【映画「ミックス。」連載】広末涼子「フォームとか顔だけで上手いふりをしていました(笑)」

【映画「ミックス。」連載】広末涼子「フォームとか顔だけで上手いふりをしていました(笑)」

映画「ミックス。」で、多満子(新垣結衣)にとって姉のような存在の弥生を演じた広末涼子

卓球の男女混合(ミックス)ダブルスを題材にした映画「ミックス。」の豪華キャストが送るリレー連載第5回。今回は、新垣結衣演じる多満子(新垣結衣)にとって姉のような存在の弥生を演じる広末涼子にインタビュー。

弥生は、卓球クラブのオーナーの娘であり天才少女だった多満子を「お嬢」と呼び、卓球選手としての復活を心待ちにしている。失恋して故郷に帰ってきた多満子(新垣)をたきつけて再びラケットを持たせることに成功。多満子は、元カレを見返すため元ボクサーの萩原(瑛太)とペアを組み、男女混合(ミックス)ダブルスで全国一を目指す。

――今回は弥生をどんな女性と思って演じましたか。

弥生は元ヤンキーですが、現在は医師と結婚しセレブ妻になっているという設定。気さくなキャラである自分らしさを出したいけれど出せない環境にいるんです。でも、私は彼女を裏表のある人にはしたくなかったので、家庭での顔と卓球クラブでの活発な姿をどう演じ分けるかということを、石川淳一監督と何度も話し合いました。正直で一生懸命な女性として演じたので、見る人も彼女のことを好きになって共感してもらえるのではないかと思います。

――弥生と多満子の関係をどう思いましたか?

弥生の姉御肌みたいな部分が、多満子が失恋して帰ってきて魂が抜けたようになっているのを察知したのかも。または単純に一緒に卓球したかったのかもしれないけれど、この2人は子供のころからそういう関係だったんだろうなぁと思います。この2人は似ていないけれど、自分にないものを持っている相手のことが好きなんですよね、きっと。後半にも、多満子が重大な決断をする場面で、弥生がつらいながらもそれを応援するという関係が描かれます。そのシーンはすごく心に染みました。多満子役の結衣ちゃんは静かでかわいい人で、すごく芯がしっかりしている。ちゃんと監督にも自分の意志をはっきり言っていて、さすがだなと思いました。

■ 卓球のような小さい玉を使うスポーツが不得手なんです

――弥生は卓球の腕もなかなかのもの。卓球シーンの練習はどのぐらいしたのでしょうか。

それが残念なことに、卓球のような小さい玉を使うスポーツが不得手なんです。ゴルフも下手ですし、卓球も練習を始めてみたら、「どうして玉に当たらないの?」と焦ってしまうほど才能がありませんでした。弥生はカットマン(ボールを切るように打ち、下回転をかけて相手のミスを誘う守備的な戦型)なので、玉のスピードを吸収するような柔らかい動きを練習しましたが、あまりに下手で、途中で上手くなるのはあきらめました。そして、撮影本番ではフォームとか顔だけで上手い振りをしていました(笑)。それでも全日本選手権の場面は大変でしたね。結衣ちゃんと瑛太さんは、私よりもっと激しい試合の場面を撮って、ボロボロになるぐらい頑張っていました。でも、そのおかげで、スポ根の王道を行く迫力のシーンが実現したんです。1秒が何コマにも見えるようで、私の大好きな漫画「スラムダンク」みたい!と思いました。

――撮影中の裏話があれば教えてください。

弥生とペアを組む高校生の優馬を演じる佐野勇斗くんが、本気で卓球に取り組んで、びっくりするぐらい上手になっていました。撮影の合間には若い彼に、俳優としてやっていくにはどうしたらいいか。瑛太くんや遠藤憲一さんという人生の先輩たちがアドバイスをしていました。勇斗くんは体を絞るためにダイエットをしていたのですが、なにしろ若いので、ダイエット食として選ぶものが間違っていたりする(笑)。見かねてお弁当を差し入れしました。おかずは、食物繊維の多いコンニャクやゴーヤ、豆腐のハンバーグなど。勇斗くんが喜んでくれて「苦手だったゴーヤが克服できました」と言ってくれたので良かったです。

――卓球シーンもあり恋愛要素もありの本作ですが、どんなふうに見てもらいたいですか?

スポ根というのも作品の色としては最近、珍しいですよね。でも、私は好きなんです。ロマンティック・コメディーとしては、20歳を過ぎた男女の恋愛というのがポイント。最近の映画では中学生、高校生ぐらいの人が胸キュンを求めて見る作品が多いけれど、こういう大人の恋を描くものはあまりないのではと思います。いろんなジャンルの要素が採り入れられている分、子供から大人まで幅広い世代の人に見ていただけると思います。楽しんでもらえるとうれしいです!

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