8つのトリビア解説!『シー・ハルク:ザ・アトーニー』MCU初の法廷アクションコメディ爆誕!!

8つのトリビア解説!『シー・ハルク:ザ・アトーニー』MCU初の法廷アクションコメディ爆誕!!
『シー・ハルク:ザ・アトーニー』© 2022 Marvel

■『シー・ハルク』マニアック大小ネタ解説

ディズニープラス×マーベル・シネママティック・ユニバース(MCU)の新作ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』が絶賛配信中です。今までのMCUドラマとは違いコメディ・タッチ。さらに他の作品が何話か続いてからヒーロー姿になるのに対し、本作は第1話からシー・ハルク姿で大活躍です。また主人公が弁護士という設定なので、アメリカ・ドラマの鉄板である“法廷物”の楽しさもあります。9月7日時点で第3話まで配信されていますが、ここではちょっとマニアックなネタ(楽しむべきポイント)を解説しましょう。

■1:そもそもシー・ハルクはTVドラマ向き?

シー・ハルクは1980年に「The Savage She-Hulk #1」でデビューしました。いきなり冠タイトルの雑誌で登場。Savageには“獰猛な”という意味があります。なお、本ドラマの第1話でジェンに対するセリフの中に“Savage”という言葉が出てきます。このシー・ハルク誕生の背景には、TVドラマ版『超人ハルク』の影響もあったようです(米では1977年から、日本では1979年から放送)。 このドラマ版のプロデューサーがサイボーグ・アクション『600万ドルの男(サイボーグ危機一髪)』(1974~1978年)も手掛けており、その女性版のスピンオフ『地上最強の美女! バイオニック・ジェミー』(1976~1978年)を成功させた。なので『超人ハルク』にも女性版ハルクを出そうとしていた。そこでマーベルは、TVの方が主導権をとる前にコミックの方で女性版ハルクを作ろう、ということでシー・ハルクが生まれたと言われています。

■2:なぜ“宇宙船事故”をオリジンにしたのか?

コミックでのオリジン(誕生秘話)は、ハルクことブルース・バナーが従妹であり弁護士のジェニファー・ウォルターズを訪ねます。その時、ギャングがジェニファーを銃撃。彼女は犯罪事件を担当していたので命を狙われていたわけです。襲われた場所が田舎道だったため、すぐに処置をしないとジェニファーは死んでしまう! そう考えたブルースは自分の血を輸血します。それにより一命をとりとめますが、彼女はブルース同様、ハルクのように緑色の怪力巨人に変身してしまうのです。

本ドラマでは、シー・ハルク誕生のきっかけとなる宇宙船は惑星サカールから来たものであることがわかり、ブルース/ハルクはそれに乗って宇宙へと旅立ちます。このサカールというのは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)でハルクが剣闘士をやっていた星。つまり、彼はサカールに行ったわけです。 コミックではサカールをテーマにした「プラネット・ハルク」「ワールド・ウォー・ハルク」というエピソードがあります。MCUで次のハルク単独映画が作られるならこのあたりがベースになると言われており、ハルク映画に向けてへの布石なのかも?

■3:ウルヴァリン登場の可能性アリ!?

第2話でジェンが視ているタブレットの画面に映るニュースの見出しに、“Man fights with metal claws in bar brawl”(酒場の喧嘩で金属の爪を持つ男が戦う)とあります。これってウルヴァリンのこと!?(2000年の映画『X-メン』に似たようなシーンがあります)とファンは騒然です。ついにMCU版X-MEN登場の伏線でしょうか? なお、もともとウルヴァリンがデビューしたのはX-MENではなくハルクのコミックなのです。

■4:エターナルズとのロマンスへの布石?

さらにさらに、この画面に映るもう一つのニュース“Why there is a giant statue of a man sticking out of the ocean”(なぜ海から巨大な男の像が突き出ているのか?)は、『エターナルズ』(2021年)でセルシがセレスティアルズの一人を石像に変えたことを示しています。ここに『エターナルズ』とのリンクがありますが、実はコミックではシー・ハルクがスターフォックスと絡んだこともある。スターフォックスは別名エロスともいい、映画『エターナルズ』に登場した超人です。ここともつながるかもです! She-Hulk (2005-2009) #6 (English Edition)

■5:アボミネーションとの面会前の“あのセリフ”

本作で話題になっているのは、MCU映画2作目『インクレディブル・ハルク』(2008年)のヴィラン、エミル・ブロンスキー/アボミネーションの登場です。ブロンスキーは超危険人物ゆえ、彼に面会を求めたジェンに対し、看守はいろいろと警告します。ジェンが茶化して「そら豆と一緒にわたしは奴に食べられちゃうとか?(=そんなに危険なの?)」と言うと、看守はいたって真面目にレスします。この“そら豆うんぬん”は、『羊たちの沈黙』(1991年)のレクター博士のセリフにちなんだもの。ジェンは、監獄でレクター博士に会う捜査官クラリスと自分を重ね合わせたのですね。

■6:アボミネーションと会った後の“あのセリフ”

その後、ブロンスキーを弁護すべきかどうか迷ったジェンはブルースに相談します。『インクレディブル・ハルク』の時にブルースことハルクを殺そうとした相手ですから。その時ブルースは、もう僕とブロンスキーとのことは過去のことだ、的なことを言う。さらに「いまの僕は(あの時と、もう)別人だ」と。 さてこのセリフ、字幕だと“別人”の部分にルビがふられ強調されていますが、これは彼と戦った時=映画『インクレディブル・ハルク』の時のブルース役はマーク・ラファロではなく、エドワード・ノートンだったという楽屋オチです(笑)。

■7:『シャン・チー/テン・リングスの伝説』とのリンク

本ドラマに登場するブロンスキーの監房、どこかで見たことありませんか? ブロンスキーの変身した姿=アボミネーション自体は、映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)で復活していました。『シャン・チー』で、ウォンがポータルを開けてアボミネーションを帰す場所が、この施設の監房でした。つまりウォンは時々、息抜きに(?)にアボミネーションを外に連れ出していたんですね。

■8:黄色いデアデビル

予告等でも明らかになっていますが、本ドラマにはこの先デアデビルが登場します。そう、チャーリー・コックス演じるデアデビル/マット・マードックです! すでにマットとしては『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)に出ていますが、デアデビルとしてMCUに本格的に登場。ジェンと同じ弁護士ヒーローですからね。この時、彼のコスチュームが黄色ベースであることに注目。実は、初期のコミックではデアデビルはイエロー・スーツなのです。 ――いかがだったでしょうか? 第2話まででも、これだけのネタの宝庫! 今後シー・ハルクがどんな活躍を見せてくれるのか? そして、これからのMCUとどうつながっていくのか? 楽しみですね! 文:杉山すぴ豊 『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は毎週木曜日16時からディズニープラスで独占配信中

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