新田真剣佑が“闇堕ち”!? クズっぷりが気持ち良い『トドメの接吻』、視聴率巻き返しなるか……

新田真剣佑が“闇堕ち”!? クズっぷりが気持ち良い『トドメの接吻』、視聴率巻き返しなるか……

日本テレビ系『トドメの接吻』番組公式サイトより

 山崎賢人のクズ男ぶりもだいぶ見慣れてきたドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。第4話の平均視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、第2話から0.4ポイントダウンしてしまいました。

 1話7.4%→2話6.5%→3話7.1%と、上がったり下がったりの本作。3話では、主人公・旺太郎(山崎賢人)とキス女・宰子(門脇麦)との間に恋愛フラグがプンプン臭い、旺太郎がモノにしようとしているご令嬢・美尊ちゃん(新木優子)が、兄である尊氏(新田真剣佑)にプロポーズされるというラブ要素強めの展開となりましたが、視聴率の回復はそんなに甘くなかったようですね。

“成り上がる”ためだったら何でもする主人公・旺太郎のように、どうにかして視聴率的にも下剋上を図ってほしいところですが……。ということで、4話のあらすじから振り返ります。

*これまでのレビューはこちらから

■山崎賢人のクズっぷりが気持ち良い

「キスをしたら望みを一つ叶える」という“キスの契約”を拒む宰子に対し、何としてでも尊氏のプロポーズを阻止したい旺太郎は、「俺はお前を信じてる!」と、胡散臭い笑顔を浮かべながら、ビルの屋上から自ら飛び降ります。思わず「狂ってる」とつぶやく宰子ですが、そんなイカレた男が死んでいくのを見過ごすことはできず、まんまとキス。タイムリープさせて旺太郎を救うのです。

 命を懸けた大胆な作戦により、7日前にタイムリープした旺太郎は、尊氏よりも先に美尊ちゃんにプロポーズ。突然のことに戸惑う美尊ちゃんに「僕は真剣だってことを知ってほしかった」と、誠実さをアピールします。その甲斐あってか(?)、襲ってきた後輩ホストの和馬(志尊淳)から助けた代わりに美尊から乗馬を教えてもらったり、幼なじみの結婚式に付き添ってもらったりと、なんだかイイ感じ。

 しかも、この結婚式、No.1ホストの“エイト”でもある旺太郎が、お金で雇った自分の客の女の子に開かせた完全なるフェイク。幼なじみのフリをさせた上、自分の不幸な身の上話(※これも嘘)を吹き込ませ、美尊ちゃんからの同情を買うことに成功した旺太郎は、その後ちゃっかり食事にも誘われちゃいます。もちろん、この計画に協力してくれた女の子へのフォローも忘れることはなく、後日ホテルでしっかり“お礼”をするわけです。いやぁ、クズオブクズ!

 そりゃあ、12年前の事故で弟は行方不明のままだし、父・旺(光石研)に課せられた3億円の賠償金を肩代わりしなくちゃいけないし、姑息な手を使ってでも、100億(=美尊ちゃん)を手に入れたくなるのも仕方ないのかもしれません……(遠い目)。現実的に考えたらどうしようもない男ですが、なんたってこれはドラマです。「ホスト」という設定に加えて、綺麗な顔の山崎賢人くんが演じているからこそ、一周回って、逆にそのクズっぷりが気持ちよく感じてきます。

■無自覚系“ツンデレ”旺太郎、必ずしも思い通りの未来にはできない

 ストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)に「大金持ちのパパを紹介してもらうんだよ〜(ハートマーク)」と、ルンルンで話す旺太郎の前に現れた宰子。病床の祖母の最期を看取ることができなかった彼女は、自ら旺太郎にキスをします。「人の命を救うためにしかキスをしない」と言っていた宰子が、初めて自分のためにキスの力を使おうとするのです。

 タイムリープで遡ることができるのは、キスから7日前。宰子は、それよりも前から病気を患っていたおばあちゃんを助けることはできませんし、死を避けることもできません。当然、旺太郎も12年前の事故をなかったことにはできないのです。ですが、キスの力により、宰子は「おばあちゃんに残されたわずかな時間を一緒に過ごす」というほんの小さな幸せを手にしました。それでも、「事故に遭った時、私を助けてくれた男の子たちは死んだから、私だけ幸せにならない。幸せになっちゃいけない」と、罪悪感を抱く彼女に、旺太郎は言います。

「俺も似たようなことがガキの頃にあったよ。弟を事故で亡くしたんだ。けど俺は、弟の分まで幸せになるって決めた。でなきゃ、生きてる意味ないだろ」

「いくら時間を戻せても、何もしなきゃ結果は同じだ。でも、前に進めば人生を変えられる。俺たちは幸せになれるんだよ」

 口がうまいホストなので、どこまでが本心なのかは全くわかりませんが、少なくとも100%の嘘ではない気がします。去り際の「キスしてほしくなったら言えよ」という謎の上から目線にイラッとしながらも、ツンデレ具合には少しキュンとしたし、旺太郎は今後、自分の都合だけで無理やり宰子の唇を奪おうとはしないだろなと、今まで皆無だった旺太郎の株が、ほんのちょっと上がりました(当社比)。

 しかし、その裏で、これまで自分にとって都合の悪い未来をうまいこと回避してきた旺太郎の計画に大きな“ズレ”が生じてしまいます。入院中だった美尊ちゃんの父・尊(山田明郷)が亡くなり、とうとう尊氏が美尊ちゃんにプロポーズをしてしまうのです――。

■ブラック尊氏が覚醒、クズVSクズの戦いへ

 尊氏といえば、目の奥は死んでいるし、どことなく闇を抱えていそうな気配がありましたが、3話で彼は、社長秘書でもある叔父の郡次(小市慢太郎)から「海難事故の証拠」という防犯カメラのテープをチラつかされ、自分を副社長にするよう脅されていました。今話では、そんな彼に隠された秘密、つまり事故の真相が明らになりました。

 12年前のあの日、サンタさんからクリスマスプレゼントの馬の像をもらってルンルンの尊氏(子どもがそれをもらってうれしいのかは謎ですが)は、父が養子である自分には会社を継がせる気がないこと、自分は必要とされていなかったことを偶然にも知ってしまいます。深く傷ついた尊氏は、機械室に逃げ込み、行き場のない気持ちを吐き出すように、大事に持っていた馬の像を機械に投げつけると、火花が上がります。船の事故の原因は、尊氏にあったようです。

 それを知った尊は、これをひた隠し、尊氏に一生不自由のない生活を与えることと引き替えに、美尊を“陰で”支えていくよう命令。その約束の通り、彼は“兄”として妹を支えるべく、“異性”としての美尊ちゃんへの想いを封印しようとします。

 が、「初めて男の人を守ってあげたいって思ったの」と、旺太郎に心を動かされつつある美尊ちゃんの姿に焦りを感じていたところに、郡次からもせっつかれ、今にも命が尽きそうな父からも“あの約束”を口酸っぱく言われ、我慢も限界。「陰で支える人生なんてうんざりだ。これからは好きにさせてもらう」と、容態が悪化して苦しみ悶える父の姿を、あの死んだ魚みたいな冷たい目でただただ見下ろすのでした。

 以前までの良いお兄ちゃんオーラはゼロ、ドス黒いオーラを纏った尊氏は、美尊にプロポーズをし、12年前に船を沈めたのは船長だった旺太郎の父親だと、罪をなすりつけるのです。そうして旺太郎から美尊ちゃんを奪い返し、闇の帝王、いや、並木グループのトップとなりました。

 ということで、来週からは旺太郎と尊氏が“クズバトル”を繰り広げる模様。ラストで宰子に接触していた春海も気になりますが、一体彼が何者なのかは、ドラマ終盤まで引っ張りそうです。彼だけは“白”であってほしいところですが……。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

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