神&神殺しと対決! 元カノがマイティ・ソー!?『ソー:ラブ&サンダー』 クリスチャン・ベイルら豪華キャスト集結

神&神殺しと対決! 元カノがマイティ・ソー!?『ソー:ラブ&サンダー』 クリスチャン・ベイルら豪華キャスト集結
『ソー:ラブ&サンダー』©Marvel Studios 2022
本作の邦題が、なぜ『ソー:ラブ&サンダー』なのか? 今までずっと邦題は“マイティ・ソー”とつけてきたのに。理由は明快です。本作における“マイティ・ソー”は、ジェーンがムジョルニアの力で変身した姿のことを言うのです。クリヘムが演じるヒーローはソー、ナタリー・ポートマン演じるジェーンのヒーロー名がマイティ・ソー、というわけです。

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■ソーの魅力をとことん楽しむためのソー映画

※以下、作品の設定に一部触れています。ご注意ください。映画『ソー:ラブ&サンダー』はソーのコミックの中から有名な3つのエピソードの要素を取り入れています。1つ目はジェーンがマイティ・ソーになる話。2つ目は、宇宙にいるすべての神々を殺そうとするゴア・ザ・ゴッドブッチャーとの戦い。そして3つ目はアスガルドとオリンポスの神々、つまりギリシア神話の神々ゼウスらとの戦いです。前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)が、ソーの冒険でありながらハルク絡みのエピソード(コミックでいうところのプラネット・ハルクのお話)を取り入れ、ハルク映画としての面白みもありました。しかし『ラブ&サンダー』はソーのコミックの要素だけを凝縮しており、純粋なソー映画となっています。また、これまでのソー映画はロキがもう一人の主役でしたが、今回はソーに絞っています。

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つまり本作は、ソーの魅力をとことん楽しむための映画です。ぶっちゃけストーリー的には『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022年)の方が複雑であり、サプライズがありました。ネタバレ禁止の項目がすごく多い。それに比べると本作はシンプルです。ある程度、予告で見当がついた筋書きどおりに話がすすみます。

では驚きがない分、つまらないのか? そんなことは全然ありません!(笑)。むしろわかりやすい物語だからこそ、ソーや仲間たちのアクションを堪能できるし、とにかく愉快な映画。ファンがソーに期待してくれているとおりのことをやってくれるわけです。

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■最強最悪の敵“じゃない”からこそ成立する物語

まずソーはやっぱり陽気で豪快で、そして金髪ロン毛でマッチョな姿がかっこいい。ところが『バトルロイヤル』以降は短髪になってしまい、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)では太っちょになってしまう。だから今回のソーは、2015年の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から実に7年ぶりにファンの期待するソーの姿になっているのではないかと思います。

そして、とにかくコスチュームがカラフル。よりコミックの艶やかさに近づいたといいますか。さらに今回のソーは様々な姿を見せてくれる(素っ裸になるシーンも含め)。というわけで、ストーリー・ドリブンというよりもキャラクター・ドリブンの映画だと思うのです。あえて言いますが、本作でもし賛否がわかれるとしたら、クリスチャン・ベール演じるヴィラン、ゴアへの評価でしょうか? とても不気味なんですが、最強の敵という感じがあまりしない。これまた『マルチバース・オブ・マッドネス』と比べてしまいますが、あの作品のヴィランであるワンダ=スカーレット・ウィッチは無敵でしたよね。今回のゴアはそこまでの存在ではない。ただ、ストーリー的には“だからこそ”成立する部分もあるのです。

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本作を楽しむ上で重要なポイントは、そもそもマーベルの世界には神様が沢山いる、ということを理解することです。もともとソー自体が北欧神話ですよね。同じようにギリシアの神々もコミックの中で描かれています。そういえばドラマ『ムーンナイト』(2022年)にはエジプト神話の神々が出てきましたよね。さらに『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)では神秘の村ターローは中国系の神様たちとつながっています。このように、神話の神様たちがある種のエイリアン的存在として君臨しているわけです。

ソーたちが空飛ぶヤギの船に乗ってオリンポスの神々のところに行くのはコミックでも描かれており、このファンタスティックなシーンを映像で再現。もともと他の作品と比べてファンタジー色の強いソーですが、今回は特にその要素が強まっています。

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■やっぱり今回もエンドクレジットが気になる!?

本作の監督タイカ・ワイティティは、次のスター・ウォーズ映画に取り組むそうですが(すでに『マンダロリアン』[2019年〜]に関わっていますが)、確かに彼にならスター・ウォーズを任せてもいいのでは? と思うシーンもいくつかありました。こういうソーが観たかったと言わしめるエンタテインメントです。また、懐かしい顔が出てくるのも嬉しい。そして物語の最後に“ラブ&サンダー”の本当の意味が明かされます。

エンド・クレジットでは例によって例のごとく、新キャラクターの登場を予感させます。しかしファンにとって、なんといっても嬉しいのは最後の最後に出てくるテロップではないでしょうか?サム・ライミ監督のホラーの次は、タイカ・ワイティティ監督のとんでもファンタジー。マーベル・シネマティック・ユニバースの幅の広さって本当にすごいですね!文:杉山すぴ豊『ソー:ラブ&サンダー』は2022年7月8日(金)より全国公開

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