ラグビーW杯中継は高視聴率の優良コンテンツに バレーボールにならい日本独自の国際大会新設も

ラグビーW杯中継は高視聴率の優良コンテンツに バレーボールにならい日本独自の国際大会新設も

イメージ画像

 9月20日に開幕したラグビーワールドカップ2019日本大会。同日午後7時30分から日本テレビ系で生中継された日本対ロシア戦は、平均視聴率18.3%(ビデオリサーチ社調べ、関東地区、以下同)の好記録をマークした。さらに、翌21日午後6時30分から生中継されたニュージーランド対南アフリカ戦も平均視聴率12.3%を記録した。

「前回大会以降ラグビーへの注目度が高まっているとはいえ、まだまだ日本国内ではマイナースポーツ。今回のワールドカップも盛り上がりを心配する声もありましたが、視聴率は上々。ニュージーランド対南アフリカ戦で2ケタを取ったことなんて、まさに快挙。日テレとしては優良コンテンツを手に入れたと、ほくそ笑んでいるでしょうね」(テレビ局関係者)

 ラグビーへの注目度が高い背景には、何より日本代表チームの成長があると言われている。

「ラグビーの場合は、ニュージーランドやオーストラリアといった古豪があまりにも強すぎて、日本代表は弱小チームのようなイメージもありますが、実のところ世界ランキングは9位(9月22日付)。つまり、強豪国なんです。戦力的にはワールドカップで十分に戦えるチームであり、適度な力の差があるがゆえに名勝負を生み出しやすいという傾向もある。試合がエキサイティングになるので、生中継ともなれば視聴率が高くなるのも、ある意味当然でしょう」(スポーツライター)

 ラグビーが数字を持っていることが証明されたことで、ここに飛びつきたいと考えるテレビ局も少なくなさそうだ。

「ラグビー界における日本代表のポジションは、バレーボール界におけるそれに近いものがありますね。特にバレーボール女子日本代表は、世界のベスト10に入るレベルですが、ベスト3にはなかなか入れないという状況が続いている。世界大会にも頻繁に出場して、それなりに強いので、国内での人気も高い。毎年のように、何らかのバレーボールの国際大会が行われ、中継もされている。

 ラグビーでも同じような状況が作れれば、さらに人気も高まるだろうし、各局の強力なコンテンツになるはず。ワールドカップは民放では日テレが押さえていますが、別の大会の中継をしたいというキー局も出てくるのでは」(前出・テレビ局関係者)

 とはいえ、15人制ラグビーにおいては、地域ごとの大会や出場国が固定されている大会はあるが、世界規模の大会はワールドカップのみという状況だ。

「本格的にラグビー人気を盛り上げたいのであれば、もっと代表戦を中継する機会を増やす必要があり、そのためにはまた新たな世界大会を作るしかないでしょう。それこそ、バレーボールの場合は、日本でしか開催しない『バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ』(グラチャン)という大会があるわけです。ラグビーにおいても、テレビ局などがバックアップして、そういった新しい世界大会の新設を模索する動きも出てくるでしょう」(同)

 ラグビー界だけでなくメディアも含めて、その人気の定着を期待する関係者は少なくないはず。今後のラグビー界の動向に注目だ。

関連記事(外部サイト)