他の「飲み番組」とは次元が違う! “飲み姿かわいいグラドル”中村静香が初冠番組で新路線開拓?

他の「飲み番組」とは次元が違う! “飲み姿かわいいグラドル”中村静香が初冠番組で新路線開拓?

中村静香

 昨今、いわゆる“酒飲み番組”が増加の一途をたどっている。『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS)はその草分け的存在だが、このフォーマットは地上波、BS、CS問わず多くのバラエティに波及。『博多華丸のもらい酒みなと旅2』『二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜』(ともにテレビ東京系)、『おんな酒場放浪記』(BS-TBS)、『美しき酒呑みたち』(BSフジ)、『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)など、もはや枚挙にいとまがない。

 お酒が入ると、話し相手の本音をポロッと引き出すことが可能になる。「本音」や「あけすけ」を無条件に“面白い”と捉える風潮は、テレビの中に厳然としてある。この要素を最大限に生かして波に乗ったのは、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)だろう。同番組の人気企画「本音でハシゴ酒」にゲスト出演した小栗旬は「酔うと陽気になって、女の子を口説きたくなります」と、既婚者とは思えぬ爆弾発言をポロリ。フリーアナウンサーの加藤綾子は、メジャーリーガー・ダルビッシュ有との密会報道の真相を明かした。


■全方位に向け、無分別な絡み方をする中村

 9月19日と26日の2週限定で、また新たな“酒飲み番組”が放送された。グラビアアイドルの中村静香が地方の飲み屋街をハシゴする『中村静香、相席します。』(テレビ東京系)だ。

 彼女の起用に関しては、お笑いファンならば合点がいくはずだ。誰の酔い姿が最もカワイイかを決める『ゴッドタン』(テレビ東京系)の人気企画「アイドル飲み姿カワイイグランプリ」にて、中村は4連覇を達成。この実績が買われ、グラドルらしからぬ内容の冠番組が実現したのだろう。

『中村静香、相席します。』に出演する芸能人は、中村のみである。結果、彼女の質問を介し本音を引き出されるのは、一般人ということになる。

 コンプライアンスが重視される現代において、素人のプライバシーを掘り起こしてもいいものだろうか? かなりデリケートな線に思われるが、酒の勢いがそれらを蹴ちらした。

 19日放送分で博多・中洲を飲み歩いた中村はある居酒屋に入り、店で働くスタッフ「古舘さん」の悲しすぎるエピソードを引き出してしまう。

「学生の時に子どもができて結婚したんですけど、嫁さんの機嫌が悪い日が続いて、5日目に『趣味が合わんから実家に帰る』って。で、その時に先輩が『何も食べてないんやろ?』って、ほか弁をずっと買ってきてくれてたんですよね。『待ってたら帰ってきてくれるけん。頑張ってね』って。でも、その先輩に子どもも嫁も取られたッス」

「その辺のキャバ嬢にだまされて自己破産しました」

「僕、周りの従業員も知らないことを今話してるんで(苦笑)」

 ……なんだ、この人生は。いくらなんでも、掘り起こしすぎじゃないだろうか? 

 しかし、ここで生きるのは「飲み姿カワイイグランプリ」を連覇した中村によるアプローチだ。「古舘さんを近くに感じたい!」と店員を見つめ、43歳の「古舘さん」に対し「(ストライクゾーンは)50、60、喜んで!」と断言! 酒の勢いで、グラドルらしからぬサービストークを展開する。

 26日放送分では、大阪・十三(じゅうそう)の飲み屋街をうろつく中村。仕事終わりの男性サラリーマン5人組グループのところへ「イケメンぞろい!」と突入し、その中の1人に「今から奥さんに電話して愛を伝えろ」と無茶を飛ばす。彼女の行いは、完全にスレスレだ。

 ディープな盛り場を飲み歩き、赤ら顔のおじさんたちに向かって「誰か一緒に飲みましょー!」「お酌させてくださ〜い!」とグラドルが無分別に募いまくる、現実感皆無な空間。そうかと思えば、普通に飲んでいる男性の肩に腕を乗せ「ロックオン!」と相席しにいったり、まだ子どものいない夫婦の席に混じり「お2人のお子様にカンパーイ!」と、勝手に先走りな乱れっぷりを見せたり。風営法を気にしてしまいそうになるほどの屈託なさである。

 素人をターゲットとして設定し、ホスト役(ホステス役?)にグラドルを起用した今回。“酒飲み番組”として、一次元上へ行った感がある。ぜひともこのフォーマットが、テレビ界で流行してほしいと切に願うばかりだ。
(文=寺西ジャジューカ)

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