亀と山P『Mステ』で“ジャニーさん感”特盛り演出と、王道ジャニーズらしさに安心した

亀と山P『Mステ』で“ジャニーさん感”特盛り演出と、王道ジャニーズらしさに安心した

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 5月26 日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。番組開始まで、とても心配だった。もちろん、ゲストの「亀と山P」のことだ。

 放送前日、KAT‐TUNの元メンバー、田中聖が大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。2015年に元メンバー・田口淳之介の脱退と退所を生放送で発表した時の、亀梨の硬い表情と体の震え、あの姿が頭をよぎった。「昨日、僕たちのかつてのメンバー……」などと切り出して、また、あんな悲痛な亀梨を見ることになるのだろうか、と。

 まず、放送開始前の予告ミニ番組『ミニステ』で、「『ミュージックステーション』、今夜は亀と山Pのお2人」と紹介され登場した。「よろしくお願いしまーす」と、笑顔で手を振っている。若干硬い笑顔のように見えなくもないが、とりあえず良かったと思った。

 今回は、12年前の楽曲「青春アミーゴ」を、そのアンサーソングである「逆転レボルシオン」とともに披露するのだが、当時のパフォーマンスをJr.と再現することも、見どころの1つとして予告されていた。

 12年前の出演では、2人の主演ドラマ『野ブタをプロデュース。』(日本テレビ系)に出ていたHey!Say!JUMP・中島裕翔が、2人の間で舞い踊るポジションについたり、Hey!Say!JUMP・山田涼介やKis-My-Ft2、A.B.C-Zのメンバーがバックで踊っていたため、今回は、どんなJr.がつくのかと、いろいろ予想していた。Mr.KINGやPrinceか、はたまた東京B少年にHiHi JET? 裕翔のポジションは、B少年に新加入した金指一世くん? ドラマで活躍中の道枝駿佑くんとか? などなど、勝手に妄想していたが、今回は、SnowMan、SixTONESが中心に集められていた。そこに、中高生のJr.が加わるような構成だ。

 このJr.構成は、結果としてゴージャスだった。パフォーマンス前に亀梨が、「これぞジャニーズといった感じの」と言った通り、ダンスだけでなくアクロバットもあり、チビッコJr.による体全体を使った「ス」「キ」の人文字もあり、「これぞジャニーズ」というか「これぞジャニーさん」といった感じの、特盛パフォーマンスだった。

 近年の『Mステ』における、特にジャニーズJr.が出演する際のパフォーマンスは、ジャニーさんが「ぜひ皆様にお見せしたいもの」をお茶の間に届けてくれているような印象を、勝手に抱いている。「大変な時だからこそ」素敵なパフォーマンスをお見せする、的な心遣いを感じるのだ。

 そもそも、今回の亀と山Pだって、2人の黒いスーツ衣装を見たジャニーさんが「YOUたち、黒すぎだヨ」と、テレビ朝日の受付にあった赤い花を、2人の胸ポケットに差したという。つまり、ジャニーさんはスタジオまで来ていたわけで、そりゃあ、渾身の“特盛”演出なわけだ。

 2人のパフォーマンスも、とにかく「アイドル」なのが印象的だ。『うたコン』(NHK)や『バズリズム』(日本テレビ系)のパフォーマンスを見ていると、肩の力が抜けた雰囲気で、笑顔で肩を組んだり、親指で顔を指し示したりと、とにかく2人が王道のアイドルポップソングで「ジャニーズアイドル」をしている。別に、ハチマキ&短パンなどのような、記号的にわかりやすい「ダサいジャニーズ」ではなく、自然にジャニーズアイドル感を出してくるところが、高度なシャレなのかな、と思った。「亀と山P」なんてユニット名をわざわざ付けただけに、「亀と山P」が、それぞれ「亀」と「山P」という存在を巧みに演じているようにも見える。

 笑ってもらうのではなく、サラッと「俺たち、アイドルですよ」と示す自然さ。セル完全体と戦う前、「おだやかな状態でのスーパーサイヤ人」にたどり着いた悟空と悟飯親子のような雰囲気ともいえるかもしれない(わかるでしょうか)。

 スペシャルユニットだからこそ、そして、この2人だからこそできる、力の抜けた余裕あるパフォーマンス。「ああ、まだまだ全然大丈夫」、なんだかそんな気がした。何に対して大丈夫なんだかは、自分でもいまいちよくわからないが。
(太田サトル)

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