人権意識がお粗末すぎる? 今田耕司の「りんごちゃん性別イジり」から見えるお笑い界の“差別傾向”

人権意識がお粗末すぎる? 今田耕司の「りんごちゃん性別イジり」から見えるお笑い界の“差別傾向”

吉本興業公式サイトより

 今年大ブレイクした芸人といえば、“ギャップものまね”で人気をとなったりんごちゃんだ。『Yahoo!検索大賞2019』ではお笑い芸人部門賞を受賞。多くの人が「りんごちゃん」とは誰なのかに興味を持って検索したことになる。

 12月4日にこの『Yahoo!検索大賞2019』の授賞式が行われたが、MCの今田耕司とこんなやりとりがあった。芸能記者がこう話す。

「今田さんが、りんごちゃんの性別について何度となくイジっていたんですよ。りんごちゃん本人としては、性別とかの概念はなく“りんごちゃんはりんごちゃん”というスタンスだったんですが、今田さんは男性用のトイレで会ったときは“りんごくんだった”などと話していました。りんごちゃんとしては、もうこういった話題には慣れっこになっているのでしょうが、さすがに“触れてくれるな”という空気を出していて、会場も微妙な雰囲気になっていましたね」

 多様性を認める社会が実現しつつあるなか、バラエティーの世界における、性的マイノリティーイジりは、今なお根強く残っている。

「それこそゲイのタレントに対して“気持ち悪い”といった態度をとったり、その性生活についてズケズケ質問したりといったことが当たり前のように行われている。りんごちゃんの性別についてもそうですが、“誰もが興味を持つことだから”という一方的な思い込みで、何を聞いてもいいということはないんですよ。そもそも、性生活について質問なんかしていいわけがない」(テレビ局関係者)

 お笑い界では、こういった声に対する反発も多いという。

「Aマッソが大坂なおみ選手に対する差別発言をした時も、“お笑いにおいては、できるだけ自由な表現が保たれるべきだ”といった主張のもと、Aマッソを擁護する意見も一定数ありました。たしかに、“言葉狩り”になるのは間違っていますが、誰かを傷つける言葉を許してはいけない。

 しかしながら、お笑い界では“笑いのためなら多少誰かを傷つけても仕方ない”という間違った方向に進んでしまう芸人も少なくないのが実状。また、“芸人たるもの、あらゆるイジりを受け入れるべきだ”という思想も強く、その結果として“対芸人であれば差別的発言もアリ”という考えの芸人もいます。芸人の世界だけならそれでもいいのかもしれませんが、そういった差別的発言がメディアにのることによる影響は計り知れない。芸人たちはもうちょっと人権に対する意識を高める必要があるのでは」(同)

 影響力が大きいマスメディアこそ人権意識が高くなくてはならないはずなのに、実際はそうではないということのようだ。お笑い界だけでなく、芸能界、メディアを含めた意識改革が必要だろう。

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