「何でもやってやる」成田凌が“身も心も捧げた”役への思い

「何でもやってやる」成田凌が“身も心も捧げた”役への思い

3月17日(土)から公開する映画「ニワトリ★スター」に出演する成田凌

異色のクリエイター・かなた狼の初監督作品「ニワトリ★スター」が、3月17日(土)から公開。バイオレンス・ラブ・ファンタジーと冠された今作の主人公は、東京の片隅で大麻の売人をしている草太(井浦新)と、破天荒に暮らす楽人(成田凌)。赤髪モヒカンで全身タトゥーという強烈なビジュアルの楽人を演じた成田凌。舞台あいさつで、「身も心も全てを捧げた」と言い切った作品への思いを語ってもらった。

■ 楽人と近いなと感じたのは”弱さ”

――成田さんは最初からこの楽人という役に惚れ込み、初対面の監督に相当売り込んだそうですね。

他の人に絶対取られたくない役だと思ったので、初めて監督に会ったときに「僕しかいない」と言い張りました(笑)。台本が面白過ぎた上に、ズルいぐらいにいい役だったから。

――楽人は欲望のままに生きている男ですが、理解できる部分はありましたか?

理解できるという感じじゃないですが、近いなと感じたのは弱さですね。人間は楽な方を選んでしまいそうなところをグッと抑えると思うんですけど、楽人には楽な方を選ぶ。その弱さに共感できると同時に、共感しちゃいけないなと思いました。

――つい楽な方を選びたくなる時があると?

僕、時間の使い方がすごい下手くそで、ダラダラしちゃうんです。1日休みだと、寝過ぎて疲れるぐらい(笑)。基本、(体が)縦になってる時間がないんですよ(笑)。もしどっか行くなら、絵を描くので、画材屋さんに行きたいなと思いながら…実際はネットショッピング頼り(笑)。個展とかも行きたいですね。今も気になる個展があるので、仕事が早く終わった日に行きたいです。

■ 全てが楽人のため、全てが作品のため

――「ニワトリ★スター」の撮影前には、監督からワークショップを強制され、かなり厳しい準備をしたと聞きました。

ワークショップはツラ過ぎました。監督は最初から怖い印象だったんですけど、でも、すごい繊細な人だなと思いました。すごい熱量と全てが愛情で。追い込んでツラく当たるのも全てが楽人のため、全てが作品のためですから。この作品のためなら何でもやってやると思っていました。でも、ワークショップの間は…好きだけど腹立った!(笑)。

――その一方、撮影直前には草太と楽人のように井浦さんと共同生活をされ、そちらはとてもぜいたくな時間だったそうですね。

撮影の準備期間にこれだけ時間を費やせることは珍しく、とてもぜいたくな時間を過ごさせてもらいました。監督から楽人のようにタメ口を使うことを強制されたので、新さんとの生活でもオンとオフの境目がなくて。僕を楽人の状態で居させてくれる新さんに懐の深さを感じました。そこに甘えて行ったら、ああいう楽人ができたという感じです。共同生活中は、楽人がアルバイトしている設定のバーでスタッフや共演の方たちと実際にみんなで飲んでいました。ギャーギャーしょうもない話して、笑って、じゃ帰るか? 帰りたくない!って(笑)。

――草太と楽人の関係性はとても濃いですが、どんな関係だと思いますか?

仲良しですが、兄弟というのとはまた違って、お互いに体重を掛け合っている関係性。ある種の依存関係だと思います。血のつながっていない他人同士で、そこまでなれるのはスゴイなと思います。

――楽人のキャラクターをつくるためには衣装も大きな要素だったと思いますが、成田さんのアイデアも入っているんですか?

僕の意見も多少入れていただき、衣装合わせの時に服を結構持って行きました。そうしたら、監督もかなり持ってきていて。“Fack The Title”と書かれたTシャツは監督の手作りで、脚本の中にも出てくるんです。このTシャツを着た楽人が、フラフラ歌いながら歩いているって。読んだときからかっこいいなと思っていました。そういえば、歌ったんですけどね、作詞作曲・かなた狼の歌を。使われてなかったな(笑)。

――では、髪型やタトゥーは?

僕は美容学校出身なので、学生時代はずっとカラフルで、赤髪もしてましたし、学生に戻った気分でした。あとは、ヒゲも剃らないし、メークも塗らなかったので、ニワトリヘアー用のワックスを付けるだけで終了。メークは15秒ぐらいで終わりました(笑)。タトゥーは広範囲に入れてましたが、ヤクザ役の津田寛治さんたちは和彫なので、大変だったみたいですよ。

■ 初日から前貼りするってすごいですよね(笑)

――撮影は初日からハードだったそうで…。

初日からLiLiCoさんとの絡みシーンの撮影だったので、気持ちが吹っ切れたのも初日でした。現場に入ったら、LiLiCoさんが裸同然で待っていたのですが、僕の顔がまだ楽人になっていなかったので、監督に「瞳孔開いてないから、ダッシュしてこい」と言われて、何度かダッシュして…。初日から前貼りするってすごいですよね(笑)。

――確かに(笑)。監督の指示の仕方は特徴的ですが、今回の現場はスタッフも演者も言いたいことを言い合える、そんな現場だったということでしょうか?

はい、そうです。一度、監督と僕の意見がぶつかって、僕はその場を離れてしまったこともありました。でも、それはいいものを作るためのやりとりで、妥協一つない現場だったということです。ぶつかり合うことも一つのチームになってないとできないことですからね。気持ちのいい最高の現場でした!

――バイオレンス、友情、ラブ、死生観などが入り混じった今作を、かなた監督は“幕内弁当”のような映画だと言っていましたが、成田さんなら何と表現しますか?

中国で食事した際に、銀の皿にいろんな料理がまとめて載ってきたんですけど、そんな感じです。食べ終えた後の汁が全部混じったみたいな作品で、“喰らう”映画だと思いますね。スタッフ、出演者全員のエネルギー感が伝わる映画ではないかと思います。

――では、最後に映画のキャッチコピーに掛けて、今“ほし”いものを教えてください。

カーテンですね。付けてないので(笑)。物欲のない方だったんですけど、部屋のインテリアに凝りだしたら欲しいものがいろいろ出てきてますね!(ザテレビジョン)

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