『あなそれ』『黒革の手帖』…ライバル役で光る仲里依紗の存在感

『あなそれ』『黒革の手帖』…ライバル役で光る仲里依紗の存在感

ドラマ『黒革の手帖』で武井咲との激しいバトルが注目される仲里依紗 クランクイン!

 前期連続ドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で、鈴木伸之演じる有島光軌の妻・麗華役で切なく、可愛く、そして戦慄の演技を披露した女優・仲里依紗。回を追うごとに注目度が高まり、麗華に感情移入する視聴者も続出した。そんな仲は、今期も『黒革の手帖』で、武井咲演じる主人公・元子が働く銀行の派遣社員・波子に扮する。第1話では、元子の横にいるお人好しの行員を演じていたが、これまで何度も映像化されている波子は元子の強烈なライバルとなる存在。どんな弾けっぷりをみせてくれるのか、今から注目が集まる。

 仲といえば、映画『ガチ☆ボーイ』(2008年)で兄を想うちょっと勝気な女の子を演じたかと思えば、『純喫茶磯辺』(2008年)では父といがみ合うコミカルな娘、アニメ版『時をかける少女』(2006年)では快活な少女の声が評判になると、実写版(2010年)でも主演を務め、みずみずしい演技を披露。さらに三池崇史監督とタッグを組んだ映画『土竜の唄』2作(2014年・2016年)では三池監督に「無茶ぶりが多すぎる!」と言いながらも、お色気たっぷりでキュートな純奈を好演するなど、タイプキャスト的な女優ではなく、非常に引き出しの多い演技をみせる実力は高く評価されている。

 『黒革の手帖』では、あの“波子”を演じる仲。米倉涼子主演の2004年度版では、釈由美子が波子を演じ、かなりの悪女ぶりを発揮して話題になったが、仲が波子をどう演じるか非常に注目が集まっている。

 本作のプロデューサーでテレビ朝日総合編成局 ドラマ制作部 中川慎子氏は「今回の『黒革の手帖』の波子は、元子の同僚の銀行の派遣行員という設定で、銀行内では元子の側で控えめにしている女性なんです。でもそんな彼女が第2話(27日放送)で、鬱屈していたエネルギーを一気に爆発させ、気の弱い損ばかりしている派遣社員からあっという間にヒロインの脅威になるんです」と波子の役柄を説明。

 さらに中川氏は「スピード感ある展開のなかで、地味で気弱な面と、豹変する激しい女性という両面をしっかり説得力を持たせ、表現できるのは仲さんしかいないと思ったんです」と起用理由を語ると「本当に2話で、波子は豹変しますし、そのある種の狂気は圧巻で、武井さんとのバトルは非常に見どころだと思います」とライバルとなる武井と仲のぶつかり合いの激しさを煽る。

 また、仲が前作『あなたのことはそれほど』で演じた麗華との違いについて「『あなそれ』の時はリアリティに則した静かな恐怖で迫るという印象でした。一方で今回の波子は、1話からは想像できないような激しさをみせていきます。かなりエネルギッシュな上昇志向の強い女性に変貌します」と解説。振れ幅の大きな演技が魅力の仲だが、主人公を脅かす狂気に満ちたライバル役はまさにハマリ役と言えるだろう。

 『黒革の手帖』第1話の視聴率は11.7%(ビデオリサーチ、関東地区)と上々のスタートを切った。元子演じる武井の演技も好評だが、2話以降でスイッチが入った仲演じる波子の爆発力が話題になることは間違いない。(文:磯部 正和)

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