糸曽賢志監督、ジブリ作品が生まれる“豚屋”で恩師・宮崎駿監督から学んだことを明かす

糸曽賢志監督、ジブリ作品が生まれる“豚屋”で恩師・宮崎駿監督から学んだことを明かす

『サンタ・カンパニー』&『コルボッコロ』劇場版制作プロジェクト発表会に登場した糸曽賢志 クランクイン!

 宮崎駿監督の弟子・糸曽賢志監督が10日、フィンランド大使館にて開催された劇場アニメ作品『サンタ・カンパニー 〜クリスマスの秘密〜』『コルボッコロ』制作発表会に登壇。宮崎監督から学んだことやスタジオジブリでの思い出を明かした。

 『サンタ・カンパニー』は、日本‐フィンランド外交関係樹立100周年を記念し、糸曽監督が初めて手掛ける劇場アニメ作品。糸曽監督が2014年に自主制作したアニメをリメイクしたもので、主人公のノエルの声を花澤香菜、ノエルに思いを寄せるベルの声を梶裕貴が担当。ほか、戸松遥、釘宮理恵、櫻井孝宏、近藤雄介らが声優として参加する。

 10代でスタジオジブリの宮崎監督に師事し、演出を学んだという糸曽監督。大学1年生のとき、次世代のクリエイターを育てようとジブリが公募したオーディションを受けて合格。宮崎監督のアトリエ“豚屋”に通い、他の10名ほどの監督候補らと共に宮崎監督の指導を受けた。

 ジブリ作品の大ファンだったという糸曽監督。憧れの宮崎監督は「僕が言うのはおこがましいですけど、努力していて常にいろんなことを考えられている」といい、「若いときにそんな方に出会えて、目の前で見られたのは感謝しています」と感慨深い様子。

 また、ある時に宮崎がホワイトボードに画を書いていて「10歳くらいの女の子が神様の背中を流しにいく映画を考えたんだけど、面白いだろ?」って聞かれた際、そのときは「全然面白くないっすね」と返し、「そうか…」と言われたエピソードを告白。のちの『千と千尋の神隠し』になるが、「僕はアカデミー賞作品を否定したやつなんだな思いました」と苦笑いしつつも、「宮崎さんは、ざっくばらんにいろんなことを話してくれる素敵な方」と称した。

 さらに宮崎監督から一番影響を受けたことを明かす一幕も。面接時に宮崎が受講者に引っ掛け問題を出した話を告白し、「そのとき宮崎さんに、エンターテインメントをする人は人の言っていることを鵜呑みにするんじゃなくて、考えることが重要なんだって教わりました。常に試されていると思い、頑張ろうと考えるようになりました」と打ち明けていた。

 クラウドファンディングでギネスに登録されるなど、新しい取り組みを行っている糸曽監督。今回は制作委員会を用いず、著作権が自身に帰属する新しい形で映画を作るが、その資金を「将来、声優になりたい人やアニメ業界に入りたい人たちに生かすような取り組みにつなげたい」と展望を語っていた。

 『サンタ・カンパニー 〜クリスマスの秘密〜』『コルボッコロ』は12月に全国公開(同時上映)。

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