『にじいろジーン』レギュラーに加え、今期ドラマ3作に出演! “透明感バツグン”飯豊まりえの快進撃が始まる!?

『にじいろジーン』レギュラーに加え、今期ドラマ3作に出演! “透明感バツグン”飯豊まりえの快進撃が始まる!?

飯豊まりえオフィシャルブログより

 夏クールの連続ドラマがポツポツと始まっているが、飯豊まりえの出演作がなんと3本もある。
 
 1作目は、有料動画配信サービスdTVで配信中の『パパ活』。

 飯豊が演じるのは、彼氏とケンカして家出した女子大生・赤間杏里。同棲していた彼氏とケンカして行く場所がないため、パパ活(出会い系サイトで援助してくれる年配の男性を募集すること。食事だけの関係から愛人関係までさまざま)をしようとしていたところ、偶然知り合った渡部篤郎演じる大学教授・栗山航が隠れ家にしている別宅に住ませてもらうことをきっかけに始まる恋愛ドラマだ。

 脚本は『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)や『高校教師』(TBS系)など、大ヒットドラマを手がけてきた野島伸司。

 1話23分と短いことを差し引いても、物語のテンポが良くてとても見やすい。同時に、パパ活という言葉に代表されるような性の匂いも立ち込めていて、今の地上波では展開することが難しくなってきている、野島ドラマならではのいかがわしい魅力に満ちている。

 そんな野島ワールドで、演じる等身大の女子大生を演じる飯豊は、見事にハマっている。

 2作目は、深夜ドラマ『マジで航海してます。』(MBS、TBS系)。外航船員を育成する大学が舞台のドラマで、武田玲奈とのW主演だ。
 
 飯豊が演じるのは、天真爛漫な女の子・坂本真鈴。成り行きで流されるままに大学に入った石川燕(武田)とは逆に、小学生の頃に船のとりことなり、航海士を目指す真鈴は明るく快活で、まるで朝ドラのヒロインのようだ。

 体の大きな飯豊がオーバーアクションでしゃべっていると服がビリッと破ける音がするのがお約束となっているのだが、明るいタッチの作品で、『パパ活』とは違った魅力が全開となっている。

 3作目は、7月8日(土)深夜0時20分から始まる『居酒屋ふじ』(テレビ東京系)。永山絢斗演じる売れない俳優の恋人役で、印刷会社で働くOL・鯨井麻衣を演じる。

 また、バラエティ番組『にじいろジーン』(フジテレビ系)の新レギュラーにも決まり、ここにきて一気にブレーク間近というムードが漂い始めている。

 飯豊は現在19歳。2008年に「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞、翌年から「ニコ☆プチ」(新潮社)の読者モデルとなる。その後、姉妹雑誌の「ニコラ」(同)に活動の拠点を移してモデルとして活躍する一方で、女優業にも進出。13年には『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)の2代目キョウリュウバイオレットの弥生ウルシェードとして出演を果たす。ほかにも、『学校のカイダン』(日本テレビ系)や連続テレビ小説『まれ』(NHK)など多数のドラマに出演。

 演技力は高く、スタイルも顔も良しと申し分ないのだが、役ごとに丁寧に演じ分けができる器用さのせいか、良く言えば無色透明、悪く言えば本人自身のキャラクターが薄い。そのためか、3番手、4番手の脇役に埋もれて伸び悩んでおり、素材はいいのにもったいないなぁと、思っていた。

 ただ、彼女のようなタイプの若手女優は、高校卒業を転機として流れが変わることが多い。

 波瑠や広瀬アリスも年齢が上がるに従って演じられる役の幅が広がっていったのだが、今の飯豊を見ていると、これまで積み上げてきた実績が、一気に爆発する予感がある。

『パパ活』での飯豊の芝居を見て感心したのは、話す相手ごとにリアクションを演じ分けていたことだ。

 女友達と話している時はイマドキの女の子っぽく少し乱暴な口調でテンポよくしゃべる一方で、バイト先の男友達や彼氏と話している時はどこかそっけない。逆に彼女が憧れる大学教授と話している時は、女らしく振る舞うという感じで、人によってリアクションが微妙に違い、その違いが彼女と相手との関係性の表現になっていると同時に、役ごとにキャラクターを作り上げてきた飯豊の無色透明さともマッチしている。

 おそらく今期の3作に登場する飯豊は、それぞれ違うアプローチの演技を見せてくれるだろう。その違いを比較するだけでも、彼女の演技の幅はとてもよくわかるはずだ。

 無色透明だからこそ、何者にでもなれる。飯豊まりえの快進撃は、ここから始まるのだ。
(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

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