Acid Black Cherryのツアー中止で“ヘドバン論争”再燃! 専門家は「振る前にストレッチを」と……

Acid Black Cherryのツアー中止で“ヘドバン論争”再燃! 専門家は「振る前にストレッチを」と……

Acid Black Cherry オフィシャルサイトより

 Janne Da Arcのボーカリスト・yasuのソロプロジェクト、Acid Black Cherryが、8月14日からのライブハウスツアー中止を発表したことで、「ヘドバン論争」が再燃中だ。

 9月下旬までの全11公演がキャンセルとなった原因は、オフィシャルサイトによると「長年の活動から生じた頚椎の損傷、それに起因する身体各所への痛みなど、複合的な症状の併発」で、無期限の活動休止となった。また、yasu本人の発表した直筆メッセージでは「首を痛めてしまった原因」について言及している。

「決して誤解して欲しくないのは“ヘドバンをしたからこうなった”のではなくて“ヘドバンした後のケアを怠った”からこうなったという事です 今回の件で“やっぱりヘドバンは良くない”という印象がまたさらに強くなるんじゃないか そんな懸念があります」

 ヘドバンというのは、ロックコンサートでミュージシャンやファンがリズムに合わせて、頭を激しく上下に振る「ヘッドバンギング」の略。もとは主に海外のヘヴィメタルバンドのコンサートで流行していたものだが、首への負担が大きく、人気メタルバンド、SLAYERのメンバーはヘドバンによる頚部損傷で引退危機に陥ったといわれることも。日本ではX JAPANのYOSHIKIが頸椎を痛めたことで知られる。そのためヘドバンについては賛否が分かれてきた。

 yasuは「無茶をすればどんなものでも壊れる、それだけの事」と、負傷の理由はヘドバンに限ったことではないとしているのだが、「ヘドバンした後のケアを怠った」ことを明言しているため、ヘドバンの是非が改めてファンの議論となりつつある。

「ファンのことをちゃんと気遣ってケアをするように促している。さすがyasu」

「年齢的にリスクが高いのがヘドバン。30歳ぐらいから頭痛がするようになる。yasuは40代だから、まさにその危険を自ら証明した」

「yasuのためにもヘドバンはやめない。ここでやめたらファンじゃない」

「みんなちゃんと首を傷めにくい8の字のヘドバンをするべき」

 いろいろな意見がSNSで交わされているのだが、海外では以前から「ヘドバンは頚椎損傷を起こすだけでなく、脳の酸素欠乏を起こす危険もある」と医学的な見地からの反対論もある。ある医師は「脊椎の重要な神経を痛めて手や腕にしびれなどを起こす可能性」も指摘されており、実際に過度のヘドバンで全治1〜2週間の負傷だと診断されたロックファンは多数存在する。

 スポーツインストラクターのロックファン、佐々木人霊氏は「ヘドバンをするなら、まずその前に首のストレッチをしっかりやっておくこと。いきなり激しく振らず、まずはウォームアップ程度に振り、激しいものは短時間にとどめ、すぐに首を休ませる。疲労感など異変を感じたらすぐにやめる」とする。

 ただ、この話をロック雑誌の編集者に伝えたら、「老人のリハビリじゃあるまいし、いちいち注意してたらロックは楽しめない。ケガなんか気にしてたらヘドバンなんかやれない」と一笑されてしまった。yasuのメッセージには必要性を感じたという「ヘドバンした後のケア」の具体的な方法は示されていないが、なんらかの対策が必要なのは事実だろう。
(文=片岡亮/NEWSIDER)

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