16人の娼婦が殺された「スパイダー・キラー事件」を基に描く 鬼才アリ・アッバシ最新作『聖地には蜘蛛が巣を張る』ポスタービジュアル
2023年01月29日 07時00分BANGER!!!

■16人の娼婦が殺された“スパイダー・キラー事件”
イランの聖地マシュハドで2000年から2001年にかけて16人もの犠牲者を出した“スパイダー・キラー事件”と呼ばれる娼婦連続殺人事件に基づき描かれた本作。本年度アカデミー賞のデンマーク代表に選出され、すでに世界49以上の映画祭に出品されている。 監督を務めたのは、第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した『ボーダー 二つの世界』(同年アカデミー賞スウェーデン代表)でスリリングなファンタジーの世界を描いた、北欧の鬼才アリ・アッバシ。「連続殺人鬼の映画を作りたかったわけではない。私が作ろうと思ったのは、連続殺人鬼も同然の社会についての映画だった」と語り、構想に15年をかけたという。 主人公の女性ジャーナリストを演じたのは、本作で第75回カンヌ国際映画祭女優賞に輝いたザーラ・アミール・エブラヒミ。「彼女の演技は息を呑むほどすばらしい」(20 MINUTES)と評されるなど、鬼気迫る演技で大きな話題となった。
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