川栄李奈が『クレしん』参戦の感動を語る!『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』が描く“家族の絆”

川栄李奈が『クレしん』参戦の感動を語る!『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』が描く“家族の絆”
川栄李奈

■川栄李奈×『クレしん』ワールド

映画『クレヨンしんちゃん』シリーズの記念すべき30作目『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』が、2022年4月22日(金)より劇場公開を迎える。今回は、「しんのすけがひろしとみさえの子どもではなかった?」という衝撃的なストーリーが冒頭から展開。「しんのすけの本当の母」を名乗るくノ一で、珍蔵という子どもを連れた屁祖隠ちよめが来訪したことで、野原一家は騒然。さらに“抜け忍”であるちよめを追って刺客たちも登場し、しんのすけはちよめともども忍者の里へとさらわれてしまう……。

そんな重要キャラクター・ちよめを演じるのが、『きみと、波にのれたら』(2019年)や『ソウルフルワールド』(2020年)などアニメ声優の経験も豊富な川栄李奈。『クレしん』ワールドの一員となった感想や、声の演技について、さらには上白石萌音、深津絵里と共に主演を務めたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』についても語ってくれた。

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■大人になってから気づいた、『クレしん』の“家族の絆”

―川栄さんは小さい頃からTVアニメの『クレヨンしんちゃん』シリーズに親しんでいたと伺いました。小さい頃はしんちゃんのキャラクターがすごく好きで、ちょっとお下品なことも言ったりするところが子どもながらに面白かったんだと思います。同級生でも観ている子が多かったですね。ただ大人になってから改めて観たとき、こんなに家族の絆が強い物語だったんだと感じました。大人になってからの方が、響いた気もします。今回も家族のお話ですし、野原一家に加えて屁祖隠一家という新しい家族が出てくることで、より「家族の絆」というテーマが強まっていて。絆にも色々な種類があるけれど、みんなで一致団結する感じが素敵だなと思いました。最初はずっと“おふざけ”していても最後には頑張る、しんちゃんの良さもすごく出ていましたね。予告映像でもありましたが、たとえひろしとみさえが本当の両親じゃなくても、自分にとっては大事なお父さん・お母さんなんだ、というシーンなどは感動しました。

―今回はしんのすけの命名のエピソードなど、ファンにもうれしい仕掛けが施されています。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)にも、ひろしの回想の中でしんのすけの誕生シーンが描かれますよね。しんちゃん好きの方からすると、そこともつながって楽しんでいただけるんじゃないかと思います。―忍者というところだと『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』(1995年)、ひょっとしたら『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002年)を思い返す方もいるかもしれませんね。そうですね、色々な要素が入っています。

―出演が決まった際の周囲の反響などはいかがでしたか?家族がすごく喜んでくれました! 今回はくノ一役ですが、ちょうど朝ドラ(NHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』)でも時代劇がすごく好きな役だったので、時代劇づいているなと思います(笑)。

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■激しいアクションの声の演技に初挑戦

―『クレヨンしんちゃん』シリーズの特徴として、キャラクターがコミカルなぶん、テンションの上下の幅が広い点があるかと思います。演じる際、難しさなどはありましたか?途中でアクションが出てくるところは難しかったですが、一貫してキャラクターの「母としての芯の強さ」があったので、エンジンはかかりやすかったですね。橋本昌和監督も、シーンが変わるごとに「もうちょっと声のトーンを高めで」など、すごく的確にアドバイスをしてくださいました。アクション部分は、一回流れで録って、その後にアクション時の息遣いや「うっ」「あっ」といった声だけを録りました。これが作品の中でどう使われているのか、劇場で観るのが楽しみです。

―これまでに『きみと、波にのれたら』ほか多くのアニメ映画でボイスキャストとして参加されてきましたが、その辺りが新鮮だった部分でしょうか?そうですね。ここまで激しいアクションに声を当てたのは初めてでした。アクションシーンはタイミングも大変で、せわしなく動く中に声を入れていくのは難しかったです。

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―『ソウルフル・ワールド』(2020年)の“22番”役など、形状や性格も含めて様々なキャラクターに声を当てていく中で、「正解」をどう見つけていくのでしょう?台本を見て、先に画をいただいて、自分なりに「こういう声かな?」と想像して、現場ですり合わせて作っていきます。ただ今回は、監督が「じゃあやっていきましょう! 自由にどうぞ」という感じから始めて下さったので、やりやすかったですね。そのうえで、ちよめに訪れる心境の変化をどう声で表すか、的確にご指示いただけました。たとえば「もうちょっと楽しそうに、テンションを上げてください」だったり、子どもと話すところでは「もうちょっと子どもに寄り添った優しい感じでお願いします」だったり、イメージしやすい形で伝えて下さいました。

―画や台本から声を想像する際に、注目しているポイントなどはあるのでしょうか。そうですね、絵の雰囲気やキャラクターの恰好、セリフの語尾、あと原作があるものだったら原作を読んで「テンションはこんな感じかな」と考えていきます。普段からアニメのキャラクターを見たときに「この顔とこの格好だったら、こんな声だろうな」と想像することが多くて、あとから声優さんの演技を観て答え合わせをして、「イメージ合ってた!」と気持ちよくなることがよくあります(笑)。

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■演者としての経験を底上げした朝ドラとの歩み

―川栄さんの中で、演技面で「これは大きかったな」と思う経験には、どのようなものがあるのでしょう。AKB48を卒業して初めて本格的に連続ドラマに出させていただいた『とと姉ちゃん』(2016年)は、すごく大きかったです。ずっと朝ドラのオーディションを受けていたので出演できたこと自体が嬉しかったですし、幅広い年代の方と一緒にお芝居できたことは自分の中で大きな財産になりました。朝ドラだと、『カムカムエヴリバディ』(2021〜2022年)を経験して「やっぱりお芝居って楽しいな」と強く感じました。これまでヒロインや主演をあまりやったことがなかったので、自分がずっと出演している経験が新鮮で。セリフもたくさんあるし、覚えることが多くて大変でしたが、そのぶん達成感は特別でした。もっといろいろな方とお芝居できたらと感じました。今回のように、本職の声優さんではないのに呼んでいただけたことは本当にありがたいですし、これからはもっと幅広く、今まであまりやってこなかったお仕事にも挑戦できたらと思います。

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―モチベーションがますます増大しているのは素敵ですね。ちなみに、川栄さんが演技の“引き出し”を増やすうえで実践されていることはありますか? 先ほどのお話のように、様々な方と共演していくことでしょうか。そうですね。色々な方と共演させていただく中で、観察させていただき、取り入れています。初共演の方でも「こういう表情の作り方をするんだ」「こういうお芝居の魅せ方があるんだ」ということを観察して、盗めるようにしています。最近だと、『カムカムエヴリバディ』のオダギリジョーさんや深津絵里さんもそうなんですが、松重豊さんや皆さん、台本からさらに面白いキャラクターに作りあげていくのが本当にすごい! アドリブもすごく多くて、完全に役になりきってその場に挑むという姿勢を学べました。

取材・文:SYO撮影:落合由夏『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は2022年4月22日(金)より全国公開

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