今年、注目の“イヌ映画”はコレだ!

今年、注目の“イヌ映画”はコレだ!

兄弟姉妹・家族ならではの複雑な関係を、独自の笑いとシリアスな視点で描いた(『犬猿』)

2018年は戌年。干支を意識するのは年賀状の準備をする年末くらい、なんて人も多いはず。ところが“犬”をキーワードに今年の公開作を探してみると、ユニークな作品が揃っていることが判明した。

■ “犬猿の仲”でも家族なんだよね…

『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13)『ヒメアノ〜ル』(16)など、個性派で知られる吉田恵輔監督の最新作が『犬猿』(2月10日公開)だ。タイトルが意味するのは、険悪な関係を指す“犬猿の仲”のそれ。暴力的で前科者の兄と、頑ななまでに地道に生きる弟。頭はいいが太って地味な姉と、美人で胸が大きいだけが取り柄の妹。いがみ合う2組の“きょうだい”が、互いに傷つけ合いながら大切な何かを見つけるまでを描いた人間ドラマだ。必死にもがく不器用な彼らの姿に、きっと共感を覚えるはず。窪田正孝、新井浩文、江上敬子(ニッチェ)、筧美和子ほか吉田監督らしい絶妙なキャスティングも光る。

■ 日本が舞台の正真正銘“イヌ映画”

一方、純度100%な“犬映画”がストップモーション・アニメーション『犬ヶ島』(春公開)。物語の舞台は、犬の増加による伝染病の蔓延で、犬たちがゴミの島・通称“犬ヶ島”に追いやられた近未来の日本。愛犬を探すため島を訪れた少年が大冒険を繰り広げるお話だ。日本を舞台にしているが、れっきとしたアメリカ映画。監督は『ファンタスティック Mr.FOX』(09)でキツネ一家の大騒動を描いた、奇才ウェス・アンダーソン。手作り感満載なアニメーションに加え、日本のアート、カルチャーの大ファンを自認するアンダーソン監督によるトリッキーな“ニッポン観”にも注目したい。NYを拠点とするオノ・ヨーコをはじめ、日本からは『君の名は。』(16)の音楽を手掛けブレイクしたRADWIMPSの野田洋次郎、『千と千尋の神隠し』(01)の夏木マリ、世界で活躍する渡辺謙や大躍進中の若手・村上虹郎らの声優参加もトピックとなっている。

■ 犬vs獅子、おじさんヒーローが活躍

『いぬやしき』(4月20日公開)は、冴えないサラリーマンの犬屋敷壱郎(木梨憲武)が大暴れする異色のヒーロー・アクション。会社にも家にも居場所のない定年間際の犬屋敷はガンで余命3カ月の宣告を受ける。ところがある事故に巻き込まれたことで、彼は全身マシンのサイボーグとして復活。そのパワーを使った人助けという生きがいを見つけ、やがて悪のサイボーグ・獅子神皓(佐藤健)に戦いを挑む。原作は「GANTZ」の奥浩哉、監督は同作を実写映画化した佐藤信介という大ヒットコンビが復活。主演の木梨憲武をはじめ、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみほか豪華キャストの競演にも注目したい。

ほかにもペットの犬たちが大活躍する王道のワンちゃん映画『ペット2(仮題)』も、サマーシーズンの公開が決定。やっぱり18年は“犬の年”だった!(Movie Walker・文/トライワークス)

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