宝塚の芹香斗亜が「群盗」初日 宙組異動後の初主演

宝塚の芹香斗亜が「群盗」初日 宙組異動後の初主演

仲間と義賊集団を結成する貴族出身の青年を熱演する宙組スター芹香斗亜=大阪市北区(撮影・村上久美子)

宝塚歌劇団の宙組人気スター芹香斗亜(せりか・とあ)が9日、大阪市北区のシアター・ドラマシティで、17年10月に花組から異動後の初主演作「群盗」の初日を迎えた。

ドイツの国民的作家フリードリッヒ・フォン・シラーが1781年に発表した戯曲をもとにしたミュージカルは、伯爵家の嫡男が、外界を知ろうと大学へ進学し、その先で出会った仲間と自由を求める気持ちを共有し、思想に目覚め、義賊を結成。「群盗」の首領となる様を描く。

国内では、舞台を18世紀ドイツから鎌倉時代に移し、戯曲「戦国群盗伝」や杉江敏男監督による映画でも知られている。今回の宝塚版は、かつて雪組公演で「幕末太陽傳」を舞台化した小柳奈穂子氏が脚本、演出を務めた。

貴族の子息であることを捨て、仲間と歩む主人公カールを演じる芹香は「ダークなイメージがありますけど、意外とカールという青年はまっすぐなので、好青年というか。まっすぐ生きているがゆえに、盗賊になってしまったという面がある」ととらえ、役作りに励んできた。

青春劇、冒険ドラマとしての色が濃く、研12(12年目)の芹香が、宙組の若手を率いてセンターに立っている。本格的なセリフが初めての若手もおり、稽古場には活気があふれていたそうだ。

カールの異母弟フランツは、7年目の瑠風輝(るかぜ・ひかる)が、兄をうらやむ思いを秘めた陰のある役柄を落ち着いて演じ、「群盗」を追う役人に4年目の鷹翔千空(たかと・ちあき)が臨んでいる。

シアター・ドラマシティ公演は今月17日まで。東京・日本青年館ホールでは同26日〜3月4日。