まさかの続編登場!インド発ぶっ飛びSFヒーロー映画『ロボット2.0』は現地まで行って観てみたくなる面白さ!!

まさかの続編登場!インド発ぶっ飛びSFヒーロー映画『ロボット2.0』は現地まで行って観てみたくなる面白さ!!
『ロボット2.0』©2018 Lyca Productions. All rights reserved.

おじさんロボットがケータイおばけメカをぶっ倒す!? これがインド映画最前線!

2018年インド興行収入ナンバーワン! 歴代興行成績も『バーフバリ』に次ぐ堂々2位! ……の映画だと言われても、インド映画に触れたことのない人にとってはそんなに心踊る情報ではないでしょう。筆者もそのたちでした。どの国にもナンバーワンヒットはあるし、どうせカレー屋さんのテレビで流れているような、大勢で踊るシーン盛りだくさんな映画でしょう? というゴリゴリのステレオタイプ。

でも、そんな人こそスルーしちゃダメな映画でした。こんなことになってんのかよ! いろんな意味で! と驚いた。ということで、おじさんロボットがケータイおばけメカをぶっ倒す(?)、シリアスなのにすげえ笑える、どうかしてる(褒めてます)伝説のインド産SFヒーロー映画の続編『ロボット2.0』をご紹介。

欧米ばっかり見てちゃダメ! 変わる、変わってた世界地図

90億円という日本映画では考えられない制作費、やべー。ちょっとググってみたら『トイ・ストーリー2』(1999年)と同じ額でした。20年前の作品だし、CGアニメだけど。いやしかし国内向け映画でこの数字、さすがにインドはでけえ。

そう、いつもの悪い癖。自分たちと欧米しか見ていない私たち。世界には俺たちよりもでかい国があって、面白いものもバンバン出ている(もちろん小さな国も同じく)。

筆者はバンドをやっていまして、中国をはじめアジア圏へツアーにも出ているのですが、世界地図が日々塗り変わっていること、日本はヌクヌクの温室でどんどんつまんなくなってんじゃないかってこと、感じます。この映画を見ても感じました。ま、どっちがいいとかどっちが遅れてるって話じゃないところが映画とか音楽のいいところでもありますが。

プログラミングやITの分野でインド企業がすごいって話はよく聞きますね。VFXでも世界中のプロダクションがインドにスタジオを持っていたり、資本提携をしているらしい。『アベンジャーズ』シリーズ(2012年〜)、『インターステラー』(2014年)『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年)などのVFXを手がけ、本作にも制作とVFXで参加したスタジオ<DNEG>(元ダブル・ネガティブ)も、2014年にインドのスタジオに吸収合併されてるそうで……なんだかすごいすな。

ゴジラ×アイアンマン×トランスフォーマー×ターミネーター!?

じゃあ内容は? というと、これもかなりやばいです。なに言ってるのかわからないと思いますが、トランスフォーマー的なゴジラをアイアンマンが作ったお調子者なターミネーターが倒しにいく、というようなストーリーです。エイリアンみたいなシーンもあります。ヴィランの苦悩はアメコミ映画のようです。やばいことが案外、淡々と描かれていくのが何よりやばいです。最高です。

物語はまず、町中の携帯電話が鳥のように飛び立って姿を消すところから始まります。意味わからないでしょう? その夜から、携帯会社の重役たちが次々と襲われる謎の殺人事件が発生。一方、ケータイの行方を追うと、彼ら(ケータイ)は集結し巨大な鳥のモンスターとなって姿を表す……。ストーリーを思い出しながら書いていても、やばい(笑)。

でも、こんなのまだまだ序の口、この後も奇想天外、荒唐無稽な展開が待っています。何より驚いたのは、映画が進むにつれて、初めは「うそやーん」と思っていた“ケータイおばけ”という設定が、めちゃくちゃ大正解だったということ。誰もが持っている時代性のあるモノを使って、変幻自在でスタイリッシュ(?)な造形のヴィランを作り上げ、尚且つ成り立ち自体が矛盾をはらんでいて、泣ける……。

そして、天才科学者と彼が作ったおじさん型ロボットが、この敵に立ち向かいます。由緒正しきヒーローものなので安心して観られるし、そのぶん笑うところは存分に笑かしてくれます。インドの人たちが、この映画を劇場でどう観ていたのかが非常に気になる! できればインドで観たかった。

なるべくでかいスクリーンで、ビール飲みながら観たい! そんなライブ感のある映画です。皆さん是非劇場で。

文:夏目知幸(シャムキャッツ)

『ロボット2.0』は2019年10月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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