竜星涼インタビュー 朝ドラでは「架純ちゃんに助けを求めていました」

竜星涼インタビュー 朝ドラでは「架純ちゃんに助けを求めていました」

竜星涼インタビュー 朝ドラでは「架純ちゃんに助けを求めていました」の画像

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』では、茨城出身の心優しい警察官・綿引、TBS日曜劇場『小さな巨人』では所轄の若手刑事・中村を演じ、いま注目を集めているのが俳優の竜星涼。昨年はその抜群なスタイルを活かし、パリコレにも出演。活躍の幅を次々と広げている彼が、ドラマの撮影現場のこと、パリコレへの挑戦、そしてこれからの目標について語ってくれた。


■「架純ちゃんに助けを求めていました(笑)」

ーー『ひよっこ』への出演が決まったときはどのように思いましたか?

竜星:素直に嬉しかったですね。おばあちゃんが生きていたときに見ていた唯一のドラマがやっぱり朝の連続ドラマだったので。もうちょっと早く出ていれば、見せてあげられたのかなという悔しさもありますが、嬉しい気持ちが一番です。


ーー実際に作品をご覧になられて、いかがでしたか?

竜星:一話の放送を母親と一緒に見たんですけど、母は山形出身なので、「懐かしい?!」と畑や田舎の雰囲気を楽しんでくれていました。僕も、茨城編は台本でしか見ていなかったので、「おぉ?いいなぁ」と始まった瞬間を噛み締めましたね。


ーー竜星さん演じる茨城出身の警察官・綿引正義は、東京で失踪した夫を探しに来た美代子(木村佳乃)の力になろうと手を差し伸べてくれる心の優しい方ですよね。

竜星:「正義」と書いて「まさよし」と読むんですけど、その名の通り、正義感が強くてまっすぐな人なんです。良い人すぎて、困るくらい。でも、良い人だよねで終わらないで「いまの時代、こんな良い人いるのかな?」と見ている方々の心に残るくらい突き詰めていけたらと思っています。


ーーみね子(有村架純)が東京で暮らす乙女寮では、アイドル的存在になっていますよね。

竜星:僕が1人で女子寮に行くから、そこでわーっ!となるんですよね。でも、女性ばかりの現場は、完全にアウェイでした。男性スタッフさんを見つけては、ホッとして(笑)。


ーー朝ドラは通常のドラマとは違う点がたくさんありますが、朝ドラ特有の難しさなどは感じますか?

竜星:やっぱり方言が難しい。僕の役柄的に全部が茨城弁というよりは、ちょっと気が緩んだときに故郷の言葉が出てしまうという感覚なので、本番で「ここは茨城弁にしよう」と決まることも多くて大変でした。


ーー時代背景まで考えて演じなければならないのも難しそうです。

竜星:そうですね。ちょうど東京オリンピックの頃の吉永小百合さんが出ていた映画なんかは、あまり流れで話さずに、言葉を一言一言区切って話すというのが特徴なんです。なので、僕もあえてゆっくり話すように意識したり。


ーーみね子を演じる有村架純さんとの共演はいかがですか?

竜星:6年前に『11人もいる!』というドラマで恋人役で共演して以来、久しぶりの再会だったのですごく懐かしかったですね。「久しぶり、懐かしいね!だって、前に会ったときはお互い10代だよ!?」って。僕も有村さんの頑張っている姿を見ていましたし、6年経ったいま、またこうやって一緒に作品に携われることは単純に嬉しかったです。現場で一番助けてくれたのも架純ちゃんでしたね。


ーー助けてくれたとは?

竜星:女子寮のシーンで、男1人でどうしよう…となっていたときは、架純ちゃんに助けを求めていました(笑)。


ーーなるほど(笑)。ちなみに、映画『orange-オレンジ-』で共演された土屋太鳳さんや、山?賢人さんも朝ドラ経験者ですが、アドバイスなどはありましましたか?

竜星:太鳳ちゃんは、この間TGCであったときに「竜星くん、そうだよね!みるねっ!」(土屋さんの真似をしながら)って言ってくれました。


ーー心強いヒロインたちに囲まれて。

竜星:はい、心強いです(笑)。


■『小さな巨人』では一緒に葛藤を感じてもらいたい

ーーTBS日曜劇場『小さな巨人』では、若手刑事・中村を演じられていますが、竜星さんから見た中村はどのような人物ですか?

竜星:中村は頼りないところもありますが、自分の気持ちにまっすぐな刑事なんです。個人的には、見ている人たちが一番共感できるんじゃないかなと。


ーー共感できるというのは?

竜星:刑事になる人は皆さん、正義感を強く持っていると思うんですけど、それでも出世の道をいくのか、事件をとるのかで葛藤するらしく。他のキャラクターたちは、それが決まっているけど、中村はまだまっさらな状態。自分の正義を貫けるのか、貫けないのか、貫こうとするのか…中村のそういう葛藤を見ている方に一緒に感じていただけたらいいなと思ってます。


ーー撮影現場はどのような雰囲気ですか?

竜星:同じ日曜劇場でも同世代が多かった『ごめんね青春!』のときとは全く違いますね。今回は若い世代が僕くらいなので、ある種、緊張感を持ちながらやらせていただいてます。


ーー所轄のチームワークはいかがでしょうか?

竜星:所轄メンバーである長谷川さんや安田さんとは常に一緒にいますよ。でも、まだご飯にいく時間とかはなかなか取れなくて…撮影が落ち着いたら、ご一緒したいです。


ーー『ひよっこ』、『小さな巨人』に続けて、6月公開の映画『22年目の告白』でも警察官と、最近は国を守る役が多いですね。

竜星:みんな熱い信念を持っている役ですね。


ーー次に挑戦したい役はありますか?

竜星:男同士で団結してやる作品をやってみたいです。あまり恋愛とかが絡んでいない、男同士の熱い感じの。意外とこのくらいの年代になって、学生ものとかも面白いかもしれません。


■パリコレへの挑戦は「思い立ったらいつの間にか」

ーー役者としてだけではなく、モデルとしても活躍の場を広げていますね。昨年、パリコレへ挑戦することを決めたのは何がきっかけだったのですか?

竜星:単純にファッションや雑誌が好きだったのもありますけど、表現者としていろんなことをやりたいなと思っていたんです。そこで、日本人として、日本を代表するブランド「Yohji Yamamoto」でパリコレの舞台に立ちたいと。


ーーそれで、1人でオーディションに?

竜星:思い立ったらいつの間にか。でも、1月中旬に向こうにいなきゃいけないのに、1月頭の時点では航空券もホテルも取っていなくてみんなに心配されていました(笑)。


ーーマイペースなんですね(笑)。実際に、パリコレの舞台に立ってみて、いかがでしたか?

竜星:最高でしたね。本当に良い経験だったなと。より海外の方や、違う文化を持っている方々と交流したいなと思えたし、パリという町が大好きにもなったし。パリコレを経て、少しは大人になったかな?


ーー今年は新たに挑戦したいことはありますか?

竜星:う?ん…挑戦することを見つけるための旅にでますかね。でも、僕はのんびり過ごせればそれでいいです(笑)。


■心に刺さった「自尊心を捨てろ」

ーー今までの俳優人生の中で、最も心に残っている人の言葉があれば教えてください。

竜星:「自尊心を捨てろ」です。普通は自尊心を持てと言われるのに、ある人からは「自尊心を捨てろ」と言われて、その言葉の意味がずっと分からなかったんです。


ーーどういう意味だったのですか?

竜星:その役に染まれってことなのかなって。僕は個が強くて、好き嫌いもはっきりしているタイプなんです。もちろん、役に染まろうとは思っているんですけど、自尊心を捨てることは自分にとって一番大変なことなのかなと。心に刺さりましたね。


ーーこれから一緒にお仕事してみたい方はいらっしゃいますか?

竜星:黒沢清監督とか、青山真治さんなど、ちょっとマニアックな作品を撮られている映画監督さんとお仕事したいなと思います。役者さんでしたら、仲代達矢さんとお仕事してみたいですね。


ーー最後に、10年後はどんな役者さんになっていたいですか?

竜星:10年後ってことは、いろんなピークを迎えて、1回スーパー挫折をして、這い上がれていれば役者をやっているってことですよね…(笑)。


ーーそういう設定なんですね(笑)。

竜星:世の中の人が思っていることや、発信したいことを、僕が代わりに伝えられたらいいなと思います。作品の役を経て、いろんな人がいろんなことを知るきっかけになったら。そんなイケてる役者になっていたいですね。


関連記事(外部サイト)