レッドリボン軍、復活!? 野沢雅子&古川登志夫が語る! 映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』公開記念インタビュー

レッドリボン軍、復活!? 野沢雅子&古川登志夫が語る! 映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』公開記念インタビュー
古川登志夫 野沢雅子

■野沢雅子×古川登志夫

原作者・鳥山明が脚本・キャラクターデザインを手がける待望の新作映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が2022年6月11日に公開となる。新たな敵は、かつて孫悟空に壊滅させられた世界最悪の軍隊、レッドリボン軍。さらに本作で注目すべきは、久しぶりに大暴れする孫悟飯とピッコロの師弟コンビだ。

悟空、悟飯、悟天の3役を務める野沢雅子は、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ(1968年ほか)の鬼太郎役など数々の国民的アニメの主人公を演じてきた。また、ピッコロ役の古川登志夫は『うる星やつら』(1981〜1986年)の諸星あたる役でブレイクし、その後『世紀末救世主伝説 北斗の拳』(1984〜1987年)のシン役や『 ONE PIECE ワンピース』(1999年〜)のポートガス・D・エース役など、世代を超えて愛されるキャラクターを担当している。まさに日本を代表するレジェンド声優のおふたりに、テレビシリーズから語り継がれる悟飯とピッコロの師弟の絆、若手声優との交流、そして世界中で愛される「ドラゴンボール」の魅力を語っていただいた。

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■レッドリボン軍の復活

―レッドリボン軍のマークを見ただけでファンは胸が高鳴ります。復活を聞いたとき、どう思われましたか?古川:まずは懐かしいなあと思いましたね。それからドクター・ゲロが亡くなっているのに、どうやって復活したのだろう? と不思議になりました。野沢:「あ、また出てきた!」と、最初にレッドリボン軍が登場したときを思い出しました。強そうに登場するのに、結構ドジなんですよね。古川さんが演じていた潔癖症のブルー将軍みたいに(笑)。

古川:すぐギャクっぽくなりますよね。ブルー将軍は悟空にやられると、目が大きく飛び出すコミカルなキャラクター。レッドリボン軍は個性的な悪役だけではなく、ネーミングからしてインパクトがあるから、みんなに記憶されているんですよね。野沢:リボンにシンプルな「RR」のマークなんですけど、本当にかっこいい。古川:マークは変わらないけれど、変わった部分もある。新たな人造人間ガンマ1号、2号はマントを羽織って、正義を守る「スーパーヒーロー」を名乗っています。悪役がやがて仲間になることはこれまでもありました。でも最初から「自分たちは悪じゃない、ヒーローだ」というのはなかった。単なる勧善懲悪的な憎々しいキャラではないんですよね。

―冷静沈着なガンマ1号は神谷浩史さん、お調子者なガンマ2号は宮野真守さんが演じていますね。古川:ガンマ1号、2号は単なる悪役ではなく、ビジュアルもイケメンですよね。普段マコさんは役に没頭すると、悪役の声優とは話さなくなるんです。フリーザやセルが出てくると休憩時間でも口を利かない(笑)。野沢:そう、フリーザさんはワガママでしたからね(笑)。鳥山先生の生み出す悪役は、どこか憎めない魅力があります。特にガンマ1号、2号はスーパーヒーローを名乗る悪役ですから、なおさらですね。

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■悟飯とピッコロの師弟を超えた絆

―本作では、悟飯とピッコロの師弟コンビが大活躍すると伺っています。ドラゴンボールには亀仙人や界王様など多くの師がいるなかでも、悟飯とピッコロの師弟関係は特別人気が高いように思えますが、皆どこに惹かれているのでしょうか。古川:ピッコロは、悟空たちのように「次はこれだ」と修業にばかり専念させることはしない。突き放しつつ、見守っている。ある人に言わせると「上司と部下、先生と生徒の理想形」といいます。上意下達に命令するわけではなく、自主性に任せていながらも、ちゃんと見ていてピンチのときには助ける。リンゴをポンと置く優しさも時折みせる。サラリーマンの世界にも通じるものがありますね。野沢:ピッコロさんは、悟飯のためならどこへでも駆けつける。悟飯もそうです。お父さんなら何かあってもひとりで切り抜けられると思っているから、悟飯にとってピッコロさんは一番先に飛んでいく存在なのです。

古川:単なる師弟関係ではないですよね。もともとピッコロの存在を裏付けてくれたのは、子どものときの悟飯です。ナッパに攻撃された悟飯をかばって死ぬときには、「オレとまともに喋ってくれたのは、お前だけだった……」「きさまといた数か月、悪くなかったぜ」と心情を吐露しますよね。弟子からも学び、お互いが補完し合っていたんですよ。野沢:悟飯もピッコロさんのためには命を惜しまない。古川:このふたりの関係は本当に微笑ましい。ぶつくさ文句を言いながらも助け合う。師匠としては共闘できるまでになっている悟飯の姿をみて、「ここまで成長したか」と嬉しそうでしたね。

―それでは収録現場も盛り上がったのではないでしょうか?古川:今回は1日中、マコさんとほとんどふたりで収録していたんです。野沢:こんなこと初めてでしたね。古川:悟飯とピッコロを大きくフィーチャーした映画ですから、児玉徹郎監督が一緒に録音することにこだわったのでしょう。朝から晩までふたり一緒です。お忙しいマコさんのスケジュールを長時間押さえて、大丈夫かなあと思っていました(笑)。

―そのまま飲みに行って語り合いたくなりますね。古川:そうですよ。コロナ前は毎週、収録が終われば「ドラゴンボール」のメンバーが集まっていました。マコさんはアルコールを飲まないのでウーロン茶なのに、最後までお付き合いくださる。野沢:お酒を飲むとリラックスするから本音も出てくる。コミュニケーションが一番とれるから、私はすごく大切な場だと思っていました。古川:ちょうど収録が終わるのが、いつも夕方でした。飲みに行きやすい時間帯に終わるように意図的にスケジュールを組んでいるのかと思うぐらいでしたね(笑)。

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■世界に広がる「ドラゴンボール」ファン

―前作『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)は全世界興行収入135億円でシリーズ過去最高。時を重ねるごとに世界中にドラゴンボールファンは増えています。古川:『ブロリー』はバトルパートが充実していて、本当にすごい迫力だったんですよね。だから多くの人に見てもらえた。今回はドラマもいい。ぼくたち演者も普通の会話ができていました。家族の絆、悟飯やパンとピッコロの師弟の絆など、ドラマが丁寧に描かれています。もちろん後半には、『ブロリー』のときからさらに進化したアクションシーンもあります。野沢:悟飯はお勉強ばかりで修業をサボっていましたが、今回は本当にかっこよくなりますよ。家族が危険になれば、お勉強をほっぽりだして命がけで戦います。

古川:海外では悟飯が扮した「グレートサイヤマン」のコスプレをよく見かけますね。お父さんがグレートサイヤマン、お母さんはビーデル、娘さんはパンといったように、実際の家族関係そのままにコスプレをするレイヤーさんがたくさんいます。ファミリーを大切にするヒーロー像が世界中で受け入れられているのでしょう。野沢:今回は家族も悪役も含めて、みんながスーパーヒーローです。古川:ぼくにとってはマコさんこそヒーロー(笑)。1986年のテレビシリーズ開始から、悟空を36年間ずっと変わらない声で続けてきている。本当にスーパーヒーローですよ。

取材・文:村田孔明撮影:白井晴幸『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は2022年6月11日(土)より公開

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