“第2の壇蜜”行平あい佳&杉山未央が現場で見せた覚悟。城定秀夫監督が明かす

“第2の壇蜜”行平あい佳&杉山未央が現場で見せた覚悟。城定秀夫監督が明かす

城定秀夫監督が見た、平あい佳&杉山未央の大胆演技とは?

壇蜜の出世作となった『私の奴隷になりなさい』(12)の新章、『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』(9月29日公開)、『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』(10月13日公開)が、いよいよスクリーンに登場する。ご主人様の調教により目覚めていく女たちの姿を描くとあって、過激な濡れ場も見どころとなる本シリーズ。主演に抜てきされた新進女優・行平あい佳と杉山未央の覚悟は、いかほどのものだったのか。城定秀夫監督を直撃した。

大手広告デザイン会社で働く目黒(毎熊克哉)が、清楚だがどこか妖艶な雰囲気を持つ人妻・明乃(行平)と出会い、彼女の夫の指示のもと明乃を調教していく姿を描く『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』。続く『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』では、奥手そうに見える反面、強烈に調教願望を刺激される女性・繭子(杉山)を目黒が奴隷として目覚めさせ、容姿も内面も開花させていく姿を描く。

メガホンを取ったのは、これまで100本以上の作品を手掛けたピンク映画界の鬼才・城定監督だ。オーディションを経て選ばれた行平と杉山は、本作が映画初主演。行平が演じた明乃役のオーディションについて、城定監督は「明乃は、映画1本を引っ張っていかなければいけない役。何十人という方に会っても、決め手に欠ける感じだったんです」と頭を悩ませたことを告白。「『今日決めなければクランクインできない』という日の夜に、オーディションの最後の1人として行平さんが現れた。入ってきた瞬間に、みんなが『あ、これは』という空気になった。決め手は、直感としか言いようがないんだけれど、全員一致で『彼女がいい』となったんです」と主演女優を見つけたドラマチックな夜を振り返る。

“ロマンポルノ界の聖子ちゃん”として人気を博した女優・寺島まゆみを母に持つ行平だが、「それはあとから知ったことなんです」と城定監督。行平にとって初の濡れ場とあって、「僕は濡れ場を山ほど撮っているので、クランクイン前には行平さんに『わからないことや、不安なことがあれば聞いてください』と言った」と言う。「行平さんは『いまはなにがわからないかもわからないので、なんでも大丈夫です』と。ものすごい度胸ですよね。現場で“恥ずかしいから脱げない”ということも一切、なかったです」とその度胸を称える。

本シリーズ最大の見どころとなるのは、濡れ場によって女性の変化を表現していく点だ。次第に性の悦びに覚醒し、どんどん大胆になる明乃。その変化を示すうえで印象的なのが、彼女が口紅を厚くつけ、目黒の腹に唇をはわせていくというシーンだが、なんと「そこは、行平さんのアイデアから出来上がったんです」とのこと。「“口紅を塗る”というのは台本にあったんです。『それを蛇のように目黒の腹に這わせていくのはどうですか?』と提案してくれたのは、行平さん。エロさを強調するようなシーンで、なかなか女優さんからそういう意見って出せないと思うんです。自分をよりエロく見せようとしてくれて、作品や役柄を深く理解してくれているなと思った。とてもありがたかったです」。

一方、本作でスクリーンデビューを果たしたのが、繭子役の杉山だ。「杉山さんは、本当に普通の子なんですよ。そこがすごくよかった」そうで、「オーディションの時、本作のプロデューサーが楽屋にいた杉山さんがメガネをかけていたのを見て、それがすごく繭子っぽかったと言っていて。こちらも直感ですが、思い切って抜てきしました」と振り返る。

もちろん濡れ場も初めてとなるが、「昔は“初脱ぎ”となると、現場にいざやって来ると泣いてしまう子もいて。いくら作品や役について説明していたとしても、そういうことが起きるんじゃないかという怖さがないわけではなかった」と多少の不安があったという城定監督。しかし「脱ぎ惜しみもなかったし、まったく大丈夫でしたね」と感心しきり。長時間、椅子に縛り付けられたり、濡れたタオルで体を容赦なく叩かれたりと、繭子役は「体力的にもかなりキツイ役。不安だったと思うし、つらい思いをしたと思います。でも頑張って、乗り切ってくれました。相当の覚悟を決めて、現場に臨んでくれていたと思います」とガッツを絶賛する。

悦びに目覚め「レボリューション…」とつぶやく場面は、繭子の名シーンの一つ。「思わず出てしまったくらいの、ちょっと弱々しい声の『レボリューション』でしたよね。あの言い方がすごくよかった」と明かす城定監督だが、「杉山さんは、不思議な魅力のある女性」とも。「実はまだ僕も、杉山さんがどんな方なのか、わからない部分があって…(笑)。ふわっとしていて、いい意味でとても不思議な子なんです。そこが結果的に繭子と重なった。繭子も自分ではよくわからない感情に動かされて、官能の世界に足を踏み入れるので、主演に抜てきとなった不安とも重なったと思います。杉山さんは画面に出していい不安と、出してはいけない不安をしっかりとわかったうえで、繭子を演じてくれた気がしています」。

美しく、頼もしい主演女優を得た『私の奴隷になりなさい』新章の幕開け。調教によって、輝いていく女性たちの姿をたっぷりと堪能してほしい。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

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