松本穂香、セリフ一言に大苦戦「一番録り直したのは『あっそ』」<Interview>

松本穂香、セリフ一言に大苦戦「一番録り直したのは『あっそ』」<Interview>

松本穂香がインタビューに応じた

9月20日(金)公開予定の映画「おいしい家族」をはじめ、「わたしは光をにぎっている」(2019年公開予定)や「酔うと化け物になる父がつらい」(2019年沖縄国際映画祭上映)など、主演作めじろ押しの松本穂香。

そんな松本が初めて声優に挑戦している劇場アニメーション映画「きみと、波にのれたら」が、6月21日(金)より全国で公開される。

本作は、「夜は短し歩けよ乙女」や「夜明け告げるルーのうた」などを手掛け、世界からも注目されているアニメーション監督・湯浅政明のオリジナル最新作。

小さな港町を舞台に、消防士の青年・港(CV:片寄涼太)とサーファーの大学生・ひな子(CV:川栄李奈)との運命的な恋を描く。

海の事故で命を落としてしまう港を兄に持つ、洋子役で声優初挑戦する松本にインタビューを行い、何げない一言に苦戦した声の芝居や、不器用だけど憎めない役への思いなどを語ってもらった。

また、女優としてさらなる活躍が期待される彼女の“野望”も直撃した。

――アニメーション映画の出演は初めてですが、脚本を読んだ感想は?

死んでしまった人が、また水の中に浮かび上がってくるという設定は、自分の想像では追い付かない不思議な世界観。

アニメ映画だからこそ表現できることがたくさんあるんだなと思いましたし、どういうふうな作品が出来上がるのかワクワクしました。

――声を担当した洋子は、どんなキャラクターですか?

なかなか素直になれない子ではあるんですけど、考え方やもともとの性格はすごく純粋。

自分に自信がなくて弱い部分がたくさんあるからこそ、お兄ちゃんの死というものを通して強くなろうともがいている。とにかく真っすぐな女の子なんだろうなと思いながら演じました。

――自分の気持ちをうまく伝えられない不器用さを感じました。

誰よりもお兄ちゃんと過ごしている時間が長かったから一番苦しいというか、つらいのは洋子のはずなんですけど、そういう思いが出てこない。

もう、死んじゃったんだからって、強がって前向きに歩いていこうとする姿が余計に見ている人にとってはつらいのかなと。でも、そういう周りを巻き込みながら前を向こうとしている洋子の姿はとても好きでした。

――声の演技に関して湯浅政明監督からアドバイスされたことは?

湯浅監督は私たちに任せて自由に演じさせてくださる方。「もうちょっと優しく」とか、シーンごとにせりふの強弱に関する演出はありましたけど、役の本質みたいなものは話し合わなくても一致していたのかなと思います。

――声だけの表現で苦労したシーンは?

一番録り直したのは「あっそ」っていうせりふ。ホントにたった一言なんですけど、なかなかOKをもらえなくて(笑)。

監督から「何て言ったらいいのか分からないけど、もうちょっと違う言い方で」と言われるんですけど、何が正解なのか分からないんです。

声のトーンで印象が変わるので、短いセリフほど難しいものなんだろうなとあらためて感じました。

■ 松本「うらやましかったんだろうな」

――洋子から見て、兄の港とひな子の関係はどんなふうに映っていましたか?

あのラブラブした感じは、うらやましかったんだろうなと思います。高校生の洋子にとって、恋も絶対してみたい時期ですから。

だけど、そんな思いを口にするのは恥ずかしいし、たぶんお兄ちゃんを取られたという気持ちもあったんじゃないかなって。私も兄がいるので、その気持ちは分かります(笑)。

――港が死んでしまった後、ひな子と洋子の関係に変化は?

きっと、お兄ちゃんの気持ちみたいなものを洋子は考えたと思うんですよ。本当だったら、もうひな子さんと関わらなくてもいいはずなのに、一緒に前を向いて歩いていこうとする。

洋子なりに、お兄ちゃんとひな子さんがお互いにとって大切な存在だったということを理解していたからなんだろうなと思いました。

――作品のタイトルにちなんで、女優として“波に乗った”というか、自分なりに“手応え”を感じた瞬間は?

手応えというか、私が主演を務めた映画を3本撮らせていただいたんですけど、それぞれの監督さんから「もう一回、一緒に仕事をしたい」と言ってもらえたことは、すごくうれしかったです。

この仕事をしていて良かったなと思いましたし、これからも頑張っていこうという気持ちになりました。

――元号が「令和」になって1カ月ちょっとたちましたけど、これから新たにやってみたいことはありますか?

最近、映画祭で海外に行かせていただく機会があって、日本以外の世界をたくさん知ることができたんです。もっといろんな世界を見たいので、外国の言葉を勉強してみたいと思っています。

――現地の言葉でスピーチすることもありますしね。

実は韓国でスピーチをする機会があったんですけど、うまく話すことができずボロボロでした(笑)。少しずつ学んでいきたいです。

――以前、何か流行(ブーム)に“乗った”ことは?

子どもの頃「たまごっち」をもらって家の中を飛び跳ねながら喜んだことを覚えています(笑)。

いつの間にか遊ばなくなってしまいましたけど、ちゃんと育てていましたよ。(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)

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