キアヌが斜め上に進化‼ ガン・フーに加え、犬・フー、ナイ・フー炸裂だ‼『ジョン・ウィック:パラベラム』敵役ダカスコスもキレッキレ

キアヌが斜め上に進化‼ ガン・フーに加え、犬・フー、ナイ・フー炸裂だ‼『ジョン・ウィック:パラベラム』敵役ダカスコスもキレッキレ
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ガン・フーだけじゃない! 殺し屋トレーニングを積んだキアヌが多彩な◯◯・フーで魅せる!!

キアヌ・リーヴスが最強の犬好き殺し屋を演じる『ジョン・ウィック』シリーズが早くも3作目! 今作は前作『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年)の直後、なんの説明もなくジョンがニューヨークの街中を逃げ惑うところから威勢良くスタート。なので、さすがに本作から観るなんて無謀なことはしてはいけません!

絶対に1作目から順に鑑賞することをお勧め! さもないと、独特すぎる「ジョン・ウィック」ワールドを構築する「ジョン・ウィック」ワード(専門用語)に「ちょっと何言ってるかわからない」状態になってしまいます。シリーズ通して観ていてもちょっと混乱するぐらいなので……。

とはいっても、凄まじいアクションだけでも文句なしに楽しめる本作。キアヌ・リーヴスも日々道場通いを重ねているようで、格闘・銃の扱いのレベルが格段にアップ。前作に比べるとボディカウントこそ減りはしましたが、どのアクションも細かくカットを割らず、進化したガン・フー(銃とカンフーのミックス拳法)をじっくり見せてくれるのが特徴です。

しかも、どの戦いもユニークという言葉じゃ追いつかないぐらいのぶっ飛び具合。冒頭の図書館戦では、本好きの方なら怒っても仕方ないぐらい本を活用した“本(ブック)・フー”が炸裂し、武器博物館では雪合戦からインスピレーションを得たというナイフ投げ合戦“ナイ・フー”。さらに馬の後ろ蹴りを活用する“馬(マー)・フー”、バイク狂として知られるキアヌの本領が発揮する“バイ・フー”! 全体的にはジョンの柔道具合もずいぶん増して、背負い投げ、一本背負い、足払いはかなり多用。学生の頃に授業で習った人なら「俺にもできる!」と興奮しちゃうはず。

そして今回は、ハル・ベリー演じるジョンの殺し屋仲間ソフィアが途中から仲間に加わるのですが、彼女はよく飼いならされた2匹の殺人シェパードを用いた“犬(ドッグ)・フー”の使い手! 銃を持った人間に果敢に飛びつき、股間をガブガブして離さない殺人犬の恐怖がたっぷり描かれる!

往年のアクションスター、マーク・ダカスコスや『ザ・レイド』組も参戦!

で、忘れてはいけないのがジョン・ウィックを追い詰める強敵。今回は日系の殺し屋・ゼロ率いる暗殺者チームが登場するのですが、普段ゼロは色々と間違った解釈のお寿司屋さんを営んでいるという設定で、演じるのはマーク・ダカスコス。

「って誰?」という方のために簡単に説明しますと、マーク・ダカスコスは主に90年代に活躍したアクション・スター。出世作は、アーケードゲームを映画化した近未来バイオレンス『ダブルドラゴン』(1994年)、代表作は小池一夫×池上遼一原作の『クライング・フリーマン』実写版(1996年)、藤原紀香がヒロインを務めた香港映画『SPY_N』(2000年)にも出演。『ジェヴォーダンの獣』(2001年)では脇役ながらも無口だけど超強いという、いちばん美味しい役を演じておりました。

って、書けば書くほど知らない人からしたらダカスコスの良さが通じない気もしなくはないのですが、ダカスコス良いですよ! フィリピン、スペイン、アイルランド、中国、日本の血を引いており、その端正なルックスと幼い頃から習っていた空手を始めとする武術はキレッキレ。本作ではキアヌとのお互い刀を使った死闘“刀(トウ)・フ―”を見せてくれます。

そんなゼロの弟子コンビがまた強敵でして、演じるのは『ザ・レイド』(2011年)『ザ・レイド GOKUDO』(2013年)でその名を世界に轟かせたヤヤン・ルヒアンとセセプ・アリフ・ラーマン。とくにセセプ・アリフ・ラーマンは『ザ・レイド GOKUDO』で印象的だったキッチン戦のときに使用していた半月状のナイフ、カランビットナイフを本作でも使用! ヤヤンとセセプのシラットvsガン・フーは燃えること間違いなし!

そんなわけで3作目となり、さらにスケールアップを止めない『ジョン・ウィック』シリーズ。ヤケクソのように要素てんこ盛りでかなりお腹いっぱいになれる一品です!

文:市川力夫

『ジョン・ウィック:パラベラム』は2019年10月4日(金)より公開

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