ワイスピ+マッドマックス⁉ 獄中レースに5回勝利すれば釈放‼伝説の激ヤバカルト映画をリメイク『デス・レース』ステイサム主演

ワイスピ+マッドマックス⁉ 獄中レースに5回勝利すれば釈放‼伝説の激ヤバカルト映画をリメイク『デス・レース』ステイサム主演
『デス・レース』© 2008 Universal Studios and H2S2 Filmproduktionsgesellschaft mbH & Co. KG. All Rights Reserved.

スタローン出演の伝説おバカ・カルト映画を、ステイサム主演で強引リメイク!

ご存知ジェイソン・ステイサムがアクション俳優としての地位を確立しつつあった2008年、彼は『デス・レース』という映画に出演する。まるで『ワイルド・スピード』と『マッド・マックス』をミックスしたような世界観の本作は、伝説のカルト映画『デス・レース2000年』(1975年)を豪快にリメイクした超バイオレントなレース映画だ。

低予算映画の帝王ロジャー・コーマンが制作を務めた『デス・レース2000年』は、シルヴェスター・スタローンが『ロッキー』でブレイクする前年に出演したことでも知られるB級レース映画。伝説のレーサー、フランケンシュタイン(デヴィッド・キャラダイン)を中心に、打倒フランケンに燃えるマシンガン・ジョー(スタローン)らが極悪非道な公道レースを繰り広げるわけだが、控えめに言っても最低なバイオレンス(&コメディ)映画である。

一瞬で低予算ということが分かる書き割り全開の背景が微笑ましいが、通行人を轢き殺すと被害者の世代別に得点が加算されるなど、その崩壊した倫理観は現代社会では完全NG。人類が内面に秘めた暴力性を皮肉るメッセージ性もなくはないのだが、基本的に車と暴力とエロ(と理不尽)で成り立っている映画だし、なにかと予想の斜め上をいく展開だらけなので最近の映画に慣れた脳には負荷が高いかもしれない。

そうです完全にマリオカートです! トラップだらけのコースや武器スイッチが楽しい

さて、そんな問題作を『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督がリメイクした『デス・レース』は、キャラ名やディストピア世界だけでなく、各レーサーと組むのが女性パートナーという謎設定も踏襲。舞台は刑務所に変わり、囚人たちが命をかけたレースに挑むサバイバルものに仕上がっている。レースに5回勝利すれば釈放されるだけあって、凶悪な囚人たちも真剣にレースに挑む。なお、レースを世界中に配信しているという秀逸なアイデアも、オリジナル版の設定を上手く拝借している。

ステイサム演じる主人公のジェンセンは元レーサーだが今は肉体労働者に落ちぶれていて、妻殺しの濡れ衣を着せられて刑務所入り。その巨大刑務所には整備工場もコースも完備されていて、所長にレーサーとしての腕を見込まれたジェンセンは“二代目フランケンシュタイン”としてデス・レースに参戦することになる。

しかもこのレース、車両だけでなくコース自体にも重火器が装備されているものだから毎回死者が続出。マンホールのように配置されたスイッチを踏むと様々な武器が使えるようになるという、まんまマリオカートなシステムを採用していたりするのも楽しい。

最初は言われるがままに渋々レースに参加していたジェンセンだったが、自身が冤罪を着せられた真の狙いに迫っていくにつれて、物語は壮絶な復讐劇に変わっていく。とはいえステイサムは相変わらずピンチでも涼しい表情を崩さないし、ストレスなく安心して観ていられるはずだ。

イアン・マクシェーンやジェイソン・クラークら今をときめく俳優陣!

そして、今観ると競演時がやけに豪華! コーチ役のイアン・マクシェーンは『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年〜)に欠かせない存在だし、マシンガン・ジョー役のタイリース・ギブソンは『ワイルド・スピード』シリーズのレギュラー(2003年『ワイルド・スピードX2』以降)。そして看守役のジェイソン・クラークは、本作を経て『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)や『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年)『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)といった大作に出演する売れっ子となった。

若干マジメにリメイクしすぎた感はあるものの、ちゃっかりコーマン御大が製作に関わっているのでフツーの人からしたらどう見てもB級だろう。図らずも豪華キャストとなった、いまこそ観るべき超バイオレンス&ちょいグロの盛大なパーティームービーだ。

『デス・レース』はムービープラスにて2019年9月放送

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