テレ東・アド街ック天国「印西」特集、住みよさアピールの陰で完全スルーされた“不都合な事実”

テレ東・アド街ック天国「印西」特集、住みよさアピールの陰で完全スルーされた“不都合な事実”

イメージ画像/出典:Luke,Ma

 今年で放送25年目を迎えたテレビ東京の人気長寿番組『出没!アド街ック天国』が、9月7日放送回で印西(千葉県印西市)をピックアップ。ところが、その内容が不誠実だと大ブーイングが上がっている。

 『アド街』は毎回1つの街を取り上げ、その魅力を伝える情報番組。印西は首都圏在住者でもあまり聞き慣れない地名だが、知られざる実力派タウンだ。首都圏の不動産事情に詳しい経済ジャーナリストがいう。

 「今回取り上げられた印西は、船橋市、白井市、印西市にかけて広がる千葉ニュータウンの中核を成すゾーンです。千葉ニュータウンは、首都圏では多摩ニュータウン、港北ニュータウンと並ぶ大きさを誇るニュータウンで、東洋経済新報社が発表している『住みよさランキング』の関東編で、印西は2012年から6年連続1位に輝き、最新ランキングでも2位に入りました。一戸建てが2000万円台で手に入ることもあって人気は高く、郊外の多くの自治体が人口減少に転じるなか、印西市の人口はここ10年で15%近く増加しています」(経済ジャーナリスト)

 一帯には巨大なホームセンターやスーパーが立ち並び、印旛沼や里山、計画都市ならではの巨大な公園なども多数存在。成田空港へも30分以内だ。しかし、番組を見た鉄道ライターは、“最大の懸念事項”にまったく触れなかったことに憤る。

「印西という街自体は住みやすいかもしれません。都心から1時間程度で通える範囲では、住宅価格が一番安いのもあのあたりです。ただ、問題は交通費です。印西には鉄道の選択肢が北総鉄道しかありませんが、北総鉄道は運賃が猛烈に高いことで有名で、都内まで出るのに片道1,000円以上掛かります。あまりに運賃が高いので、沿線の住民が高額運賃の不当性を訴える裁判を起こしたほどです。親子2人が都内まで通えば、定期代は月7万円近く掛かります」

 物を売りたいなら、とにかく長所ばかりアピールするのは商売の鉄則だが、ネットには「北総線の運賃全く触れられてなくて笑った」「印西市が住みやすいとか、北総線の運賃を見てみろ」「北総線の運賃だけで住みにくさトップになるポテンシャル」と、番組内容を揶揄する声が殺到。印西のアピールには一役買ったが、看板番組の信頼性には大きな傷が付いたようだ。

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