“二世”を感じさせない個性派俳優、駿河太郎の魅力とは?

“二世”を感じさせない個性派俳優、駿河太郎の魅力とは?

映画、ドラマ、CMなどジャンルを問わず大活躍中の駿河太郎

 主人公の決め台詞「倍返し」が2013年の流行語大賞に選ばれるなど、社会現象となったテレビドラマ『半沢直樹』で注目を集めた俳優・駿河太郎。2016年は初主演映画『夢二〜愛のとばしり』を筆頭に、「極悪すぎて笑えてしまった」「ある意味、最も輝いていた」「凄まじいテンション」といった具合に、ハイテンションな怪演が話題の『シンデレラゲーム』(公開中)など、話題作への出演が相次ぐ。そのほか、テレビドラマ、舞台、CMと、まさ引っ張りだこの状態。今回は、そんな駿河太郎の魅力に迫りたい。

 そもそも駿河はデビュー当時、ミュージシャンとして活動していたが、2007年9月から俳優活動を開始させる。とはいえ、半年以上オーディションに落ち続け、CM出演が決まったのを皮切りに、連ドラのゲスト出演、映画では名前がない役と、地道に活動を続け、前述の『半沢直樹』の湯浅威役で2013年に大ブレイク。以降、2014年はテレビドラマ15本、映画9本、2015年はドラマ9本、映画2本、2016年は10月現時点でドラマ4本、映画4本(待機作含む)と、本当に大活躍なのだ。

 「駿河太郎さんは、演技にひたすら一生懸命でハートの熱い俳優」と口にするのが、豪華キャストを揃え、堤幸彦監督がメガホンを取るスペクタクル時代劇『真田十勇士』(公開中)と同時期に始まる同名舞台版のプロデューサーだ。同作で駿河は喧嘩っ早く単細胞な性格に見えるが、根は善良な十勇士の1人、三好清海にふんする。「私は大河ドラマ『清盛』や『黒の女教師』のころから駿河太郎さんに注目し、舞台『テレビのなみだ』での演技にも惹かれるものがありました。愛嬌があり、頼れるお兄さんタイプなのに、その一方でミステリアスな雰囲気も漂う。特に『真田十勇士』の三好清海は、チャーミングさと力強さが必要で作品のムードメイカー。十勇士の鎹になってくれる信頼できる存在として出演してもらいたいと思いました」。

 また、映画版のプロデューサーは、「駿河太郎さんは公開する前も公開後も、映画、ドラマ、舞台、最近では歌舞伎にと、精力的な俳優活動によって成長を続けられています。さらに、映画撮影中はみんなのよい兄貴分で、ほかのメンバーからの信頼の厚さは半端なかった」と語る。

 そして、駿河を語る上で外せないのが、父親が落語家・タレントの笑福亭鶴瓶だということ。もちろん、その事実を隠しているわけではなく、ヤマキのCMで共演も果たしているのだが、なぜか二世タレントだということを忘れてしまう。それは、親の七光りがなくても「駿河太郎」という人が関係者からもお客さんからも愛されているからではないだろうか。

 その証拠に前出の映画版プロデューサーは「私が二世タレントさんをあまり知らないので何とも言えませんが、“鶴瓶さんの息子さん”ということを、今の今まですっかり忘れていました(笑)。それはつまり、駿河さんは自立した一人の人間であり、誰の子供とか関係なく、素晴らしい俳優として皆がすでに認識しているからではないでしょうか。それに、彼の魅力は、俳優という観点を取り除いて、一人の人間としてとても尊敬できるところにもあります。人間としての思いやりや立ち振る舞い、気の利き方等、人が人を素敵だな、すごいなと思える魅力が満載の方」と語る。

 事実、映画の撮影現場では、「待ち時間に、周りの俳優さん、スタッフさんを笑わせたり、いたずらをしたりと、本当に明るい性格そのままに楽しませていただきました」とのこと。「ただ、それは、常にその場が上手く運んでいくように、素晴らしい映画になるようにという気持ちからの行動であることは間違いないと思います」(映画版プロデューサー)

 演技が上手く、人としても素晴らしい俳優・駿河太郎。これは声がかかる!10月29日からは宮沢りえ主演の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の出演も控えており、今後の活躍から目が離せない。

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