『鋼錬』パリツアーに両耳ピアス&メガネ姿で現れたJUMP・山田涼介に伝えたいこと

『鋼錬』パリツアーに両耳ピアス&メガネ姿で現れたJUMP・山田涼介に伝えたいこと

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 今回ツッコませていただくのは、7月29日放送分『王様のブランチ』(TBS系)に登場したHey!Say!JUMP・山田涼介。

 この日は、「山田涼介 鋼の錬金術師 独占取材inフランス」と題し、12月1日に公開を控えたファンタジー・アクション超大作『鋼の錬金術師』のパリ弾丸ツアーの密着取材が紹介されていた。ヨーロッパにも原作ファンが非常に多いことから、主演の山田らがイベントの舞台挨拶に登壇した途端、「キャア〜〜!」という黄色い声援が飛び交い、当人たちもビックリした様子だった。

 ちなみに、弾丸ツアーでロサンゼルスを訪れた際には、前髪をあげ、赤い革ジャンに黒いパンツと、ハードな雰囲気だったのに対し、パリでは前髪をおろし、ブルー+黒のジャケットと、上品な雰囲気に変えていた山田。現地に合わせた細かな気配りが、“スター・山田”らしいところなのだが、その一方で、気になることもあった。

 『ブランチ』のインタビューに現れた山田は、外国少年のような風貌を際立たせる丸メガネと、さらに両耳ピアス姿。「原作が大好きだったので正直僕でいいのかなっていう不安やプレッシャーは強かったです。でもそれと同時に、うれしさもあったので、僕以外に譲りたくないなって強く思った」と熱く語る、その内容は良い。メガネも似合っている。しかし、「なぜ突然メガネ?」とも思うし、それ以上に、目立つ大きな両耳ピアスは……。案の定ネット上では「カッコイイ」「美しい顔」という声の一方、「メガネ」と「ピアス」がバッシングされていた。

 その賛否両論も、山田の出演作にはつきものではあるが、やっぱりもったいない気がする。

 思えば、月9『カインとアベル』(フジテレビ系)主演でも、役作りのための茶髪だったにもかかわらず、事情を知らない人たちからは「茶髪サラリーマン、ありえない」と盛大に叩かれた。しかし、後に、冷酷で性悪に豹変する演技力から、世間の声は賛辞に変わっていった。

 映画『暗殺教室』でも、キャスト発表時には原作ファンから盛大に叩かれたものの、公開後は「意外にハマっていた」と好意的な声が上がった。また、『金田一少年の事件簿N(neo)』(日本テレビ系)でも、当初は「初代(KinKi Kids・堂本剛)以外認めない」と豪語していた層が、山田版を見た後、演技力や原作のイメージとの近さから、今ではネット上で「金田一と金田四(四代目金田一少年、つまり山田のこと)は好き」などと評価を変えている。

 山田については、「演技を、作品を見てもらえれば、評価が変わる」というのは、これまで幾度も繰り返してきたことだ。だが、逆にいうと、どう考えてもバッシングされそうな両耳ピアスを、なぜあえてする必要があるのだろうか。せっかく良い演技をしていても、「両耳ピアスのエドなんて見たくない」と言われてしまったら、大きな損ではないだろうか。

 常に熱狂的なファンを抱える山田の魅力の1つに、曲や作品によって、あるいは見るたびに、表情や印象を大きく変えてくることがあると思う。髪色や髪形もよく変わるし、言うこともコロコロ変わる。その変貌を把握したと思うと、もう変わっている。ここぞという気合の入ったときには、なぜかオールバックにしたり、涙ぼくろを書いたり、ダンスもいつもより大きめになったりする。

 こうした「変化」は、山田のファンサービスの一環でもあり、天然の気まぐれでもあるのだろうが、そうした一面や「過剰な盛りつけ」は、あくまで「アイドルファン」、オタク的素養の人にとっては“ご馳走”であっても、一般層には受け入れてもらえないことがある。

 演技が達者でも、歌がうまくなっても、入り口の部分で抵抗感を持たれると、作品に踏み込んでもらえない危険性は高い。ファンを沸かせることについては天才的なセンスがある山田。しかし、超大作『鋼の錬金術師』でワールドツアーをするような今だからこそ、そろそろ「自分のファンのため」だけでなく、もっとワールドワイドに視野を広げてみてもよい頃ではないだろうか。
(田幸和歌子)

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