クロちゃんは用済みポイ捨て!? WACK渡辺社長、パワハラ男から救世主に転じた“一人勝ち”戦略

クロちゃんは用済みポイ捨て!? WACK渡辺社長、パワハラ男から救世主に転じた“一人勝ち”戦略

渡辺淳之介

 TBS系『水曜日のダウンタウン』内の企画で誕生した安田大サーカス・クロちゃんプロデュースの女性アイドルグループ『豆柴の大群』。12月19日には、タワーレコード限定でデビューシングル『りスタート』が、「続行」「解任」「解任&罰ジャケ」の3バージョンで発売され、その売上でクロちゃんがプロデューサーとして継続するかどうかを決定するという企画を実施した。その結果、「解任&罰ジャケ」の売上が最も多かったため、クロちゃんはプロデューサーを解任となり、罰ゲームとして水攻めを食らうこととなった。

 この様子は、12月25日の同番組で生放送されたのだが、その場には豆柴の大群の所属事務所であるWACKの代表取締役・渡辺淳之介氏も登場。渡辺氏は、「(男女として)付き合いたいから」という理由で、クロちゃんが最終審査で落とした候補生カエデについて、豆柴の大群の正式メンバーにすると宣言した。

「視聴者は、クロちゃんのサイコパスっぷりを楽しみつつも、メンバーたちがちゃんとしたアイドルになってほしいという視線で見守っていました。だからこそ、カエデがクロちゃんの身勝手な理由に落とされたのは、本当に理不尽なことであり、視聴者もその点について怒っていた。そんななか、渡辺氏による“カエデの加入”宣言によって、視聴者は溜飲を下げることとなったわけです。渡辺氏が素晴らしい人物に見えた場面でした」(テレビ誌記者)

 渡辺氏が業界で注目を集めるようになったのは、マネージメントを担当したアイドルグループ・BiS(第1期)が結成された2010年ごろ。BiSは全裸PVなどの過激なプロモーションのおかげもあり、スキャンダラスな話題が絶えないグループとして、独自のポジションを築くこととなった。

 渡辺氏は、第1期BiS解散後の2014年8月に前事務所から独立し株式会社WACKを設立。BiSHを見事にブレイクさせ、現在はGANG PARADE、EMPiRE、CARRY LOOSE、BiS(第3期)、WAggといったグループがWACKに所属している。

「渡辺氏はアイドルに無茶をさせることで話題となり、名前を売ってきた人物。初期のBiSのころから常に“パワハラ”などと批判され続けています。だからこそクロちゃんプロデュースのグループを立ち上げるなんていう企画に乗ったのでしょう」(音楽業界関係者)

 たしかに今回、クロちゃんのおかげもあって、豆柴の大群は注目の的となった。しかし、クロちゃんを解任したことで、話題性がなくなる可能性もあるはずだが……。アイドル事情に詳しい音楽ライターはこう話す。

「現在のWACK所属グループのファンは基本的に楽曲やパフォーマンスを支持していることが多い。そういったファンにしてみれば、クロちゃんが豆柴の大群のプロデューサーでいる限り、どうしてもイロモノグループとして見られるので、純粋に音楽を楽しめないんですよね。WACKのファンを楽しませるという意味では、クロちゃんの解任は大正解。また、仮にクロちゃんプロデューサーだったら、いつまで経っても“クロちゃんのグループ”のままで、メンバーたちにスポットが当たらない。メンバーの人気を高めるために、クロちゃんはむしろ邪魔でしかないんです」

 つまり、“スタートダッシュ”としてクロちゃんを利用しつつも、アイドルとして活動するにはクロちゃんは不必要なのだ。

「クロちゃんをできるだけ早いタイミングでクビにしなければならない状況で、用済みだからとポイ捨てしたら、渡辺氏の人間性を疑われたでしょう。その点、視聴者にCDを買わせて判断してもらうというのは、賢い戦略です。渡辺氏は自分の手を汚すことなく、クロちゃんをクビにすることができたワケですから」(同)

 今回の一連の流れの中での最大の勝ち組は渡辺氏ということになる。

「パワハラまがいのプロデュースワークが多い渡辺氏は、いわば悪者だった。でも今回は、それ以上に真っ黒なクロちゃんが悪者となり、渡辺氏はむしろ救世主となった。古くから渡辺氏を見てきた人にしてみれば、本当に驚きですよ。今回の企画は、豆柴の大群の名前を売るということだけでなく、渡辺氏とWACKの株を上げるという結果ももたらしている。渡辺氏の戦略が見事にハマったと言えるでしょう」(同)

 単なる企画モノと見せかけて、綿密な計算と戦略があったとさえ感じてくる豆柴の大群。渡辺氏やWACKの躍進は、これからも続きそうだ。

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