホームカミング』

新たにピーター・パーカー=スパイダーマンを演じるトム・ホランド

本作の主人公は、少しオクテな青年ピーター・パーカー。彼はふとしたことから超人的な能力を得て、スパイダーマンとして、愛する街を守るために活躍している。『スパイダーマン』は、2002年からサム・ライミ監督がトビー・マグワイアを主演に迎えて3部作を製作し、その後にマーク・ウェブ監督がアンドリュー・ガーフィールド主演で2本の映画を発表したが、『…ホームカミング』では主人公ピーターの年齢をグッと若くして、新たな物語が語られる。

本作の主演に抜擢されたホランドは「ピーター・パーカーの特徴は、彼がまだ“若い”ことだ」という。「多くのスーパーヒーローは30歳以上で、すごいお金持ちだったり、神様だったりするけど、ピーターが最初にスーパーパワーを得た時、まだ15歳だった。若い人が共感できるヒーローという点がユニークな部分だと思う。トビーもアンドリューも僕も同じ“ピーター・パーカー”という名前で、赤と青のスーツを着ているけど、ピーターの設定を若い高校生に戻したことが、今回の映画の最大の特徴だと思うよ」

マグワイアやガーフィールドが演じたピーターは、街を守りながら、恋人との関係に悩んだり、どう生きるべきか立ち止まって選択を迫られた。しかし、まだ若い本作のピーターは、恋人について悩むどころか好きな娘に話しかけることすらできない青年で、何があっても立ち止まることなく疾走する。「若さとは、後先を考えずにとりあえずやってしまうことだと思う」というホランドは「監督はピーターの人間的な部分を表現するために色々と工夫してくれたけど、そのひとつがピーターの“間違い”を描くことだったと思う。そうすることで、よりリアルな人間性を感じられるんだ」と分析する。

これまでのピーターであれば、衝撃的な事実が発覚した場合、周囲との関係や自身の身の置き場を考えて悩むが、本作のピーターは未熟で、自分の正義を完全に信じて悩まずに突っ走る。結果として、失敗もしてしまうが、彼は様々な出来事を通して“少しずつ”成長していく。「多くの映画では、結末が来るとキャラクターが最高のポイントに達するけど、この映画では結末になってもピーターにまだまだ“成長の余地”があると感じてもらえることがとても大事だったよ」

というのも、昨年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からスパイダーマンは、アイアンマンやキャプテン・アメリカが活躍する“MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース”のメンバーとして描かれており、本作の後もスパイダーマンは“主演作”だけでなく、他の作品に登場することが決定しているからだ。「スパイダーマンのシリーズは、新作のたびにピーターの学年がひとつずつあがっていくスタイルをとることになるから、ピーターはまだまだ成長していくよ。『ハリー・ポッター』シリーズは、映画の結末になっても観客が“このキャラクターにはまだ成長の余地があるな”と感じさせることに成功したと思うけど、ピーターもまた成長して、進歩していくんだ」

未熟で、失敗もするけれど、これからまだまだ成長していくと感じられるピーター=スパイダーマンの新たなドラマは、これまでスパイダーマンを愛してきた観客にも新鮮にうつるはずだ。

『スパイダーマン:ホームカミング』

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