“ねずみの三銃士” 第4回企画公演『獣道一直線!!! 』開幕

“ねずみの三銃士” 第4回企画公演『獣道一直線!!! 』開幕

『獣道一直線!!!』

演劇や映像でその個々のキャラクターを際立たせ、様々な作品に欠かせない存在となっている生瀬勝久、池田成志、古田新太。この3人が16年前、役者発信による「一番やりたい芝居」の上演を目的に立ち上げたのが“ねずみの三銃士”だ。そのユニット6年ぶり第4弾となる新作公演『獣道一直線!!!』が10月6日(火)より東京・パルコ劇場にて開幕。今回も過去3作に続き、脚本に宮藤官九郎、演出に河原雅彦を迎えて上演する。

物語は、面識のない独身男性3人が殺害された事件を軸に展開。殺害方法も三者三様で無関係と思われた3つの事件だが、被害者は皆、大金を持っていて婚活サイトに登録。さらに同じメーカーのED(勃起不全)治療薬を飲んでいた。事件に関心を持ったドキュメンタリー作家が取材を続けると、“苗田松子”という女性の存在が浮かび上がる。作家は苗田について取材を進めるうちに、自身も事件の闇に取り込まれていき……。

『鈍獣』(2004年)、『印獣』(2009年)、『万獣こわい』(2014年)と、同ユニットのこれまでの作品にも共通するが、今作も宮藤いわく「女の人に騙される男性の話」だという。物語の元ネタを提案したのは古田で、「老人がそんなにきれいでもない女性に財産をつぎ込むまで騙されてしまう。その老人を“三銃士”がやる」とのこと。題材は過去に連日報道されたあの連続不審死事件のようだが、そこに宮藤によるブラックな笑いが散りばめられ、河原による色付けが施され、芸達者な3人が舞台上に乗せる。宮藤が言う「いや〜な芝居」を、河原が言う「人間の暗部をでたらめなエンタテインメントに落とし込む表現」で、三銃士でしか成立できない空間が今回も展開する。

ゲストで参加するのは、池谷のぶえと山本美月。モチーフとなった実際の事件が「気になっていた」という池谷は、どうのように舞台上で“その女”を体現するのか。また、2度目の舞台出演に挑む山本が、百戦錬磨の三銃士たちに囲まれて新たな表情を見せてくれることにも期待。そして、宮藤が初めてゲストとして出演。自身が書いたキャラクターを、河原の演出で三銃士に交じって演じることにも注目したい。



PARCO劇場オープニング・シリーズ “ねずみの三銃士” 第4回企画公演
『獣道一直線!!!』
作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦

11月1日(日)までPARCO劇場(パルコ劇場)、
11月19日(木)〜11月23日(月・祝)ロームシアター京都 メインホールほか、長野・北海道・福岡・高知・沖縄にて上演予定

文:木田由紀子

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