次の「シン」は俺たちだ! ゴジラ“じゃない方”の怪獣映画『ドゴラ』『ギララ』『ガッパ』『サンダ対ガイラ』の「シン化」を妄想
2023年03月10日 07時00分BANGER!!!

■「次の『シン』は俺たちだ……!」
2022年の『シン・ウルトラマン』ヒットの記憶も薄れぬうちに、『シン・仮面ライダー』公開、Netflixアニメでガメラが復活(『GAMERA -Rebirth-』)、さらに11月には国産ゴジラ映画新作の公開も控えており、まさに世は「特撮戦国時代」である。 しかし、そんな知名度抜群のS級特撮たちの影に隠れて、今も暗闇で爪を研いでいる怪獣たちがいるのをご存知だろうか? そう、「次の『シン』は俺たちだ……!」と。■『ドゴラ』『ギララ』『ガッパ』『サンダ対ガイラ』一挙放送
2023年3月、CS映画専門チャンネル ムービープラスでは『宇宙大怪獣ドゴラ』(1964年/東宝)、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年/東宝)、『宇宙大怪獣ギララ』(1967年/松竹)、『大巨獣ガッパ』(1967年/日活)と、1960年代にスクリーンに襲来した怪獣映画が一挙に放送される。■『シン・ドゴラ』はジョーダン・ピール監督のあの映画!?
子供の頃、『宇宙大怪獣ドゴラ』を紹介する記事には決まって「肝心のドゴラがほとんど出てこない」というネガティブ情報が記載されており、東宝怪獣映画の中でも一番最後まで後回しにしてしまったのが、この『ドゴラ』だった。
■今、サンダとガイラを演じるのは“あの二人”しかいない!
細胞分裂によって生じた2体の「フランケンシュタインの怪獣」、サンダとガイラ。言うなれば兄弟のような存在の2体の戦いが描かれ、東宝怪獣映画の傑作とも名高い作品だ。■実は最強? マイナスイオン噴霧怪獣映画『ギララ』
『宇宙大怪獣ギララ』前半では、宇宙の夢がパンパンに詰まっていた時代の、牧歌的な宇宙の冒険がたっぷりとした尺を使って描かれる。メカニックや宇宙空間の描写にも力が入っているのだが、同時に月面での檜風呂あり、美人クルーとのロマンスありと、不思議なバランス感覚になっている。■『シン・ギララ』は怪獣としての魅力を生かした本格的な怪獣映画に……
で、このギララという怪獣、デザインも最高だし、何より胞子から成長し、無限にエネルギーを吸収して成長していく、という設定もインパクトがある。物語の朗らかな空気感に引っ張られているが、実は手に負えない最強怪獣なのだ。 『ギララ』は、河崎実監督によるコミカルな『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』(2008年)として一度リメイクされているが、次はギララの怪獣としての魅力を生かした本格的な怪獣映画『シン・ギララ』を見てみたい……というか、実はそんな内容の物語を書いたことがある。2022年に発売された松竹特撮のファンブック「ギララ・ゴケミドロ・昆虫・髑髏船 オール特撮大図鑑」に寄稿した絵物語「ギララ2022」がそれだ。通販などで購入できるのでぜひ。4月29日発売
— タカハシヒョウリ/髙橋表裏 (@TakahashiHyouri) April 1, 2022
松竹特撮ファンブック「オール特撮大図鑑」(by映画パンフは宇宙だ!)
もしも #ギララ が、#ゴケミドロ が、今復活するなら…という「妄想爆発」短編ストーリー『ギララ2022』『ゴケミドロ1902』を寄稿させていただきました。
よろしくお願いします!
予約開始!https://t.co/abXXXCH0cm pic.twitter.com/94BLKhFbU6
■ガッパの眼は、人ほどにものを言う
怪獣ブームも活況極まる1967年に、日活が満を持してドロップしたのが『大巨獣ガッパ』である。ガッパは、オス、メス、子供の3体が登場し、離れ離れになった怪獣の家族が再会するまでを描くという「親子もの」で、言うなれば「お涙頂戴」な作風という珍しい怪獣映画になっている。
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