『やすらぎの郷』倉本聰の東日本大震災の描き方に「忘れんなよって横っ面張られた気分」

『やすらぎの郷』倉本聰の東日本大震災の描き方に「忘れんなよって横っ面張られた気分」

『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)公式サイトより

ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回(木曜日)お届けします!

『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月〜金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。

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■7月20日(木)/79話〜7月26日(水)/83話
 79話では、昔、妻がいるにもかかわらず栄が夢中になった女優・安西直美の孫の榊原アザミ(清野菜名)が、一度栄に会いたいと手紙でメールアドレスを伝えてくる。メールの打ち方を知らない栄は、バー・カサブランカの店員・ハッピーことゆかり(松岡茉優)の力を借りて四苦八苦しながらアザミにメールを打つのだが、そのメールは間違えてマヤ(加賀まりこ)の元に送られていた。

 栄がマヤに仕方なくアザミのことを白状した80話では、栄がメールを始めたことを知った「やすらぎの郷」の仲間たちから大量のメールが届く。うんざりする栄だったが、アザミから待望の返信が届いた途端、上機嫌に。視聴者からはそんな栄の姿に「メールと恋の両方に振り回される菊村先生がめっちゃ笑える」「老いらくの恋に燃える菊村先生の姿がコミカルでよい!」との声が続出。

 81話では、栄は街で徘徊するしのぶ(有馬稲子)と、そのあとを追いかける貝田(藤木孝)を目撃。認知症のしのぶは、毎日、街中にある音楽ホールに向かっていた。その日、しのぶは電車が近づく踏切内に侵入。警察が「やすらぎの郷」に事情を聞きに来るほどの大ごとになり、ついに認知症に対応できる専門の施設へと転院することとなる。

 たった1日でしのぶのことも風化し、3.11の震災を忘れてしまう人々のことを笑えないと語る栄の姿からスタートした82話。若い女性と80歳の老人がどこで会うべきかを思案した栄は、年下の女性との恋愛を長いこと隠してきたマロこと真野(ミッキー・カーチス)に、それとなく「やすらぎの郷」の住人にばれずに人と会える場所を訪ねるのだった。

 83話では、ついにアザミと栄が会う約束の日に。アザミは容貌だけでなく仕草までが安西直美にそっくりだった。マロに勧められた海辺のカフェにアザミを招待した栄は、アザミに直美の近況を問うのだが、なんと直美は東日本大震災の際に津波に巻き込まれて行方不明になり、遺体も見つかっていないと明かされる。視聴者からはこの展開に「菊村先生、批判しつつ受け入れていた東日本大震災の忘却に盛大なしっぺ返しを食らったね」「風化したなんて浮かれてたら、まるで罰を受けたみたいな展開」「忘れんなよって倉本先生に横っ面張られた気分」との声が。その後アザミとの会話を続けていた栄だが、「やすらぎの郷」の仲間たちが陰から自分たちを覗いていることに気づく。

 これまでは語り手として描かれることの多かった栄が今回のエピソードではどのような姿を見せるのか。要注目だ。

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