銃乱射事件の“被害者と加害者の両親”が対峙したとき、何が起こるのか? 心ふるえる会話劇『対峙』キャスト&新鋭監督コメント映像
2023年02月03日 19時00分BANGER!!!

■各国の映画賞で81部門ノミネート、43部門受賞
アメリカのある高校で生徒による銃乱射事件が発生し、多くの同級生が死亡。犯人の少年もそのまま校内で自ら命を絶った。それから6年、事件で息子を殺された“被害者”の両親と、事件を起こした“加害者”の両親が、セラピストの勧めで対面することに――。■映画『キャビン』の“愚者”ことフラン・クランツの監督デビュー作
監督を務めるのは、映画『キャビン』(2011年)などで知られる俳優出身のフラン・クランツ。これが初監督・初脚本作品とは思えない緻密な脚本と演出により、密室4人の限られた設定ながら、どんなスリラーにも劣らない衝撃的なほどの緊迫感に満ちた物語に仕上がった。 不寛容やリアルな人間関係の希薄さが問題視される現代社会。“被害者と加害者の対話”という極めて重くセンシティブなテーマを圧倒的な臨場感と手に汗握るスリルをもって描き切った本作は、まさに“いま見るべき”映画と言えるだろう。■「この映画は私たちの人間性を変える」
このたび解禁された特別映編には、“人生のすべてをかけた対話”を演じきり、計13ものアンサンブル演技賞を受賞したキャスト4人と、フラン・クランツ監督の貴重なコメントが収められている。 「この映画は私たちの人間性を変える。和解してつながることが可能だという希望を与える作品よ」と力強く語るのは、加害者の母親リンダを演じたアン・ダウド(『ヘレディタリー/継承』ほか)。本作で英国アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされ、各国の映画祭で8つの助演女優賞を受賞したダウド演じるリンダが、不安げな表情を浮かべる劇中の様子も捉えられている。 「高いレベルの演技が期待できる役者たちだ。誰もが最高の演技で挑んでいた」と語るのは、かねてから出演を確約していたというトニー賞2度受賞の大ベテラン、リード・バーニー。加害者の父親リチャードを演じる彼が語る通り、本作は4人の演技に対して贈られた“アンサンブル演技賞”だけで13もの賞を獲得している。その息を飲む圧倒的な演技にもぜひ注目したい。
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