『なんでも鑑定団』が視聴率“大低迷”! パワハラ降板と“真贋”論争で失った信頼

テレ東『なんでも鑑定団』の視聴率が低迷 石坂浩二の降板劇と『真贋論争』が原因か

記事まとめ

  • テレビ東京『なんでも鑑定団』は1996年6月11日に番組最高視聴率23.7%を記録した
  • しかし、6月27日は8.3%、7月4日は7.8%、11日は7.3%と、視聴率が低迷している
  • 石坂浩二の降板劇と『曜変天目茶碗』の真贋論争が原因にあると推測されている

『なんでも鑑定団』が視聴率“大低迷”! パワハラ降板と“真贋”論争で失った信頼

『なんでも鑑定団』が視聴率“大低迷”! パワハラ降板と“真贋”論争で失った信頼

『なんでも鑑定団』が視聴率“大低迷”! パワハラ降板と“真贋”論争で失った信頼の画像

 今年4月で放送開始から24年目に突入した、テレビ東京の看板番組『開運!なんでも鑑定団』。この同局きっての人気番組が低迷にあえいでいる。「6月27日は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、7月4日は7.8%、11日は7.3%と右肩下がり。常時2ケタの視聴率を記録していた時代から比べると、人気低下は誰の目から見ても明らか」(業界関係者)だという。

 1996年6月11日に番組最高視聴率23.7%を記録したこともある伝説の番組がまさかの大ブレーキ。原因はやはりあの2つの「事件」なのだろうか。

 1つは昨年の春に発覚した、出演者・石坂浩二の発言カット問題、そして突然の降板劇。94年のスタート以来番組に出演し続け、初代の司会・島田紳助氏、また2代目・今田耕司を支えてきた大御所俳優・石坂の発言が、2年間にわたりほぼ放送でカットされていたことがわかったのだ。その真相も明かされないまま、昨年3月、石坂は番組から去った。

「この騒動の背景には、プロデューサーA氏と石坂との確執があるというのが定説です。司会の今田は、のちにこの説を全否定していましたが、業界ではよく知られた話でした。しかし結局、石坂さんを降板に追い詰めたA氏も、その後、番組から外されています」(芸能記者)

 どこか牧歌的なイメージのあるテレ東らしからぬトラブル。さらに今度は、番組の根幹をも揺るがしかねない事態が襲う。

「昨年12月、徳島県内でラーメン店を経営する男性が、ある茶碗を鑑定してもらうために番組に登場したのです。かつて大工をしていた曽祖父が、戦国武将・三好長慶の子孫が暮らす屋敷の移築を請け負った際に買い受けた古美術品とのことでした。それを見た、古美術鑑定家の中島誠之助氏は、『完全な状態では世界に3点しかないとされる中国の陶器「曜変天目茶碗」の“4点目”』『漆黒の地肌に青みを帯びた虹のような光彩がわき上がっていて、まるで宇宙の早雲をみるよう』と手放しで絶賛。100万円とした所有者の自己評価を大きく上回る、2500万円の鑑定額をつけたのです」(同)

 その後、今年に入ってからの「真贋論争」は記憶に新しいだろう。陶芸家や大学教授、学芸員ら複数の専門家がこの鑑定結果を疑問視。果てはX線分析を行う有識者も現れるなど、「国宝」かどうかをめぐるバトルは泥沼化した。さらに、最初に疑義を唱えた陶芸家が放送倫理・番組向上機構(BPO)に審査を求めるも、BPOは「判定する能力がない」として審査対象にしなかった。

「テレビ東京広報部もマスコミの取材に、『特にお答えすることはございません』の一点張りで、この問題はスッキリしない形で収束した。視聴者の不満はそのまま残り、騒動後、視聴率が如実にダウンしてしまったのです」(前出の業界関係者)

 鑑定額が上下するのは鑑定人の個々の感覚によるため許容されるが、多くの専門家が「似ても似つかない」「鑑定する以前の問題」「本物なら桁が3つくらい増えてもおかしくない」と断言している茶碗を、「国宝級」と持ち上げ、盲目的に2500万円の高値をつけてしまう“節穴”の鑑識眼に、視聴意欲をそがれた人も多いのではないだろうか。

「これがフジテレビの番組だったらマスコミが右へならえの大バッシングを繰り出し、打ち切りに追い込んでいたでしょう」(同)

 そんな最悪の事態はかろうじてまぬがれたものの、視聴者は正直だ。いずれにしても右肩下がりの一途をたどる『鑑定団』。改めて番組の原点に立ち返るためにも、一度“鑑定”をした方が良さそうだ。
(村上春虎)

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