PFFスカラシップ作品『サイモン&タダタカシ』お披露目、小田学監督の長編デビュー作

PFFスカラシップ作品『サイモン&タダタカシ』お披露目、小田学監督の長編デビュー作

鶴岡慧子監督、阪本一樹、小田学監督

大学に進学するサイモンと、実家の工場を継ぐ親友のタダタカシは、高校卒業を目前に控え、“運命の女”を探すための旅に出る。ギター片手に全力で突き進むタカシに対し、サイモンは秘めた想いを伝えられずにいた。流れ星が降った夜、それぞれの想いを抱えた旅は、予測できない結末へと進みだす……。企画開発から公開までをトータルプロデュースする長編映画製作支援システムPFFスカラシップ作品として製作された。

上映を前に、小田監督とサイモン役の主演・阪本一樹が舞台あいさつに登壇。コンペ提出を経て、スカラシップを獲得した小田監督は「撮影前は長かったですが、(撮影が)始まると一瞬だったなと。終わってみると、さみしかった」と回想し、「これまでは仲間と自主映画を撮ってきたので、ある程度コミュニケーションが出来上がっていたが、今回は初めてお仕事する方々とご一緒し、『意外と伝わらないんだな』と気づかされた。なので、台本も演出も丁寧にわかりやすく伝えることを意識した」と語った。

第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞を受賞した阪本は、本作が映画初出演&初主演。サイモンの心の機微を繊細に演じている。撮影を振り返り、「監督が演技にOKを出すときと、そうでないときの違いが分からなくて」と率直にコメント。「えっ、分かっていたような顔してたじゃん!」(小田監督)、「分かったふりをしていました」(阪本)と初々しいやりとりも披露した。

この日は“愛されキャラ”のタカシを軽妙に演じた須賀健太からビデオメッセージが届き「監督はひざにボールペンで『パワー』と書いていた」(須賀)。思わぬ暴露に、小田監督は「ちょうど、弱っていた時期で(笑)。4か所くらい書いていた」と明かしていた。舞台あいさつには、前作のPFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』を手掛けた鶴岡慧子監督が花束を手に駆け付けた。

取材・文・写真:内田 涼

第39回PFFぴあフィルムフェスティバル

9月16日(土)から29日(金)まで ※月曜休館

会場:東京国立近代美術館フィルムセンター(東京都中央区京橋)

『サイモン&タダタカシ』

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