細眉&化粧顔の亀梨和也『ボク、運命の人です。』に見た、日テレ土ドラの不思議「現象」

 今回ツッコませていただくのは、土曜ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)。

 KAT-TUN・亀梨和也×山下智久の共演が発表された際に、歓喜した女性は多かったはず。なにせ2人のドラマ共演は、『野ブタ。をプロデュース』(2005年、同)以来。30代以上の女性であれば、この共演に胸が高鳴るのは当然だろう。もしかしたら、ジャニーズに日頃興味のない「非ジャニオタ」の女性たちが、ジャニーズに色めき立った最後の瞬間が、この2人によるユニット「修二と彰」だったかもしれないと思うほど、その瞬間的なきらめきは強烈だった。

 さらに、脚本家は『プロポーズ大作戦』(07、フジテレビ系)の金子茂樹。10年前に三上博史扮する妖精に手助けしてもらった山Pが、今度は「神」になってしまったという縁も楽しい。内容などはどうあれ、絶対に作品を見守ろうと思った。

 だが、あまりにも期待が大きかったためか、序盤は「あれ? なんか違う……」と感じてしまうこともあった。

 山Pのダルそうで、抑揚のない不思議ちゃんしゃべりは、『野ブタ』の彰を思い出させるものだったし、亀梨の頑張りも微笑ましい。しかし、いやに細眉で化粧感のあるサラリーマン・亀梨と、短髪具合が逆にオネエ感を漂わせている山Pの風貌に、おそらく多くの視聴者も時の流れを感じたことだろう。「そりゃそうだよな」という思いと、「でも、2人ともいつもこんな感じだっけ?」という違和感があった。しかし、その違和感は、ドラマが進むにつれてどんどん薄くなっていった。

 さらに、5月26日放送分『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した「亀と山P」を見て、驚いた。肩の力を抜き、ユルく、しかし、キラキラ笑顔でアイドルしてみせる姿は、ドラマが始まる前に期待していた、いまだに忘れられない『野ブタ』の頃の2人だったからだ。

 そして、気づいた。どういうわけか、日テレドラマでは、ときどきこういうおかしなことが起こるということを。

 普段のテレビ番組における亀梨は、『ボク、運命の人です。』序盤で見せたような、細眉&メイク顔ではない。そして、ドラマの放送回が進むとともに、どんどんナチュラルに顔は変わっていった。

 実は同じく日テレ土曜ドラマで、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演の『理想の息子』(12年)『金田一少年の事件簿N』(14年)でも、やはり序盤は馴染んでいない不自然な髪形やメイク顔が気になったが、回が進むとともにナチュラルになっていき、後半はかなり良いビジュアルに仕上がっていたのだ。

 思えば、日テレ土曜ドラマといえば、嵐・大野智の『怪物くん』(10年)や亀梨の『妖怪人間ベム』(11年)、関ジャニ∞・丸山隆平の『地獄先生ぬ〜べ〜』などを作ってきた枠。もしかして、二次元キャラクターを演じるにあたり「本人」「ジャニーズ」を遠ざけようと、ドラマスタート時に、メイクや髪を盛り盛りにして作り込みすぎて、違和感ある見た目になってしまっているのではないだろうか。

 単なる妄想、言いがかりかもしれないが、序盤よりもずっと見やすくなっている亀と山P。どうせなら、『ミュージックステーション』に登場したビジュアルで、ドラマも最初から見たかった。
(田幸和歌子)

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