天才テリー伊藤対談「寺内タケシ」(2)昔からやることがすごすぎますよ!

天才テリー伊藤対談「寺内タケシ」(2)昔からやることがすごすぎますよ!

天才テリー伊藤対談「寺内タケシ」(2)昔からやることがすごすぎますよ!

テリー そもそも、寺内さんがギタリストを目指したきっかけは何だったんですか?

寺内 おふくろが小唄の家元だったんだよ。で、三味線は弦が3本だろ? ギターは6本だから、三味線の2倍練習すればプロになれると思った。単純なものだよ。

テリー なるほど。じゃあ、寺内さんの音楽のルーツは三味線なんですね。子供の頃からそれをずっと聴いてたから、コード進行とかがもう耳に染みついていたんですね。

寺内 そうだな。ギターを始めてからは、耳の中に入っていた音を自分で掘り起こしていく作業だった。

テリー ギターの練習は、どうされてたんですか。

寺内 うちの親父が映画館をいくつも持っててね。

テリー あ、寺内さんのお父さんは実業家で、(茨城県の)土浦市議会の議員ですからね。

寺内 そう、だから映画なんか全部タダで見られるんだ。そうすると、たまにギターを弾くシーンのある映画が来ると、映写技師に客が帰ったあと、そこばっかり何十回も映写させるんだよ。

テリー やることがいちいちすごい(笑)。ギター教室とかには行かなかったんですか?

寺内 そんなものないよ。そもそもエレキギター自体が珍しいんだから。教えてくれる人もいないし。

テリー というと、全て独学?

寺内 おしゃべりだって、誰にも教わらず、全部自分で覚えるだろう? それと同じだよ。

テリー 全然同じじゃないですよ(笑)。しかも寺内さん、ギターも自作してるじゃないですか。普通はそんなことをわざわざしようなんて思いませんよね。

寺内 いや、思うよ! 親父は電器屋や製材所も営んでいたから、設計図を書いて、そこの職人さんに「こういうふうに削ってくれ」ってお願いできちゃったしね。まあ恵まれてたんだね、原材料から何から全部あったから。

テリー そうか、才能はもちろんだけど、そういう環境がそろっていたからなんだ。しかし、相当なお金持ちだったんですね。

寺内 そうなのかね? まぁ確かに、土浦で買い物する時には全部ツケだったけどね。

テリー 寺内家のお坊ちゃまだから、お金はいらないってことですか?

寺内 地元は親同士がみんな知り合いだからね。中学生の頃、自転車がはやったことがあって、みんなで乗ろうってことになったんだけど、もちろんお小遣いなんかじゃ高くて買えないわけ。

テリー そうですよね。僕も子供の頃は買ってもらえなくて、1時間10円の貸自転車にばかり乗っていましたから。

寺内 だから、俺がツケで20人以上の友達に自転車を買ってあげたんだよ。

テリー えー!? それ、相当な額じゃないですか。お父さん、ひっくり返っちゃったでしょう。

寺内 いや、それが全然。ニッコリ笑ってたな。親父はそのへんは案外、鷹揚だったんだよ。

テリー やっぱり大物は違うな(笑)。

寺内 でもそのせいかな、俺が音楽やる時にはみんなよく手伝ってくれたよ。

テリー バンドみたいに、昔から人をまとめるのが得意だったんですね。

寺内 うん、そうだな。いい人生でここまで来れたと思うよ。

テリー しかし寺内さんの話は、いちいちスケールがでかくて、おもしろすぎますよ。

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