平安神宮で奉納ライブ「和楽器バンド」の調べ響く

平安神宮で奉納ライブ「和楽器バンド」の調べ響く

「和楽器サミット2017」で平安神宮での単独奉納ライブを行った和楽器バンド

 8人組和風ロックグループ「和楽器バンド」が6日、京都・平安神宮で行われた音楽フェス「和楽器サミット2017」で、単独奉納ライブを行った。文化庁の移転が決定した京都市が、日本文化発信を目的に全面バックアップして初開催された同イベント。メインアクトとして、3500人を魅了した。

 重要文化財にも認定されている大極殿を背に、オープニングでは、ボーカル鈴華ゆう子の詩吟(京都東山)が響いた。和太鼓、津軽三味線、尺八、箏の和楽器に、エレキギターやベースが融合して、美しい音色が会場を包んだ。外国人ファンも駆けつける中、最新曲「雨のち感情論」(来月6日発売)など17曲を披露。鈴華は「歴史や自然の音とも一体となれるのが私たちらしさ。気持ち良かったです」と笑顔を見せた。

 13年に結成後、人気と自信を着実に積み上げてきた。「千本桜」(14年)は、動画サイト「YouTube」で今年だけで再生回数が1200万回を超え、3月発売のアルバム「四季彩」も売り上げが10万枚を超えた。昨年は、ニューヨーク単独公演や、ロサンゼルスなど米国西海岸を回るツアーを行うなど、海外にも飛び出して自信を深めた。津軽三味線担当・蜷川べには「自分たちをどう見せようかと悩んだこともありましたが、海外でも受け入れられていると感じることができました」。

 結成当初から「東京五輪の開会式出演」が合言葉だ。今回の単独ライブは、日本文化を世界に広めるにふさわしい行事として20年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会から「Tokyo2020公認文化オリンピアード」にも認定された。鈴華は「海外では、日本人よりも日本らしさを求めていると肌で感じる。一緒に日本を盛り上げていきたい」。尺八担当の神永大輔も「自分たちだからこそできることを、3年後に向けてやっていきたい」と力を込めた。【大友陽平】

 ◆和楽器(わがっき)バンド 2013年に鈴華ゆう子(ボーカル)いぶくろ聖志(箏)神永大輔(尺八)蜷川べに(津軽三味線)黒流(和太鼓)町屋(ギター)亜沙(ベース)山葵(ドラム)で結成。14年4月にメジャーデビュー。昨年はニューヨークでの単独公演や、米西海岸単独ツアーを行うなど海外でも活躍。デビューアルバム「ボカロ三昧」に収録された「千本桜」のYouTube再生回数は14年の公開から現在まで6400万回超。