人生経験豊かな4人の女性たちが<読書会>でハマったのはあの本! 『また、あなたとブッククラブで』:映画レビュー

名だたる大女優4人の初共演映画、『また、あなたとブッククラブで』が現在公開中です。恋愛、キャリア、結婚、出産、別れ……人生経験豊かな4人の女性たちがときおり集まって開催するのは読書会。一人ずつ順番に自分の好きな本を一冊選び、手渡された残りの3人は、次に会う時までにそれぞれ読んでくるのが決まり。ワインを飲みながら上品に感想など語り合うオトナの時間……と思いきや、

「ええっ!? あの本で読書会って……マジですか!!!」 

と、その本のチョイスに誰もがびっくりしたのではないでしょうか! なぜならその課題本とは、映画にもなったあの! 世界的大ヒット官能ロマンス、E L ジェイムズ著『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』なんですよ!!

主人公は、娘二人を立派に育て上げ、長年連れ添った夫と死別したばかりのダイアン(ダイアン・キートン)、一人の相手にしばられるのはまっぴら、今もモテ人生満喫中のホテル経営者ビビアン(ジェーン・フォンダ)、法廷では絶対に妥協を許さない判事、でも一度の離婚で恋愛に臆病になってしまったシャロン(キャンディス・バーゲン)、味も雰囲気も抜群の人気店のシェフで、周囲からはおしどり夫婦とうらやましがられるキャロル(メアリー・スティーンバージェン)の4人。はじめての課題本はエリカ・ジョングの『飛ぶのが怖い』だったというから、おそらく軽く40年以上は続いているであろう読書会。それからずっと山あり谷ありの人生を乗り越えてきた4人に思いがけない転機をもたらしたのが、ビビアンの選んだ課題本『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』だったのです。半信半疑で読み始めた3人でしたが、意外や意外、ツッコミを入れたり赤面したりしながらも、すっかりその本にのめりこみます。

一冊の本を読んだことがきっかけで自分の人生を見つめなおす4人の勇気とチャレンジ精神は、観ているこちらの気持ちも上向きにしてくれます。それぞれの個性が出たファッションも素敵で、とりわけダイアン・キートンのコーディネートは参考にしたい! 相手役の一人が映画版『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主人公を演じたダコタ・ジョンソンの実父ドン・ジョンソンだったり、シャロンの飼い猫の名前が尊敬する大先輩からつけられていたりと、細かい部分もいろいろ楽しい作品です。『フィフティ・シェイズ〜』を読んだことのある人なら、自分もあんな表情で読んでたのかなあ、なんて笑ってしまうこと間違いなし! 今は読書会で集まるのは難しい状況ですが、メンバーの一人になったつもりで一緒に楽しんでくださいね。

【書いた人】♪akira
翻訳ミステリー・映画ライター。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、翻訳ミステリー大賞シンジケートHP、「映画秘宝」「本の雑誌」等で執筆しています。

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