「北朝鮮のミサイルごときでギャーギャー言うな」妙な輝きを放つ長嶋一茂の言動は、現代において貴重なサンプルか!?

「北朝鮮のミサイルごときでギャーギャー言うな」妙な輝きを放つ長嶋一茂の言動は、現代において貴重なサンプルか!?

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“ミスタージャイアンツ”長嶋茂雄は、伝説とでもいうべきエピソードに事欠かない。松井秀喜について「松井くんにはもっとオーロラを出してほしい」と発言したり、ビートたけしをゴルフに誘っておきながら、ゴルフ場で会うなり「たけしさん、今日はゴルフですか?」と通り過ぎようとしたり、野球観戦で後楽園球場に一茂を連れていくも、息子を置いて一人で帰宅してしまった「一茂置き去り事件」など。

 そして現在、タレント、コメンテーターとして活躍する長嶋一茂。彼へ父親から野球の才能が受け継がれたか否かは議論を必要とするが、キャラクターに関しては、類いまれなる資質を受け継いでいるように思う。年を重ねるごと、一茂の言動は妙な輝きを帯びてきているのだ。

 まず、12月3日に放送された『ウチくる!?』(フジテレビ系)を振り返りたい。現在、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のコメンテーターを務めている一茂だが、そこでの衝撃発言が番組内で紹介されたのだ。

・北朝鮮のミサイルごときでギャーギャー言うな

 この発言についての一茂の言い分は以下だ。

「ミサイル問題を隠れみのに拉致被害者の問題が一向に進展しないのはシャクに触る。ミサイルは釧路市の上空を通っていった。当時、あの辺はサンマ漁のピークだったが、漁の船などが帰されて漁師たちは打撃を受けた。目先で起こった出来事をイチイチ騒いでいても、北朝鮮の思うツボ」(一茂)

・「希望の党」の党員は希望が持てない顔をしている

「この通りだね! やっぱり先見の明があったね、俺は。若狭さん、もういないんだから」(一茂)

 プライベートでの一茂も破天荒だ。話はソルトレイクシティ五輪の頃に遡る。取材で現地を訪れた一茂、そして松岡修造の2人は、ランチをしにハンバーガーショップへ足を運んだ。しかし、店内は満員。一方、ドライブスルーの列はガラガラであった。これを見た一茂と松岡は中腰になり、車に乗っているかのような姿勢でハンバーガーを注文しに行ったというのだ。

「2人で『腹減ったね?』って話になって。たまたまドライブスルー見たら車が1台もなくて、CLOSEになってないから『これ、あり得るんじゃないの?』って」

「エアーでハンドル持ってる感じで、窓を開けるふりして“Can I have two burgers, please?”(ハンバーガーを2つください)。そしたら、店員の人が“No!”って。だって、車見えないんだから(笑)」(一茂)

 子どもじゃないんだから。完全に思考が常人離れしてしまっているようだ。

■「今、俺の味方は家族しかいない」と、承知の上の一茂

 

 ほかの番組でも、一茂は異彩を放っている。例えば、12月14日放送『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)。この日、石原良純、大鶴義丹という同世代2人と共に番組へゲスト出演した際も、一茂は振り切れていた。

 スマホの電源をカメラの前でようやく落とし「今、電源が落ちました!」と木梨憲武に報告する一茂。続けて、「俺も(警察に)捕まりそうになったことはやってきた。捕まってないだけだから、結果的に」と、とんでもないことを口走るのだ。

 また、本人がいない場所でも一茂は話題になっている。11月25日放送『おしゃべりオジサンと怒れる女』(テレビ東京系)に、クロスフィットトレーナーのAYAが出演。この時、彼女は「興味がないふうにしていたクセに通い始めた」と、一茂に対する怒りをあらわにした。

 某番組にゲスト出演したAYAは、自身が考案したトレーニングをスタジオで紹介。すると、ほかのタレントは興味深く食いついたものの、一茂だけは「俺、こういうのやんないから」「いい、いい」という態度を貫き、「怒ってるのかな?」とAYAを緊張させてしまったという。しかしその2日後に一茂からジムへ電話が入り、結果的に彼はプライベートで入会を希望。そこから今まで、一茂はAYAの指導を受け続けているというのだ。

「なんでスタジオでそんな態度取られていたのか、わかんないんですけど……」と、戸惑いを吐露するAYA。たしかに一茂の言動は不可解だが、それが長嶋一茂なのだろう。この話を聞いた千原ジュニアは、思わず「なんやねん!? 一緒に家の壁に落書きしに行きましょうや!」とAYAに呼び掛けている。

 このように周囲からの視線を一切構わず、好き勝手に振る舞う一茂だが、これらの振る舞いは意識的なものだと一茂は告白する。以下は、『ウチくる!?』での発言だ。

「これで大批判が来るんだったら、ドンドン受けないと。ネガティブなことをドンドン受けたら、次は必ずプラスが訪れる」

「自分に対する評価とか批判を気にしていたら、自分の人生を歩めなくなる」

「味方51人:反対49人くらいが理想だけど、まあ、俺の味方は今、たぶん家族以外いない(笑)」

「俺もここ3〜4年でそういう考え方になった。自分でそういうふうにしようと思ったから」

 まさに言いっぱなし、やりっぱなしといえる昨今の長嶋一茂だが、逆に言えば達観の領域に入ってきたと言えなくもない。SNSの普及で炎上リスクを気にしがちな現代だからこそ、彼の存在は余計に際立つ。
(文=寺西ジャジューカ)

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