映画「君の膵臓をたべたい」浜辺美波&北村匠海インタビュー「お互いに発見した新たな一面とは?」

映画「君の膵臓をたべたい」浜辺美波&北村匠海インタビュー「お互いに発見した新たな一面とは?」

本作でみずみずしい演技を見せる浜辺美波&北村匠海

住野よるの同名小説を映画化した「君の膵臓をたべたい」。教師の“僕”(小栗旬)は、教え子と話すうちに、高校時代に出会った膵臓の病気を抱えた桜良(浜辺美波)のことを思い出す。12年前、彼女の病気を偶然に知った“僕”(北村匠海)は、桜良に巻き込まれるように一緒の時間を過ごすようになる。だが、彼女の明るく懸命に生きる姿はやがて終わりを告げ…。タイトルからは想像もできないほど美しく、感動的な物語が紡がれる本作。高校時代の“僕”を演じた北村匠海とキャスト陣によるリレー連載がスタート! 役柄や作品への思い、撮影時のエピソードを語ります。第1回は、浜辺美波、北村匠海の対談から。

■ 自分とお互いの役に対するイメージとは?

北村匠海(以下、北村)「『僕』という役の人物像は、限りなく自分と似ていて。僕も中学生時代、結構他人と壁を作ってしまう人間だったので、『僕』が自分一人だけで狭く生きてる感覚がよく分かるというか。あと、僕が本格的に音楽というものに向き合ったのが中3の終わりのころで、そこからどんどん自分の心が開いていった部分があったんです。この映画で描かれている桜良との出会いというのも、そこと重なるような気がして、自分の過去を追体験するような感覚で演じさせてもらいました」

浜辺美波(以下、浜辺)「台本を読んで、私自身、桜良ちゃんのことが大好きになりました。笑顔が印象的な子なんじゃないかなって思って、演じるときも精一杯笑顔を作るようにして。ただ、死と向き合う少女でもあったので、ふとしたときに恐怖心だったり孤独感を感じる瞬間もあるってことを忘れずに演じるようにしました」

北村「桜良を美波ちゃんが演じると知ったときは、美波ちゃん自身はどちらかと言うと『僕』という人間に近い印象があったので、どう演じるんだろう?というのが楽しみでした。仮に僕が桜良を演じろと言われたら、かなり無理をしないとテンションを上げるのが難しいので。でも、演じていく中で、笑顔がすごく印象的だったというか。弱さもあって、強さもあって。前向きでもあり、たまに後ろ向きの笑顔もあったり。いろんな笑顔を見せてくれて、僕も『僕』として感じる部分は多かったですし、美波ちゃん演じる桜良の笑顔から引き出された感情もありました」

浜辺「私は最初、(北村さんは)『僕』とは真逆の方なのかなって。服装が印象的だったので、外交的なイメージがあったというか。私とも真逆の方なんじゃないかと思って、撮影に入ったらどうやって演じるんだろうなって不安を感じるくらいでした(笑)」

北村「そのころちょうどドラマを撮っていて。僕、結構役によって服装が変わるんです。そのときはヤンキー役だったので、アロハシャツに袴パンツに雪駄を履いて、丸いサングラスをかけて生活してたんですよね(笑)。しかも、毎日手ぶらで、財布と同じところに小説も突っ込んで、携帯しか持ってないくらいの服装だったから、多分かなりの不安感を与えたと思います(笑)」

浜辺「(笑)。でも、リハーサルや現場でお芝居を重ねるうちに、『僕』の方に近いというか。私にも似た感覚がある方なんだってことに気付けました」

■ キャンペーン先ではお互いの新たな一面を発見

北村「とにかくご飯が大好きなんだなって。『唐揚げが好きです』っていうときの笑顔が、一番いい笑顔っていう一面を知りました(笑)。キャンペーン先ではいろんなご飯を食べに行ったりするんですけど、料理を紹介されて満面の笑みでうなずいているのを見て、本当に食べることが好きなんだなっていつも思います」

浜辺「私も、(ごはんをよく)食べるな〜っていうのをあらためて感じました。映画でも食べるシーンがあって、そのときも時間内にいかに早くどれだけ食べられるかっていうのを頑張っていて。それを隣で見ながら、頑張ってるな、(食べるのが)好きそうだなって思っていました(笑)」

北村「(笑)」

浜辺「昨日はキャンペーンで広島に行ったんですけど、そこで食べたコロッケとメンチカツはおいしかったですね」

北村「あ! おいしかった! 美波ちゃんがずっとメンチカツが食べたいって言ってたんですよ。そしたら、劇場の支配人の方が差し入れで買って来てくださって」

浜辺「できたてだったんです!」

北村「それは本当においしかったです」

■ 公開目前! 2人にとっての映画「君の膵臓をたべたい」とは?

北村「この映画での桜良の台詞は、すごく心に響くものがあると思うんです。例えば、1日の価値に気付けたり、運命ではなくて、それぞれ選択して今僕達は出会っているんだとか。見てくださる方にも、そういう意味が込められた台詞を意識して聞いてほしいなって思いますし、今ここに生きていることが素晴らしいことなんだっていうことや、映画の中の『僕』という人間が一歩踏み出すように、現実でも(この映画が)一歩踏み出すきっかけになってくれたらうれしいです。僕みたいな、元が内向的な人間は、その一歩ってかなり大きいものだと思うんですけど、この映画にはそのきっかけになる要素が詰まってると思うので…。そういうところを感じてもらえたら、すごくうれしいですね」

浜辺「この映画で私自身も感じた、思うことの強さ、思いやることの尊さってものを感じていただけたらなと思います。人は、強いわけじゃないんですけど、大切な人を思うことで、行動できたりすると思うんです。その人のために何かができるっていう強さを感じていただけたらうれしいです」

北村「僕自身は、美波ちゃんとW主演ということで責任やプレッシャーを背負いながらの撮影ではあったんです。けど、監督が現場の空気感や雰囲気を大切にされる方だったので、撮っているときはリラックスして演じることができました。ただ、こうして公開間近になってくると、自分たちが主演なんだっていう想いがあらためて沸いてきて。そういう中でも、僕自身がこの映画を見て思うのは、すごく自信を持ってすてきな作品だと言える映画だなって。だから、自分に役者としての自信をつけてくれた一作品でもあります」

浜辺「私もこの作品は絶対に私にとって大切なものになっていくと、今あらためて感じています。桜良という役を演じられて、私自身の感じ方だったりにも変化を与えてくれたというか成長につながったと思っています。それこそ、この作品を通して、1日の価値がこれまで以上に濃いものに感じるようになったので、そういう意味でも一歩踏み出していく作品になったと思います」

■ お互いに聞きたいことを質問!

北村「今まで食べた唐揚げの中で、一番おいしかったのは?」

浜辺「前の現場で、衣に紅生姜が入っていたり、磯辺唐揚げとかを売ってるお店の唐揚げをいただいたんですけど、そこのノーマルの唐揚げがすごくおいしかったです」

北村「おいしそう。僕も唐揚げ好きなんですよ」

浜辺「じゃあ、…お薦めの本って何ですか?」

北村「そうだなぁ……いろんなところで言ってるけど、『永い言い訳』はすごく良かったです。映画にもなってて」

浜辺「誰が書いてるんですか?」

北村「えっと、誰だっけな? そうだ、映画監督の西川美和さん。西川さんが小説を書いて、そのまま自分で監督をして。小説も映画もすごく良かった」

浜辺「ありがとうございます」

北村「じゃあ、唐揚げに合うご飯とは?」

浜辺「えっ!?」

(再びの唐揚げ質問に、その場にいた全スタッフもざわつく)

浜辺「普通のご飯、ですかね…?」

北村「(周囲からの「ちなみに匠海くんは何と合わせるの?」という問いに)えっ、僕だったら? 何だろう…?(笑)」

浜辺「私も、何て答えたらいいんだろう?って(笑)。でも、食べるなら白米です(笑)。私からの質問は、夏と冬ではどっちが好きですか?」

北村「夏の方が好きだったんですけど…。高校を卒業して、あまり動く機会が少なくなってから夏の汗がうっとうしくなっちゃって、冬の方が好きになりました。というか、汗かくのが極端に嫌いになった」

浜辺「私も冬が好きです。冬に食べるアイスとか(笑)」

北村「本当に食べるのが好きなんだね(笑)」

■ 北村匠海さんが浜辺美波さんを撮影! お互いの感想は?

北村「きれいに撮れたなって思います。映画を撮影しているときは、本当はずっと美波ちゃんをはじめ共演者の皆さんのことを撮りたくて、(映画の撮影で行った)滋賀県にもカメラを持って行ってたんですけど、『撮らせて』って言う勇気はなくて(苦笑)。こういう機会があって良かったです」

浜辺「私はカメラをやらないので、どう撮られているのか全然分からなくて…。どんな風に撮ってくださったのか楽しみにしてます」

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