ビートたけしの金言集「ワイン通に水割りワインを飲ませたら…」

ビートたけしの金言集「ワイン通に水割りワインを飲ませたら…」

ビートたけしの金言集「ワイン通に水割りワインを飲ませたら…」

「入院してる時よ、朝の検査で尿の代わりに○○(黄色い某健康ドリンク)入れて出したら、担当の先生が飛んできて、『たけしさん、何をしてるんですか!』って、えらい怒られたことあったな」

 殿は“ヤンチャなイタズラ”が大好きです。

 昔、楽屋でロッカーに隠れた殿は、あらかじめ一人の仕掛け人を潜り込ませて、軍団が自分の悪口を言うように仕向け、悪口を言い出したらロッカーから出て驚かせようと、手の込んだイタズラをしたことがありました。が、あまりにも軍団が悪口で盛り上がったため、殿は出て行きづらくなり、結局、ロッカーから出られずにやりすごしたそうです。で、「やらなきゃよかった」と、落ち込んだそうな‥‥。

 7年程前、1階が殿の仕事部屋、2階が軍団の寮となっていた「等々力ベース」でのこと。

 2階の201号室には、糖尿病から週に3回の人工透析を義務付けられていたグレート義太夫さんが。202号室には、ひと頃、風俗嬢と同棲していた軍団の若手が。203号室には、弟子になってまだ半年程の、当時、殿にやたらと叱られていた軍団の最若手がそれぞれ住んでいました。

 ある日、玄関の表札を見ると、「201・人工透析」「202・ヘルス嬢の元ヒモ」「203・バカ!」と、殿の筆跡にて太いマジックで書かれてあったそうです。

 どんどん行きましょう。

 5年程前、殿、番組のディレクター、そしてわたくしとで、かなり値の張るレストランで食事をしていた時のこと。

 同席していたディレクターの方が大変なワイン通であり、普段からも、殿が「こないだ○○○ってワインを飲んだよ」などと漏らすと、その方は瞬時にワインの産地や特色、さらに、おおよその値段まで解説をされる、なかなかのソムリエな方でした。

 そんな方とテーブルを囲み、殿が“さて、今日はどのワインにするか”と思案していると、「たけしさん、○○にしましょう。これはなかなかお目にかかれない白ワインですから、これにしましょう」と強く一本の白ワインを推薦。で、そのワインを注文すると、その方はいったんトイレのため席を外されたのですが、その間に白ワインが到着しました。すると、殿はおもむろにその方のワイングラスに白ワインを2割程注ぐと、続いてすぐさま水を2割程注ぎ足したのです。

「これで飲んで、うまいなんて言ったら、あの人はインチキだな」

 と、少しばかり悪い顔になって漏らす殿。ほどなくしてその方が席に戻り乾杯。「いや〜、やっぱりこれにして正解ですね。実にうまい。このクラスの白ワインはなかなかないですよ」と絶賛されたのです。

 ニヤつく殿、こらえるわたくし。翌日、殿にお会いすると、

「昨日の○○さんには笑ったな。あの人、ちょっと怪しいな!」

 と、実にうれしそうに、イタズラっ子の顔になって言い放つ、殿なのでした。

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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集〜あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

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