福山雅治、中年世代を生きる覚悟を語る!「歳をとるとズレていく」

福山雅治、中年世代を生きる覚悟を語る!「歳をとるとズレていく」

福山雅治、中年世代をどう生きる!?赤裸々な思い告白

47歳となった今でも、国民的スターとして輝き続ける福山雅治。主演最新作『SCOOP!』(10月1日公開)では、中年パパラッチという“ヨゴレ役”にチャレンジしている。福山を直撃すると「やってみたことがない役を、やってみたい」と意欲を口にする。新境地への思いと、中年という世代にどのように向き合っているのかを聞いた。

本作は、かつての凄腕カメラマン・静(福山)と、新人記者・野火(二階堂ふみ)がコンビを組み、写真週刊誌のスクープ合戦に挑む姿を描く痛快作。伝説的スクープをモノにしてきた静だが、今やすっかり落ちぶれて黄昏モードの芸能スキャンダル専門パパラッチに。酒好き、女好き、借金漬けのダメ男だが、福山は「僕もスターと呼ばれることもあるので(笑)、そこはスター・カメラマンだった静との共通点です」とニヤリ。記者を爆笑に巻き込みながら、インタビューがスタートした。

静役に惹かれたのは、「やったことがない役」だったからだと言う。「やったことがないことは、純粋にやりたいと思います。それと何より、大根(仁)監督の作品は観てますから、大根監督の描く作品の住人として、この役はどうなるんだろうと。お話をいただいた時からすごく楽しみでした」。

“ヨゴレ役”とも思える役だが、福山は「そんなにヨゴレ役だとは思わなかった」と笑う。「今でこそ、“福山雅治”という認知をされていますが、デビューした当時は、仕事もなく、とにかく暇で。事務所に行っては、『お腹が空いたんです』なんて言ってお金を借りていました。その足でパチンコ屋に行って、暇なもんでお酒ばかり飲んで(笑)」と驚愕のダメ男エピソードを告白。「当時はそれがダメだとは思っていなかった。至って普通の若者だと思っていました。静も自分をダメだとは思っていないんです。カメラマンとしてのプライドもある男ですし、ヨゴレ役とは思いませんでした」。どこか似た匂いを、静に感じていたようだ。

最も静に共鳴したのは、「中年感」だという。「誰もが中年になると経験があると思うんですが、いつの間にか若い人や最先端の感性と距離ができてしまう。無意識にそれを共有できていた時代とはもう違っている。僕自身、それはすごく感じているんです」とストレートに中年世代の思いを明かす。「アイドルグループの名前が覚えられなくなったり、相当、僕もズレてきていると思う」。

とはいえ、福山雅治といえば女性だけでなく、多くの男性陣にとっても憧れの存在だ。その“ズレ”とはどのように向き合っているのだろう。「昔、吉田拓郎さんが何かのインタビューで言っていた話があって。『どんなに自分が第一線だと思っていても、歳をとるといろいろなことからズレていく。でもそれを補正しようとするのではなく、もうズレたままいくしかないと思っている』というようなことをおっしゃていて。その言葉で、『ズレてきたとしても、もう怖くないな』と思ったんです。補正しようとするのではなく、自分の関心のあるものだけをちゃんと追求すればいい。なのでいろいろな情報はアップデートするようにしています」。

劇中では、ベテランと新人の対比も描かれる。「仕事がなくて暇だった」というデビュー当時から、スターとなった現在。福山は「仕事への向き合い方、スタッフに対する考え方などすべてが変化した」と語りつつ、「本当にいろいろなことが変化しましたが、根本的なことはあまり変わっていない」とも。「ツアーでホテルに泊まっても、未だにホテルの冷蔵庫の飲み物は飲めなくて、コンビニで買ってきたり(笑)。僕は子どもの頃、新聞配達でお小遣い稼ぎをしていましたから。育ちを含め、根本的なところは何も変わっていないのかもしれません」。浮ついたところがないのも、彼の大きな魅力だろう。

「僕に憧れている人なんて、神木隆之介くらいしか聞いたことないですよ! (笑)」と言い放つなど、気づけばインタビュー会場は福山のトークに終始、大爆笑。トップに君臨しながらも、サービス精神旺盛で驚くほど正直に“今”の自分を語る。「嘘がない」からこそ、彼はいつまでもかっこいいのかもしれない。ぜひスクリーンで福山雅治の新境地を楽しんでほしい!【取材・文/成田おり枝】

この記事の続きを読む

関連記事(外部サイト)