『ストレンジャー・シングス』製作陣の新作『KIN/キン』 地味な少年が超ハイテク銃をぶっ放す!!

『ストレンジャー・シングス』製作陣の新作『KIN/キン』 地味な少年が超ハイテク銃をぶっ放す!!
『KIN/キン』Motion Picture Artwork ©2018 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

豪華制作陣とフレッシュなキャストによる非フランチャイズの快作!

短編映画『BAG MAN(原題)』(2014年)が高評価を得たジョナサン&ジョシュのベイカー兄弟が監督を務め、『メッセージ』(2016年)『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016年〜)などの製作陣が強力バックアップしたSFサスペンス・アクション『KIN/キン』(2018年)が2019年11月29日(金)より公開。ビッグバジェット作品ではないが意外な人気俳優も登場する、フランチャイズ大作偏重な洋画市場に一石を投じてくれそうな快作だ。

アメリカほか各国では2018年に公開された『KIN/キン』は、『BAG MAN』ほか数々の短編作品を手掛けてきたベイカー兄弟の長編デビュー作。物語の舞台は米デトロイトで、主人公は義母を亡くし養父ハルと2人で暮らす14歳の少年イーライだ。学校ではイジメられ、家ではめちゃくちゃ厳しい義父に説教をされるという、なかなかキツい日々を過ごしているイーライはある日、小遣い稼ぎのための廃品を漁りに忍び込んだ工場跡地で無数の首なし遺体を発見。装備を見るに何らかの組織の兵士のようだが、そこで不思議な箱型のハイテク銃を発見する。

時を同じくして前科者のチンピラ義兄ジミーが出所するが、凶悪なギャングのボス、テイラーへの“借り”を返さないと命がヤバいらしく揉めに揉め、成り行きでイーライとともに逃避行の旅に出ることに。道中でストリッパーのミリーと交流を深め、謎のハイテク銃をぶっ放したりギャングからせしめた大金で豪遊したりと楽しく過ごすが、ジミーを狙うギャングとイーライを追う謎の兵士たちが背後に迫っていた……。

ハイテク銃すらマクガフィン!? 軸にあるのは非血縁家族の物語

イーライを演じるマイルズ・トゥルイットは、これまでドラマシリーズ『アトランタ』(2016年〜)などに出演してきた超若手。200〜300人の候補の中から本作の主演に選ばれ長編映画のデビューを果たしたという現在17歳の新鋭で、順調にイケメンに育っているので今後が楽しみ。

ジェームズ・フランコが演じるテイラーは『バトルフロント』(2013年)で演じたゲイター以上のワルモノで、良心の呵責皆無のヤバい奴。『フリークス学園』(1999年〜2000年)時代から変わらない、レイドバックしたモクモクな風情を発揮している。一方、ジャック・レイナー演じるジミーはクズでヘタレだが義弟イーライのことを心から可愛がっている根はイイ男。レイナーは本作の本読み段階では『デトロイト』(2017年)の撮影中だったそうだが、あのクソ警官とは似て非なる役柄が同時に進行していたのは面白い。

全体的には80〜90年代の雰囲気(実際イーライがテレビで日本のオリジナル・ビデオ・アニメ「バブルガムクライシス」を観ていたりするので時代設定は2000年以前と思われる)が強く、ネオンカラーの照明やシンセなBGMは『ストレンジャー・シングス』を彷彿とさせる(※メイン楽曲はMogwaiが担当)。どシロート少年が荒廃した街で巻き起こすSFバトルという構図は『アタック・ザ・ブロック』(2011年)の雰囲気に近く、他にも『LOOPER/ルーパー』(2012年)や『第9地区』(2009年)あたりが好きならば迷わず劇場へGOだ。

『KIN/キン』は2019年11月29日(金)より公開

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