渡辺大知&北村匠海、松岡茉優の印象は「ミステリアス」「みんなのお母さん」

渡辺大知&北村匠海、松岡茉優の印象は「ミステリアス」「みんなのお母さん」

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芥川賞作家・綿矢りさの小説を映画化した『勝手にふるえてろ』は、24歳まで恋愛経験がなく、趣味は絶滅した動物をパソコンで検索することというOL・ヨシカ(松岡茉優)が、突然交際を申し込んできた会社の同期「二」(渡辺大知)と、10年間思いを寄せ続けている中学時代の同級生・イチ(北村匠海)、2人の男性の間で揺れながら、不器用にも懸命に生きていく姿を描いたラブコメディ。

本作でこじらせ女子・ヨシカによって作り上げられた、"リアル恋愛"と"脳内片思い"による奇妙な三角関係を演じたのが、映画初主演を務める松岡茉優、そして注目の若手俳優の渡辺大知(黒猫チェルシー)と北村匠海(DISH//)。今後の映画界をさらに盛り上げていくであろう期待の3人に、ヨシカというキャラクターについて、共演した印象について、そして最近「ふるえたこと」について聞いてきた。

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■ヨシカは変わっているように見えて、実は普通の女の子(松岡)

ーー主人公のヨシカを演じられた松岡さんは本作が初主演映画となりますが、まずは脚本を読んだときの感想からお聞かせください。

松岡:綿矢さんの小説だとモノローグが主というか、ヨシカの内面を描いていきながらお話がすすんでいくので、それをどうやって映像にするんだろう…と不思議だったんです。でも脚本を読んだら、見事に可愛らしい物語になっていて。綿矢さんの原作を大九(明子)監督が大胆な演出を駆使して、このような作品を作り上げたということが新しい試みだなと感じました。


ーー絶滅した動物が好きで、中学時代の同級生・イチに10年間も"脳内片思い"を続けているヨシカ。そのキャラクターにはどういった印象を抱きましたか?

松岡:ヨシカは一見特別な女の子に見えるけど、濃度を濃くしたり、薄くしたりすれば、それは誰にでも当てはまるような、実はすごく普通の女の子なんだなと思いました。


ーーというと?

松岡:好きなものが、絶滅した動物たちと10年間片思いし続けているイチ。それがちょっと珍しいだけなんですよね。本だったり、漫画だったり、映画だったり、アイドルだったり…それぞれ好きなものがありますし、その好きなものについて語る熱量はみんな差はあれど持っていると思うんです。を語っている人の熱量って誰にでも刺さるものがあると思うんです。


ーーでは、特別に役作りをするということはなかったのですか?

松岡:そうですね。あんまり特別なことは考えずに。過激な言葉を発することも、アンモナイトを撫でることもヨシカにとっては日常なので、"普通らしさ"を意識していました。


ーー松岡さんはアイドルがお好きなのですよね。

松岡:はい!!(即答)


ーー(笑)。そういった部分でヨシカのように何かにどっぷりとハマってしまう気持ちには共感できましたか?

松岡:できました。だから、ヨシカもそういうことですよね(笑)!1つ場所を変えれば、舞い上がっちゃうところって誰にでもあります。ヨシカにとっての好きなものも、特別というより本当に好きなんだということを意識して演じました。


ーー男性陣からみて、ヨシカという女の子はいかがでしたか?

渡辺:みんなが人には言わないような、心の中に隠している部分までもさらけ出してしまう素直な女性ですよね。そこが可愛らしいというか。ヨシカが現実にいたら会ってみたいですし、喋ってみたい。絶滅した動物のことも教えてもらいたいです(笑)。


ーー渡辺さんは、ヨシカのような女性がタイプ?

渡辺:気になっちゃいます(笑)。それに僕は映画を観てても、ヨシカに感情移入しちゃって。


ーーどういった部分に?

渡辺:ヨシカって自分中心的な考え方ではあるかもしれないけど、絶対的に自分を信じているんです。世の中に合わせるためにこうやっていかなきゃ、と無理をすることがない。ありのままでいられるヨシカには「かっこいいな」と思いつつ、「そうだよな、そういうことが大事だよな」と勇気をもらいました。


ーーなるほど。北村さんはいかがでしょう?

北村:僕はヨシカのキャラクターももちろんですが、"松岡茉優がヨシカを演じる"ということが自分の中で大きくて。松岡さんと初めて共演したのが5〜6年前。それからお互い役者として頑張ってきて、こうやって松岡さんの初主演映画でまたご一緒できるということが純粋に嬉しかったです。


ーー松岡さんがヨシカを演じるということが出演の決め手でもあったのですね。

北村:そうですね。観たかったんです、"女優・松岡茉優"がヨシカを演じる姿を。


■松岡茉優は「1つの素敵なジャンル(北村)」「ミステリアス(渡辺)」

ーーいまお話に出たように、松岡さんと北村さんは3回目の共演ということですが、ご一緒してみていかがでしたか?

松岡:最初に出会ったときは、北村くんが中学校1年生で私が高校1年生。それから思春期を通って再会しても、北村くんはあの頃のままだなぁと感じました。もう、ヒマワリのように、これでもかってほどまっすぐ太陽に向かって伸びていっているのが素晴らしいと思います!

北村:あははは(笑)。

松岡:思春期のころって、どこかでちょっとひねくれた発想をしたり、反骨精神があったりするじゃないですか。でも、北村くんは全くそういったことがない。良いところは良く、そして新しい魅力も増していて……、本当に息子にしたい。

一同:(笑)。

松岡:そんな彼がまさか自分の相手役になる日がくるっていうのも新鮮でした。年を取ると同じような役ができるんだなぁって。嬉しかったですね。


ーー渡辺さんはお二人と初共演ということですが、ご一緒してみた印象は?

渡辺:松岡さんはミステリアス。いろいろな顔を持っている方なので、会うたびに新しい発見がありました。「あれ、こういう人だと思ってたのに、違うのかな?どうなんだ?」みたいな(笑)。

北村:"松岡茉優"という1つの素敵なジャンルがあるんですよ。昔から。初共演のときも、現場で最年長で優しかった松岡さんは、みんなに「お母さん」って慕われていました。


ーー高校一年生にして、みんなの「お母さん」だったと。

松岡:不本意でしたよ(笑)?

渡辺:たしかに、さっき匠海くんのことを息子にしたいって言ってたもんね(笑)。

松岡:それは、自分でもしまった!と思った…(笑)。


ーー北村さんとの共演はいかがでしょう?

渡辺:他の作品を拝見して、素敵な役者さんだなと思っていたのですが、実際に会って喋ってみてもイメージ通り。素敵な方だなと感じました。匠海くんは若いのにとても落ち着いているんです。


ーーお二人はミュージシャンとしても活躍されているということで、共通点なども多いのでは?

北村:僕は、同じ境遇の方に出会えて、大知くんと共演できてすごく嬉しかったです。

松岡:ちなみに二人は、お友達になった?

北村:撮影も1日しか被らなかったから…これからもっともっと仲良くなりたいです!

松岡:じゃぁ、今日は積もる話をしていただいて(笑)。

渡辺:本当にいろいろ話したい!匠海くんも、何を考えているか分からないミステリアスなタイプだから、聞きたいことがたくさんあります(笑)。


■3人が最近「ふるえたこと」とは?

ーー最後に、みなさんが最近「ふるえたこと」を教えてください。

松岡:先ほど、はじめて東京国際映画祭でレッドカーペットを歩かせていただいたんですけど、肌寒い中で体はすごく冷たいのに、心はずっと温かくて、その温度差にふるえました。お客さんはもちろん、世界各国のメディアの方々が足を運んでくださって、無数の星のように輝くフラッシュを浴びて……感動してしまいました。…ってごめん、一番良いところをもっていっちゃったね(笑)。

北村:きれいにまとめて頂いたので、もううくだらない話できないですよ(笑)!

渡辺:もう三人を代表して…で良いんじゃないですか(笑)?


ーーいやいや、渡辺さんと北村さんが震えたことも教えてください(笑)!

北村:前の取材のときにもお話したんですけど、いまもサメの動画を見ることにハマっています。寝る前にみて、そわそわしてから寝るのが日課です(笑)。

渡辺:そわそわするんだ!

松岡:楽しそうに話すね、急に匠海くんの顔がキリッとした(笑)!

北村:その中でも僕が一番ふるえた動画は、カメラを頭につけた人が潜った瞬間に撮影したわりと近距離の……

松岡・渡辺:えー!こわい!

北村:気づいたら目の前にサメがいるという…。それを見て、ブルブルっとふるえてから、スーッと寝るんです。そわそわしたのが落ち着いていくのが気持ち良いんですよね(笑)。


ーーなかなか変わった寝つき方ですね(笑)。では、渡辺さんは?

渡辺:僕は『おそ松さん』(テレビ東京系)が好きで、2期の1話目を観たときは涙が出るくらいふるえました。規制が多く、知らず知らずのうちに収まっていくことを考えがちな世の中で、こういった攻めた作品を作ることができることに驚きましたし、「お前らももっと頑張れよ!」と言われているような気持ちになりました。

松岡:そんなに攻めた内容なんだね。いまのを聞いて観たくなった!

北村:面白そう!

渡辺:本当に面白いんです!ぜひ、観てほしい!

松岡:やっぱり好きなものへのバイブスって、それぞれ熱いものがありますね。私にとっては謎ですもん、シャークも『おそ松さん』も!でも今日は、サメの動画と『おそ松さん』を観て寝ようと思います…(笑)。

一同:(笑)。

映画『勝手にふるえてろ』は12月23日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー。

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