宝島社、洋泉社を吸収合併でジャニーズ事務所との雪解け間近?

宝島社、洋泉社を吸収合併でジャニーズ事務所との雪解け間近?

「CLUSTER」1月号(TJMOOK)

 昨年末、出版社・宝島社が子会社の洋泉社を2020年2月1日に吸収合併するというニュースが報じられると、Twitterやネット掲示板には嘆きの声があふれた。

 解散することになる洋泉社の社員は全員雇用するものの、映画雑誌「映画秘宝」は休刊、新書やムック類など洋泉社のレーベルも合併後に発行する予定はないという。

 一般的に、出版社が倒産・解散するとき、刊行物が他社に引き揚げられる場合はあるが、今回は社員のみ引き揚げられるという異例の発表だったため、業界内では驚きの声が多数上がっている。

 洋泉社といえば、「映画秘宝」のほかにも、特撮モノ、歴史モノなど、マニアックな雑誌・書籍を多数刊行し、濃いファンに愛されてきた出版社。そのいずれのレーベルも引き継がないことに対しては、Twitterなどでは以下のような批判が相次いでいる。

「洋泉社さんの書籍がどれも読み応えたっぷりで資料価値の高いものばかりなのに対して、宝島社のムックは内容も厚さもペラッペラな印象なので今回の吸収に伴うアレコレかなり堪える」

「洋泉社がなくなることとその出版物の絶版が混乱と不便しか生んでないので、宝島社の判断はやはりどうかと思う」

「洋泉社が宝島社に吸収されて、映画秘宝のムック等が増産されないことでアホみたいな転売屋を産み出してるんだから宝島社は猛省すべし」

 洋泉社はもともと宝島の子会社でありつつ、今は「カバン屋」と揶揄されるほど、ブランドムック中心になっている宝島社が失ってしまった“サブカル”要素を引き受け、守り続けてきた存在でもあった。そうした背景について、ある宝島社社員はこう語る。

「洋泉社は刊行物の傾向から、社員もサブカルに強い人、マニアックな知識を有する人が多い。それが宝島社で生かされるかどうかというと、正直微妙ですから、今回の合併吸収によって退社を考えている社員も多数いるようです」

 また、このニュースを受け、ザワついている人々の中に、意外にもジャニーズファンがいる。

 というのも、洋泉社が刊行しているムック「CLUSTER」は、映画・ドラマ・舞台を軸に、有名ジャニーズからまだデビューしていない世間的に無名のジャニーズJr.に至るまで、かなりのページ数を割いてさまざまなジャニーズタレントを紹介する「ジャニーズムック」的な役割を果たしてきたからだ。

 しかし、洋泉社が解散となり、吸収合併先となる宝島社は、多くの人が知るように、ジャニーズの「天敵」のひとつ。さらに、洋泉社のレーベルが引き継がれないことが発表されているだけに、Twitter上には次のようなつぶやきがジャニーズファンたちの間で拡散されていた。

「北山くん(※Kis-My-Ft2の北山宏光)表紙祭りでお世話になったCLUSTERを発行されていた洋泉社が吸収合併なので……洋泉社名義の雑誌が今後どうなるか分からないから手に入れてない人はおさえておいたほうがよいかもしれません」

 そもそも宝島社の子会社からジャニーズ関連のムックが出ていたのも不思議だったが、さらに吸収合併される前の同誌1月号は宝島社から発売されることが判明し、ジャニーズファンの間では再び話題となっている。

「CLUSTER山ちゃん(※Hey! Say! JUMPの山田涼介)表紙は洋泉社発行なのに(中島)裕翔表紙のは宝島社なの何でか調べたら2社は合併したのね」

「CLUSTERが宝島社(基本ジャニーズ載らない)なの、なかなかのびっくりだったんだけど元々は洋泉社が出してたのね。映画秘宝休刊とともに親会社である宝島社に吸収されるってことでこの表記なのか、なるほど」

 新聞、スポーツ紙、雑誌などの取材には滝沢秀明・ジャニーズ事務所副社長が立ち会うことも多く、自らの携帯番号を記した名刺を交換し、タレントを積極的に売り込んでいるというのは、もはや有名な話。

 近年、タレントの写真のネット解禁が進んだり、動画配信が行われたりする一方で、「週刊女性」(主婦と生活社)や東京スポーツ、日刊ゲンダイなど、ジャニーズの天敵とされてきた媒体にジャニーズ側から「お付き合いしたい」という旨の連絡があり、関係が回復していることは、すでに各所で報じられている通り。

 もしかしたらこれを機に、宝島社とジャニーズとの雪解けも進むということなのだろうか?

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