またもや視聴率上昇! “ゲスの不倫劇”『あなたのことはそれほど』東出昌大は、いい夫? 狂った夫?

またもや視聴率上昇! “ゲスの不倫劇”『あなたのことはそれほど』東出昌大は、いい夫? 狂った夫?

TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより

 佳境を迎えた『あなたのことはそれほど』(TBS系)6日放送の視聴率は、13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と上昇。終盤に差し掛かり、上昇が続きますが維持できるか、きわどいところ。

 離婚が決まった渡辺夫妻。美都(波瑠)が涼太(東出昌大)に離婚届の記入を何度も迫りますが、涼太は名前を書き損じたり「書いている途中で手がつった」と、わかりやすい言い訳をして記入しようとしません。皮肉にも離婚によって言葉を交わすことが増えた2人。こんな最悪の関係でも、涼太は美都をいまだに愛している、狂おしいほど一途な男なんですね。そんな涼太の胸の内を知らず、美都は引越し先を見に行ったり、離婚後の生活で頭がいっぱい。

 一方の有島夫妻ですが、描写はなかったものの光軌(鈴木伸之)が麗華(仲里依紗)に不倫を告白したようで、夫婦の会話はどこかぎこちない。

 さて、同ドラマは美都と光軌を中心とした渡辺夫妻と有島夫妻のお話でした。ですが、前回からサブキャラが動き出したことで、事情が変わってきました。8話では、そのサブキャラの動きに注視してみましょう。

 涼太の同僚・小田原真吾(山崎育三郎)は、今回も密かに美都の母・悦子(麻生祐未)の営むスナックに姿を見せ、渡辺夫妻の話を根掘り葉掘り聞き出します。勘の鋭い悦子に「(美都を)好きになった?」と見抜かれると、否定するも引っ越し先の保証人を美都から頼まれニヤリ。

 有島夫妻にまとわりつく横川皆美(中川翔子)も、なんだか怪しい。有島に会いに来た美都から職場の連絡先を聞き出すことに成功。「有島さんのお友達なら、会ったって伝えておきますね」と、半ば脅しのような言葉を使って聞き出すあたり、横川にも涼太や麗華に通ずる頭のキレを感じます。有島夫妻と横川夫妻とで動物園に行くシーンで、横川は旦那から「こいつはバカだから」と侮蔑されるのですが、まるでこれがフリだったかのような立ち回り。光軌と美都の不倫の現場を横川は何度も目撃していて、これから横川がどう動くのか。

 さて、同ドラマの唯一の良心、美都の親友・飯田香子(大政絢)が久々に登場。飯田の口からは、涼太の二面性が語られます。飯田は、涼太を素晴らしい夫としながら、一方で今現在連絡が取れないこと、パタリとメールへの反応もなくなったことを報告。6話で、家出をした美都の力になってほしいと飯田を頼った涼太とはまるで違う対応に、飯田自身も少し違和感を持っているよう。

“不穏な”サブキャラといえば、もう一人忘れていませんか? 美都の働く武蔵野眼科の院長・花山司(橋本じゅん)の存在です。花山自身も、離婚を経験しており現在は独り身。その立場から、美都のよき相談相手として登場していました。しかし、今回、美都の不倫について、悪そうな顔を浮かべるシーンがあり、いかにもな感じでこちらも怪しい。

 誰もが怪しい状況の中、事件が起こりました。渡辺夫妻の住むマンションに美都の不倫を告発するビラがばらまかれ、残り2回はその犯人探しが中心のサスペンスになりそう。

 それにしても、このドラマ本当に胸クソ悪くなりますね。男性と女性で感想が分かれそう。“危ない恋愛”とでも言いましょうか、テーマの不倫の経験がない人ある人でも意見が割れそうです。筆者は、やっぱり波瑠演じる美都と家庭を持ちながら関係を続ける光軌が、最低でろくでなしにしか見えないんです。しかし、涼太が“狂気じみたおかしな男”として描かれている。6話では、一度関係が壊れた夫婦間を修復するために涼太が提案したルールを「窮屈なルールを押し付ける男」として描かれているし、離婚届を破棄するさまを不気味な雰囲気で演出されています。一方の美都は、帰宅するや開口一番「(離婚届を)書いた?」しか言わないし、嫌な感じ。

 不倫を賛美するとまでいかないけど、不倫は悪いことじゃないんだよってメッセージを受け取ってしまいます。いやいや、あんたらがおかしいよ、涼太はいい旦那なんだよという一部の世間の声の代弁者として飯田というキャラクターがいると思うんですが、やっぱり見ていてしゃんとしない方もいるはず。モラルを無視して恋愛に没頭する人って多いんですかね?

 一方で、あまり出番のなかった美都の同僚・森瑠美(黒川智花)が結婚。どんな人かとの美都の問いかけに、こう返しています。「一番長く好きでいられそうな人」と。もし、登場人物たち全員が、“一番好きな人”でもなく“二番目に好きな人”でもなく、“一番長く好きでいられそうな人”を選んでいたら……となんとなく思ってしまいました。
(どらまっ子HAYAちゃん)

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