徳川埋蔵金ネコババで解散回避! キャスト一部変更での特番に期待!『ハロー張りネズミ』最終話

徳川埋蔵金ネコババで解散回避! キャスト一部変更での特番に期待!『ハロー張りネズミ』最終話

TBS系『ハロー張りネズミ』番組公式サイトより

 瑛太が人情味あふれる探偵を演じるドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)の最終話が15日に放送され、平均視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.2ポイント増となりました。

 その前回、家賃滞納で大家から立ち退きを命じられた『あかつか探偵事務所』。このままでは解散もやむなし。そんなタイミングで現れた権田辰夫(柄本時生)の調査依頼は、徳川埋蔵金を探し出して欲しいというものでした。

 権田の話によれば、亡くなった祖父が寝たきり状態だった時、まばたきによるモールス信号で「家は売るな。徳川の埋蔵金がある。土蔵のから…」というメッセージを送ってきたというのです。

 七瀬五郎(瑛太)をはじめ事務所の面々は最初、権田に担がれているのではないかと疑います。しかし、ネットで検索してみると徳川埋蔵金は3千億円(諸説あり)で、そこから算出した成功報酬が30億円になることがわかり、事務所継続を賭けて調査を請け負うことに決めるのです。

 というわけで、事務所のメンバー総出で権田の家がある群馬県へ向かうことに。そして到着早々、土蔵の中の調査を開始するのですが、カラクリダンスの中から古びた文書を発見。権田の祖父の遺言「土蔵のから…」は「土蔵のカラクリダンス」という意味だったのですね。そして、その文書には権田が、徳川家の財宝を埋めたとされる江戸勘定奉行・小栗上野介忠順の子孫であることも記されていたのです。

 さらに、その文書の中には暗号文も書かれ、それを解読すると権田家の裏山に埋蔵金があることが発覚。早速、裏山を探ってみると洞穴があり、その中には確かに徳川埋蔵金が存在していたのです。しかし、喜んだのも束の間。突如として地震が起こり、金は崩れ落ちる岩の下敷きになってしまったのです。

 命からがら逃げだしてきた五郎たちですが、岩を掘り起こせば金は手に入ると、再びやる気を出します。しかし、金を発見した際、武士の幽霊を見た権田は、祖父の遺言は埋蔵金を掘り起こせというものではなく守れ、という意味だったのだと気づき、発掘を中止したいと言い出します。五郎たちはその気持ちを尊重し、調査料だけを貰って事務所へと引き返したのでした。

 あてにしていた30億円は手に入らず。事務所をたたむことになるのかと思いきや、五郎と木暮久作(森田剛)はこっそり小判をネコババしていたのです。当座の経営資金が揃い、事務所継続が決定したところでドラマは終了となりました。

 さて、遂に今回でラストとなりましたが、なんだかあっさりと埋蔵金に辿り着いてしまった印象を受けました。それだけに話が軽くなってしまい、最終回としてはちょっと物足りないかなぁ、と。前回のくだらないヒーローコントではなく、今回を前編後編に分け、歴史ミステリー的な部分をもう少し重厚に脚色して放送した方が良かったのではないかと思ってしまいました。

 これは全放送を振り返っての感想なのですが、原作コミックからのチョイスについて、「なぜこれを!?」と選択眼を疑ってしまうような回がいくつかありました。そのせいでムラが出ちゃったんですよね。それは視聴率という数字にも表れてしまっています。それと、方向性もバラバラ。なんでも請負う探偵事務所といっても、短期間しか放送しないドラマで超常現象を扱ったかと思えば純愛ものと、あまりに振れ幅が広すぎてついてこれない視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。

 キャスティングについても残念な部分がありました。主演の瑛太は初回からキャラ立ちしていたと思います。その相棒を務めた森田も、第8話のお涙頂戴ストーリーで素晴らしいい演技を見せていました。しかし、所長役を務めた山口智子のサバサバ演技は、他のドラマで見るのとなんら変わらず。原作では28歳の役になぜ52歳の山口を起用したのかわかりません。瑛太や森田とのコミカルなやり取りも年齢差があるからかノリが異なり、うまく噛み合っていないように感じました。

 それと、最大のキャスティングミスは四俵蘭子役の深田恭子でしょう。依頼人として登場した第2話、3話と2話分でメインになったにもかかわらず、個性を発揮できず。事務員として居座ることになった後も終始、お得意のキョトン顔を浮かべるだけのお飾りと化してしまっていました。

 その代わりといってはなんですが、ゲスト出演した蒼井優や國村隼などといった実力派たちがしっかりとした演技を披露していたのは印象深かったです。原作コミックにはまだまだ面白いストーリーがあり、ネコババはいけませんが事務所の存続も決定したということで、キャストを一部変更しての続編あるいはスペシャル版での復活を期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

関連記事(外部サイト)